イギリス大学院合格までの道のり

現在イギリス、スコットランドにある大学院で絶賛修士号と格闘中の Yusei です。イギリスの大学院で修士号をとる場合、日本やアメリカと違い一年間のプログラムが多いです。期間が短い分生活費や学費を抑えられる場合こともあります。そのためイギリスの大学院で勉強したい、という方は多いのではないでしょうか?

そこで今回はイギリスの大学院に合格するために通る道のりについてまとめてみました。

まずは大学院へ応募するために必要な書類、試験について説明します。次に合格プロセスの中でいかに志望動機書が重要であるのか、そして合格のための書き方について紹介していきます。最後にイギリスの大学院進学を考えている人のために、大学一年生、そして今からもできることを話したいと思います!

イギリス大学院合格の道のり

1. 申請のために何なもの

大学院への申請は郵便を使って直接書類等を大学に送る、もしくは大学の申請用サイト上にファイルをアップロードするという二択があります。

最近では後者のオンライン応募が主流になっており、またオンライン上でデータの保存ができいつでも追加情報や書類を付け足すことができるのでどちらでも選べるのであれば迷わずオンライン応募を選択しましょう。

ここではこの申請のために必要な書類について説明していきたいと思います。

志望動機や履歴書

応募書類の中でもっとも大事になってくるのが志望動機というものです。英語ではパーソナル・ステイトメント(Personal Statement)と呼ばれていて、なぜ自分が希望の大学院に入りたいのかを述べる書類となります。

プログラムによっては履歴書を求めてくる場合や、志望動機と経験・スキルを別々のエッセイで書く必要にある場合があります。

次の章でより詳しく説明しますが、一般教養のテストであるGRE・GMAT を求めるアメリカや選考試験がある日本の大学院と違い、イギリスの大学院ではこの志望動機が自身の強みを語る唯一の書類の場合も多いです。

そのためただの志望動機と鷹をくくらず、この書類が合否を決定づけると深く考えて取り組むようにしてください。

必要な英語力の証明書

次に必要なのが英語力を証明するための書類です。以前のイギリスでは IELTS のみを認める大学が多かったですが、最近では TOEFL などを受け入れる大学院がほとんどです。

ちなみに僕の通っているエディンバラ大学では、これらの他に PTC Academic、Cambridge Certificate in Advanced English、Cambridge Certificate of Proficiency in English、そして Trinity Integrated Skills in English など、いろいろな種類の英語検定試験の使用が許可されていました。

どのレベルのスコアが求められているのかも大学のレベルやプログラムの種類によって違います。一般的には IELTS で Overall 6.5-7.0、TOEFL では 90-100 が出願の条件として求められています。

これはあくまで目安であって、プログラムの内容が言語学や文学の分野だったりするとそれ以上のスコアが必要な場合もあるので、自分のプログラムではどのくらいのスコアが必要か、しっかりとチェックしてください。

また基準となる英語力がなくとも、イギリスの大学の多くは条件付き合格制度というものをとっています。これは入学前に語学プログラムに参加することで英語の試験を受けなくても良い、というもので、自分の大学にこのような制度があるかどうかも重要なポイントの一つです。

先生や上司からの推薦文

もう一つ欠かせないのが、今自分の行っている学校の先生や会社の上司からの推薦文です。

志望動機書と並んで自分をアピールするための書類となるので、自分のことをよくわかっている人にお願いすることが必要です。またその場合であっても、志望動機で自分が強調しているところをあらかじめ伝えておくと良いでしょう。志望動機と推薦文の内容を一致させることで、より信ぴょう性のある情報を与えることができます。

もし自分の周りに頼める人がいない、という場合にも絶対にごまかして自分で書こうなどということはしないでください。

まず大学の先生を推薦者として登録するには大学によって発行されたメールアドレスが必要になり、また推薦者の情報は大学院によって入念にチェックされるので嘘はすぐにバレてしまいます。

こうしたことからも、誰が自分の推薦者になってくれるのか、早めに考えておくことをお勧めします。

英語で発行された卒業見込み・成績証明

最後に、特に大学生にとって重要なのが卒業見込み・証明書、そして成績証明です。そしてこれらは英語で発行してもらう必要があります。

日本の大学によっては英語で発行する場合は別料金がかかる、また特定の日にしか発行できないという場合があるのであらかじめチェックしておきましょう。

またイギリスの大学では成績のつけ方が少し特殊です。1~4の GPA 方式ではなく、もっとも高い First Class から順番に Upper Second、Lower Second、Third というつけ方をしています。多くの大学ではこの Upper Second 以上と同等のレベルの成績を求めていて、日本の大学の 3.3 くらいがこの Upper Second に当たります。

しかしこれはあくまで 参考なので、これを下回っていたとしても別の部分で挽回できるようであれば必ず落ちるというわけでもないので安心してください。

イギリス大学院入学の準備

2. 良い志望動機の書き方について

前章でお伝えした通り、イギリス大学院合格において良い志望動機を書くことは非常に重要です。どんなに成績や英語力が高くとも、ここをてきとうにやってしまうと合格することはできません。そこでこの章では志望動機を書くときの手順についてまとめています。

一貫性を持たせる:なぜ大学院へ行きたいのか

まず一番大切なのが、なぜ自分はこの大学院に合格したいのか一貫性を持たせることです。研究のスキルを磨く、知識を蓄える、自分と同じ専門分野を持った人とのネットワークを広げるなど、もちろん大学院へ入ってからやりたいことはたくさんあると思います。ところがただやりたいことをだらだらと述べ、だから大学院へ入りたいといった書き方では読み手は納得しません。

そこで志望動機全体を通して使える、より大きな目標などをたて、それを中心に志望動機書の内容を組み立てていくことがより良い文章を作るためのコツとなります。

例えば上にあげた「やりたいこと」のより大きな目標とは将来研究者になり自身の分野で大きな成果を残す、ということだとします。そうするとそれを達成するために研究のスキルを磨いたり知識を深めなくてはならないし、またそれらを使って周りに影響を与えるためには人脈も必要になるでしょう。

志望動機にバラバラの目標を並べるのではなく、このようになぜ自分は大学院へ行きたいのか、一貫性を持たせて志望動機書を作ることが重要です。

自分の持っているものは何か:マインドマップを使おう

大きな目標が決まって次にやって欲しいのは、自分の長所や特徴に関するマインドマップを作るということです。大学生活や社会経験を通して誰もが様々な引き出しを持っているはずです。

ところが志望動機書にかけることはないだろうか?ということだけを考えているとなかなか自分自身の強みも出てこないものです。

マップの中心には自分、そしてその周りには経験や長所、資格など様々なことを増やして書いていってみてください。このときに重要なのが、まずは大学院のことを考えずにただ書き続けてみる、ということです。15分間書き続ける、もしくは紙がいっぱいになるまで続ける、という風にたくさんの量を書くということを目指して始めてください。

一定量書き終えたら、ここで初めて自分の目標と比較し、自分のどんな特徴や長所がこの目標を達成するのに役立つのかを考えてみましょう。こうすることで、大学院のことを考えているときには気付かなかった強みや特徴がきっと見えてくるはずです。

自分の意見にサポートをしっかりつける

ある程度書くことが決まってきたら、次は自分の意見がしっかりとサポートされているのかということを考えてみてください。

例えば教育系のプログラムに応募している場合、「子どもに勉強を教えるのが好きで…」ではなく「学習塾で子どもに勉強を教えている経験を通し、子どもの教育に興味を持って…」という風に、実体験や経験をもとに主張をサポートすることが重要です。

例えば僕は自分の志望動機の一部にこんなことを書きました。

「29ヶ国を訪れた中で様々な文化背景を持った人と出会い、この異文化交流体験が自身の英語教育への関心を高めた理由の一つです。」

実際はこの文の後に英語教育の中でいかに異文化コミュニケーションが大切かという話が続くのですが、見事に自分の経験が動機に影響を与えた過程を描いています。

そしてもう一つ注目して欲しいのが、ここでもマインドマップが役に立っているということです。大学院進学のことのみを考えていたら、いわゆる娯楽である海外旅行のことはすぐには浮かんできません。

しかし初めにマインドマップをやり自分の特徴や経験を理解していたので、しっかりと自分の意見をサポートするために上手く繋げることができたのです。

落とされる理由を考えてみよう

最後に忘れないで欲しいのが、落とされる理由は何かを考えるということです。自分が落ちる理由なんて知りたい人は少ないと思いますが、これがわかればさらなる努力をする、またはそれを補えるような文を入れることでカバーすることができます。

実際僕が大学4年生の初めに海外大学院進学を考えた時、学業では優秀な成績を修め、先生と共同で学会発表なども行なっていたので心のどこかで「自分は受かるだろう」と浅はかに考えてしまった瞬間もありました。

しかしその後「自分が落ちる理由」をしっかり分析し、自分には「経験」が足りないのだと気付いたのです。それがわかると僕はすぐに塾講師のアルバイトを始め、少ない年数ながらも志望動機書にはしっかりと「英語の教師として現在働いている」というサポートを付け加えることができたのです。

このように落とされる理由を考えることは、合格するために自分がさらに何ができるかを見つけ出すことにも繋がります。初めから落ちる理由ばかりを考える必要はありませんが、これは志望動機を書く上で欠かせないプロセスの一つと言えるでしょう。

イギリス大学院進学の準備

3. 大学一年生のうちからでもできること

最後に、イギリス大学院合格のために今からできることを紹介したいと思います。大学一年生のうちからと書きましたが、年齢にかかわらず大学院進学を目指した瞬間、もしくは興味を持った瞬間と捉えていただいて構いません。

英語の試験のための勉強

イギリス大学院合格のために避けて通れないのが、もちろん英語の勉強です。ここで強調しておきたいのが、試験のための勉強ということです。

最近は海外旅行に行く大学生も増え、また高校の段階でコミュニケーションスキルを高める授業も多くなっているので日本人全体の英語力は上がってきているようにも思えます。しかし残念なことに、実用的なスキルがテストで正確に測れないのと同様に、英語がそこそこできるからといって試験で良い点数が取れるわけでもありません。

IELTS や TOEFL で良い点数を取るには、特にライティングやスピーキングでテストのためのストラテジーが必要になるので、早い段階から試験に慣れておくことをお勧めします。

またこうした試験は日本人がよく受けている TOEIC とは違うところが多いので、海外の大学院を目指す人は IELTS や TOEFL などの試験対策を始めることが必要でしょう。

学外での活動:ボランティアや学生会議

最初の章に書きましたが、英語力や成績が低くともいくらでも挽回は可能です。要は志望動機書に、自分の大学院における目標は~~で、それを達成するために今まで自分はこんなことを精力的に行ってきた、ということが書ければ良いのです。

そこで重要となってくるのが、学外での活動です。~の授業でいい成績を修めた、だけではなく、より深い知識を獲得するために~に参加し他大学の学生と議論をした、という方がより強く説得力のある文章となります。

実際僕も学生時代には日露青年交流センターが行なっている日露青年フォーラムや日本政府によって進められている JENESYS プログラムというものに参加しました。

プログラムでの内容自体は直接大学院の専攻には関係ないものでしたが、志望動機文や面接等の言葉一つをより信ぴょう性高いものにするという点で非常に役に立ったと思います。

日露青年フォーラム:https://www.jrex.or.jp/forum/
JENESYS プログラム:http://sv2.jice.org/jenesys/about-jenesys/about-program/

オンラインでの授業

また自分の学校で大学院での専門に関連している授業はないが、今のうちから知識を身に付けたいという方にはオンラインのコースもオススメです。

テクノロジーが発達した現代では、MOOC(Massive Open Online Courses)、日本語では大規模公開オンライン講座と呼ばれるものが盛んに開かれており、自分のペースで学習を進めることができます。

コースによっては実際に修了書や証明書を発行してくれるところも多く、オンラインでの学習で大学院に直接関係ある内容を予習できたり、また学習に対する意欲を志望動機書にも書くことができます。

まとめに

今回はイギリスの大学院に合格するためのプロセス・方法をまとめましたがいかがでしたでしょうか?

基本的な情報やとっておきの方法を話しましたが、英語力のスコアや志望動機書に書くべき内容など応募する大学やプログラムによって異なる場合も多いので自分の応募するプログラムの応募条件をしっかり確認してから考え始めるようにしてください!

この記事の著者

Yusei

Yusei

現在スコットランドにある University of Edinburgh で修士論文と格闘中。英語教育、そして動機付けを専門に勉強しています!東南アジアでのサバイバルやヨーロッパでのヒッチハイク等、Adventurous な人生を送っています。

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