イギリスと日本の大学でエッセイを書いてきて感じた2つの違い
交換留学として現地の学生と一緒に勉強する場合、中間テストや期末テストの一環として、エッセイを書くことを求められることが多いです。
私も、1年間の留学でたくさんのエッセイを書いたのですが、日本の大学でもやってきた身として2点ほど、少ない授業に集中して取り組むイギリスの大学ならではだな、と感じたことがあったので今回はそちらを紹介したいと思います。
教授と一対一のチュートリアルがある
まず最初に驚いたのが、少なくとも私が受けた授業では、ほとんど全ての授業において、エッセイ提出の1ヶ月前は授業がなくなり、その時間を教授とエッセイについて話し合う「チュートリアル」の時間に設けられるということです。 チュートリアルの方式は教授によって様々でしたが、まずは少人数で引用の仕方などを確認してから教授の空いている時間に、生徒が任意でメールなどで予約してエッセイについて話し合うか、あらかじめ一人一人チュートリアルの時間が設けられていてその時間に話し合うかの2タイプが多かったように思います。 日本にいた時は教授とこんなに近い距離で話し合ったことなどなかったので、課題の提出前に自分が正しい方向で動いているか確認できるチュートリアルの制度はとてもありがたかったです。フィードバックが濃厚
次に驚いたのが、エッセイごとのフィードバックの濃厚さです。私がとった授業では、エッセイを提出してから約1ヶ月後に、エッセイの点数と一緒に、教授からよかった点と次回もっと向上できる点が生徒一人一人にメールで送られてきます。 日本にいた時は、フィードバックは愚か、自分のエッセイが何点だったのかわからないままの授業なども多々あったのですが、フィードバックをもらうことで、文献の探し方から、自分のライティングの癖などもわかるので、エッセイを書くごとにより良いものを書く意識ができるようになりました。 イギリスに大学では、基本的に出席や発言は加点されず、エッセイや試験などで成績が決まってしまうことが多いので、アメリカの大学に比べてスピーキングやリーディングをたくさんする、という印象はなかったのですが、一つ一つの授業に真摯に向き合って、教授と近い距離で進めることができるのは、イギリスで留学する一つのメリットかと思います。 これに関しては賛否両論があるかもしれませんが、私はこれまで自分が適当にやっていたアカデミックなライティングをしっかりと見直すことの大切さを知ることができたので非常に良かったと思っています。 もし、読者の皆さんでアメリカの大学とイギリスの大学で迷われている方がいらっしゃったら、こちらも1つの体験談として参考にしていただけたらと思います!大学・大学院留学 関連記事
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