アメリカの大学では、学業の不正行為はゆるされない!

学術的誠意 アメリカの大学と日本の大学で大きく違うところは、Academic Integrityの厳しさじゃないかな、と渡米1年目によく感じました。というのもオリエンテーションではもちろん、各授業でも教授からかなりしつこく毎回説明されていたからです。 おそらく私の在籍していた大学に限らず、多くの大学で詳しく説明があるかと思いますが、今回はAcademic Integrityについて紹介させていただきます。

Academic Integrityとは?

Academic Integrityとは直訳すると「学術的誠意」のような意味を持ちますが、要するに「誠意を持って学問に励む際に守らなければならない規定」ということです。 もっと簡単にいうと、カンニングなどを含めた不正行為をせずに勉学に励んでねということで、各教授からしつこくいわれます。Academic Dishonesty(学業不正)という単語もよく使われます。

Academic Integrityに反する代表的な行為2つ

1)Cheating (カンニング)

日本でも一番定番な不正行為というとカンニングかと思います。 アメリカでは、テスト中にカンニングが見つかった場合は、その場でその授業の成績のFが確定します(単位を落としたことが決まります)。

2) Plagiarism (盗作)

アメリカで一番報告件数が多い不正行為が、Plagiarism (盗作)なんです。おそらくこれは、アメリカの大学では大量のペーパー(論文)が課題として出されることも影響しているからだと思います。 他人の論文の一部をコピーして出したり、ネットからきちんとした引用方法を用いずにコピー&ペーストしたりした場合がこの行為にあたります。日本では見逃されているところもあるかもしれませんが、アメリカではデジタル提出を行い、ソフトで検査され、少しでも他の文献や作品とのマッチ率が高いと通報されます。 カンニング

Academic Dishonesty(不正行為)があったと報告された場合

多くのアメリカの大学にはjudiciary committeeと言われる司法委員会があり、Academic Integrityに反した場合、この委員会に報告されます。 教授や友人が司法委員会に告発した場合、呼び出しのメールが届き、面談となります。自分の無実を訴えたい場合は、裁判のような形で、告訴することが可能です。 私の大学の場合、Academic Dishonestyを認めると成績書に「Q」というマークがつき、Academic Dishonestyに関する講座を受けさせられます。 2回以上Academic Integrityに引っかかった場合は、退学という措置もとられていました。

最後に

アメリカの大学ではテストを受ける際に自分の大学のIDがないと受けられなかったり、テストの問題が何パターンもあったり、席があらかじめランダムに決められていたりするなど、不正行為が行われないようさまざまな措置がとられています。 それでもカンニング行為や盗作行為で、私の大学でも毎年100〜200件近く告発されているそうです。 自分は大丈夫と思っていても、カンニングに巻き込まれたり、盗作行為は無意識にしていることもあったりするので、特に注意を払う必要があります。 Academic Integrityに気をつけて、楽しい留学生活を送ってください!

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