アメリカの大学に入学するには(中編)~大学受験には4つのパートがある
前編「アメリカの大学に入学するには?(前編)~アメリカの大学の受験ってどんなの?」に引き続いて、アメリカの大学に交換留学ではなく、実際に入学する場合の受験方法を紹介していきます。
賢く留学準備をするなら、こちらの記事も参考に!
「自分にピッタリの留学エージェントを探せ!」
> アメリカ留学のおすすめ留学エージェント
アメリカの大学受験の内容とは
アメリカの大学受験には大まかにわけて、4つのパートがあります。- Satandardized testといわれるSAT、ACT等の学力を測るテストの受験
- The Common Application
- supplements
- 面接(interview)
Standardized Testとは
まず、SATまたはACTですが、これは日本でいうセンター試験のようなものです。センター試験との違いは、センター試験は一度きりですが、SATやACTは何度でも受験できるということです。但し、テストのスコアには有効期限があるので、期限の切れたスコアはどんなにすばらしい点数でも採用されることはありません。SATにはreasoning testとsubject testがあり、多くの場合reasoning testは必須ですが、subject testは学校によっては必要ないこともあるようです。Subject testが必要な場合、学校や学部によっては科目の指定があるかもしれませんので、必ず確認しましょう。 しかし、そもそも全ての学校はSATやACTを受けていないと受験できないのかというとそんなことはありません。多くの学校がSATスコア、ACTスコアを採用しているというだけで、なかにはこれらのスコアはoptional、つまり任意という学校もあります。その場合、テストスコア以外がより重要であるというだけで、決して簡単に入れるというわけではありません。The Common Application?
アメリカではほとんどの大学がThe Common Application(http://www.commonapp.org/)というシステムを採用しています。The Common Applicationは簡単にいうと履歴書のようなもので、個人情報や、SATやACT等のテストのスコア、エッセイ等を入力します。また、The Common Applicationでは、学校の先生やcollege counselorからの推薦状、そして高校での成績も記入されます。一般的には推薦状や内申点は自分で入力せず、学校側が入力します。 The Common Applicationには自分が今までに携わってきた課外活動等について記入するセクションがあります。このセクションを侮るなかれ。このセクションは大学が重要視するセクションの一つです。課外活動には、クラブ活動やボランティア、アルバイトや趣味が含まれます。大学がどんな生徒が欲しいかというと、勉強だけをしてきたのではない、多彩もしくはユニークな生徒です。勉強だけをしてきた生徒は他の勉強だけをしてきた生徒に簡単に置き換えられます。一方、ユニークな生徒はユニークなだけ、代わりを見つけることが困難です。 The Common Applicationに入れるエッセイをpersonal statementといいます。Personal statementは5つあるprompt(お題のようなもの)から自分で書きたいものをひとつ選び、それに沿って書いていきます。自分の経験や人間性、価値観などを知ってもらうための大事な要素です。文字数制限は650語です。アメリカの大学入試では高校での成績と推薦状がとても重要です。これらは生徒の性格やタイプを判断する材料にもなるので、しばしば重視されます。他の人にも書くことができるような内容は避けて、自分にしか書けないことを書きましょう。ここまでが、アメリカの大学を受験するとき、どの大学を受けるにしても共通でやらなくてはならないことです。Supplements
SupplementsとはThe Common Applicationに加えて、必要とされる要素のことで、学校によって内容は変わります。多くの場合は、追加のエッセイで、自分がどうしてその学校に行きたいかなど、意欲と熱意を書いていきます。アート系の学校の場合は、今までに自分が創作した作品の提出を求めることもあります。わたしは自分の受験の際にsupplementsとしてエッセイと、ピアノの演奏を録音して、提出しました。面接(interview)
面接は、高校によっては大学から担当員が出向いて、希望者に面接をしてくれる場合もありますが、日本から受験することになった場合、スカイプでの面接になるでしょう。大体20~30分程度です。面接では、提出した書類や成績だけでは知ることができない個性など見るために行われます。生徒の英語が母国語ではない受験生の場合、面接の際にも英語でのコミュニケーション能力を持ち合わせているかをみられることになります。 アメリカの大学受験は、わたしの感覚的にいうとですが、どれだけうまく自分の価値を大学にプロモートするかです。自分の商品価値をうまく学校に売り込むには、まず、自分の長所と短所をそれぞれ知っておく必要があります。そして、長所で短所をカバーする勢いで長所を売り込みましょう。自分を生徒にしたら、良いことがある、自分はとても魅力的な生徒だと思ってもらうことが大切です。大学・大学院留学 関連記事
大学・大学院留学で人気の国
ファウンデーションコースのある国
アメリカ留学 関連記事
コミュニティカレッジ(Community College)ってなに?費用は?誰でも入れるの? | アメリカの大学・大学院へ進学!必要な条件は?入学試験はある? |
正規留学ならチャンスかも!アメリカ大学留学奨学金のすすめ(前編) | どう違う?イギリスとアメリカの大学院 |
アメリカの都市
アメリカでできる留学