トランプ新大統領…留学生たちに影響は?米国留学計画は大丈夫?

アメリカトランプ新大統領が就任してから1ヶ月ちょっと経ちましたね。日本でも連日ニュースになり、様々な報道が飛び交っています。問題発言や過激な政策が話題になっていますが、留学生・アメリカ留学計画にどんな影響があるのでしょうか?そこで今回はアメリカにいるInternal Student-留学生に何が起きたのか紹介します。

アメリカ各地で起こったデモ

アメリカ全土、特にニューヨークやカリフォルニアなど一般的にリベラルな思想を持つと言われる地域で多くのデモが行われました。日本ではあまり想像がつかないですが、大学でもデモが行われました。私が通った大学でも選挙の開票日にトランプ優勢の報道がされてる最中から夜通しキャンパスでデモが行われ、私の友人たち(アメリカ人も非アメリカ人も)も参加していました。 あれだけの両極端な分断があることもあり、デモが暴徒化する危険性があります。例えば、カリフォルニア大学バークレー校ではトランプ支持者の講演に反対するデモが暴徒化しました。私が訪れた時にはとても穏やかなキャンパスと優秀な学生が集う場所だったのでこの暴動には驚きました。 留学生には一見関係ないようなデモも、日常的に通うキャンパスで暴動が起こるかもしれないという不安定な状況が影響しています。

ヘイトクライム

イスラム教徒への嫌がらせ等が特に選挙中に多発しました。留学中には連日ニュースで報道される他、急に授業でイスラム教徒のことを扱ったり、イスラム教徒の留学生がテロリスト扱いされ身の回りの人に説明する姿を見たり、私たちの日常でも大きな課題でした。トランプが当選してからある地域では白人至上主義の活動が活発になったりもしました。 日本人への直接的な被害が目立たなくとも、移民と自由とアメリカンドリームの国からアメリカファーストの政策下となった今、私たち外国人は圧倒的に不利になるでしょう。。。

Trump Ban 入国禁止令

Trump Banとは難民の受け入れ制限やイスラム圏7カ国からのアメリカへの入国を禁止する大統領令です。1月27日に署名され、3月4日には地裁が大統領令の無効を決定しました。これによりイスラム圏7カ国の人々とそれらの国への渡航歴のある人にも大きく影響(空港で足止め、ビザの無効等)しました。 いくつかのアメリカの大学では、留学生に大型連休中の海外旅行や帰省を控えるよう、どうしてもアメリカ出国する必要があるなら弁護士に話をしてから出国することを呼びかけました。一度出てしまえばビザ云々に関係なく急で極端な大統領令でアメリカに帰って大学に戻ることができないかもしれないからです。これはイスラム教徒の留学生だけでなくすべての留学生へ呼びかけられました。 いまは解かれたTrump Ban。でも、またいつトランプ氏の政策が留学生に影響するかは分かりません。

不安定な政治と為替

アメリカの株価 留学生の頭をいつも悩ませるのが「お金」!トランプ就任までにはドルや株価が高騰したり、演説後には急落したりしましたね。トランプの政策によると、アメリカでモノを作り、輸出するそうなのでドル安にしようと計画しています。一方、アベノミクスでは円安にし自動車をはじめとする輸出産業に焦点を当てています。 一年のアメリカ留学は一般的に約3万ドル(300万円前後)と言われています。たったの1円違えば万単位で費用が変わってきます。留学する側の個人からするともちろん円高ドル安が嬉しいですよね。しっかりとした資金計画を行うためにも政治経済も要チェックです。   なかなか不安定な今のアメリカ。これからどうなるのでしょうか。アメリカ留学を考える人は渡航先の思想や特徴、経済、トランプ大統領の政策をできるだけリサーチすることをおススメします。なかなか留学生向けの情報が少ないと感じる場合は入学先に問い合わせたり、留学生の多い大学のツイッターをチェックしてみると良いですよ。   参考 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20170202/k00/00e/030/270000c

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