「自由」を突き詰める学問。海外留学で教養学部という選択肢はアリか?
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’Liberal studies, which is everything.’
ミシシッピに来てから 私自身の学科を聞かれることが多く、 そこで「教養学だよ」と言っても 「つまり何?」と返される事は想像以上に多いです。 その際私は、この様に説明しています。 「私の専攻は教養学、つまり『全て』だよ」 一言で表せば、 「専攻がないのが専攻」という他学部ではありえない特徴を持つのが この教養学部です。 つまり、 特定の専攻・分野に縛られることなく 何でも自由に学ぶことが出来ます。 例えば私自身の場合は、- 経営学(特にスポーツビジネス・マネジメント)
- マスコミ・ジャーナリズム
- 一般教養(英語・数学・理科等々)
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「未来のアリストテレス」を目指す学問。
教養学は、英語では Liberal StudiesないしLiberal Artsと訳されます。 その淵源は古代ローマまでさかのぼり、 「自由」を意味するLiberalの文字通り 「人を自由にする学問」として扱われていました。 その為に必要だった要素が 今日では例えば国語・歴史・芸能・哲学と呼ばれる分野であり、 かのアリストテレスのような 「どの分野にも精通する真の教養人・文化人」を 養成するための学問として成立しました。 そして今日においては、 欧米諸国では「リベラルアーツ」、 日本では「教養学」として広がり 将来のリーダーを輩出し続けています。![本](https://www.ryugaku-voice.com/voicew/wp-content/uploads/2018/09/us_rick_studies02.jpg)
しかし、実際は…?
ここまで紐解いていくと、 「自由ってことは何をしてもいいんだ!」と 思われてしまう方もいるかもしれませんが、 その考え方は完全に間違っています。 むしろ逆です。 「なんでも学んで吸収してやろう」という 高い向学心と好奇心、そして責任が伴っていないと この自由を謳歌することは出来ません。 責任なき自由とは、 自由ではなくただの無秩序です。 まさに、自由と責任は表裏一体なのです。 先ほどは私自身の例をご紹介しましたが、 教養学部の履修・学位取得においては いくつかの「学問の軸」を 自分自身で選んで確立していく必要があります。 つまり、実際には いわゆるダブルメジャーを取るのと 遜色ない程度の労力を要します。 「自由」とはいえ、決してラクではありません。この学部は選ぶべきか?
皆さんも既に気付かれているかもしれませんが、 教養学部を選ぶ生徒は 以下の二種類に完璧に分かれます。- 「自由」を正しく謳歌して、広く深く己の向学心を貫く人
- 「自由」の意味をはき違えて、どっちつかずで終えてしまう人
![大学の講義](https://www.ryugaku-voice.com/voicew/wp-content/uploads/2018/09/us_rick_studies03.jpg)
まとめ・教養学部とは
就職活動において 教養学専攻であることを告げると ほぼ100%の確率で 「で、つまり何を学んできたの?」と聞かれます。 その際に、目をキラキラさせながら 「主に○○や△△、◇◇などです!」と 胸を張って言える人こそが教養学を選びましょう。 あなたの勉学心・向学心に うまく火をつけることが出来れば、 その後の人生が劇的に変わる事を 教養学専攻の生徒としてお約束します。 以上、スミカ(Rick)でした。大学・大学院留学 関連記事
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