ドイツでの生活でイライラしたこととその対策2~家の中編

留学中のストレス 前回の生活リズム・習慣編・買い物・サービス編に引き続き、ドイツでの留学生活の中で、日本との違いで地味―にストレスが溜まることとその対策について、今回は家の中編と題して、考えてみようと思います。

家の中編

水が硬水

ドイツの水 日本の水はほとんどの地域で軟水ですが、ヨーロッパの場合、カルシウムなどの金属イオンが多く含まれる硬水を用いる地域が多くあります。そのため、食事・洗濯などで問題が出てきてしまいます。

・飲料水・料理用の水

例えばドイツの水道水はそのまま飲めますが、そのまま飲むには少し口当たりが良くないですし、料理に使うにも向かない場合が多く、特にお米を炊くときや味噌汁を飲むときなどに顕著に違いを感じます。 そこで私は、飲料・料理用の水の対策として、浄水器を現地で購入しました。大体本体は20-30ユーロ、カートリッジ一つが5ユーロ前後で購入できます。浄水器を使わないと電気ポットや鍋などにカルキがすぐ付着する(そしてなかなかとれない)のですが、利用すると、カルキの量が減るし、お米の味も少しましになるような気がします。

・洗濯

普通に洗濯すると石鹸かすなどが残って服が黒ずんでしまうこともあります。 それを防ぐために大体のドイツ人は洗剤の他にカルキ除去剤を入れることで対策しています。また、洗濯のやり方そのものも日本とは異なり、素材・色別などで洗剤を変えて使うので、一緒に洗いやすいものを選んで日本から持って行く、現地で購入するのがいいと思います。

・石鹸やシャワー

日本製の石鹸やシャンプーの多くが泡立たないだけでなく、私の場合は肌が弱く、シャワーで、髪がばさばさになったり肌荒れしたりすることもありました。 対策としては、そもそもシャワーを使う回数を減らすというのは一つの手。私は、2日に1回の洗髪でも、日本よりも乾燥していて真夏でもあまり頭がベタベタしてくる、ということはありませんでした。また肌荒れが耐え難い、ということであれば、硬水を軟水化するシャワーヘッドなども売っているので、それらを使うのは良い方法だと思います。

冷房がない

夏の暑さ対策 ドイツの夏は、日本(東京)より涼しく乾燥しているだけでなく、そもそも6月から8月の中旬くらいまでと短いのが特徴で、夜もムシムシしません。そんなわけで、冷房が備わっているところはほとんどないのが現状。しかし、しばしば30℃、まれに35℃くらいまで暑くなることもあります。 現地の人は対策として、かなり露出度を上げて過ごしていることが多く、少なくないドイツ人は、日光浴と称してその辺の広場や公園の芝生に水着で寝っころがっています。また、アイスクリーム屋さん、シャーベット屋さんはそこらじゅうにあるので、それらを食べて暑さをしのいでいます。 もちろん、現地人流の対策をするのもありですが、日本人としては、扇子を持参するのがスマートな気がします。実は現地にも扇子はあるので、必須、というわけではないけれど、せっかくなので日本っぽい柄を用意して日本人であることをアピールする機会にしては。

暖房が利き始めるのに時間がかかる・使えない時期がある

ドイツの暖房 一方冬は日本(東京)に比べるとかなり寒いドイツ。暖房はエアコンでも電熱ヒーターでもなく基本的にはオイルヒーターを使っています。このオイルヒーター、とても暖かいのですが、効きはじめるのに1時間くらいかかるので、それまで待つのが大変。また、寒くなりはじめの季節や夏が近づいてきたころになると、大家さんがオイルヒーターの元電源を切ってしまうのか、スイッチを入れても使えない、といったことがあります。 冬、家で過ごす時間が長い、ということであれば、弱めにして常に稼働するのが賢い使い方。また、夏だけであっても寒さに対応できるように、カイロや薄目のダウンなどを日本から持参して行くといいと思います。

コンロの調節が難しい

ドイツのコンロ ドイツではコンロの大半はガスコンロではなく、ガスの換気で暖気が逃げることがない電気コンロを使っています。そのうち、IHコンロもありますが、まだまだ多くの家では電熱コンロ(コンロそのものが熱くなるようなもの)を多く使っています。このコンロ、温まるには時間がかかるうえ、一度熱くなると冷めるのに時間がかかるというなかなかの曲者。火加減の調整が難しいだけでなく、うっかり火傷してしまったりする恐れもあるので、要注意です。 安全に、そして効率良く利用するには、いくつかあるコンロを同時に駆使するのが一番効率的。私の場合は、強火で加熱したいときは奥のコンロを、それを冷ます時やとろ火で加熱したいときには手前のコンロを使うなどしていました。 一方、日本よりもずっと立派な備え付けオーブンが家に備わっている場合もあるので、オーブン中心に料理をつくる、というのもアリかもしれません。

靴を脱いで過ごすか脱がないか悩む

de-yh_stress2-6 ヨーロッパ人は家の中を靴で生活している、と思われるかもしれませんが、私の知っている限り、みんな家の中では玄関(というか入口のドアあたり)で靴を脱いで、素足もしくは靴下で生活していました。でも、何も言わないとお客さんや大家さんは、普通に土足で入ってきます。そんなこんなで、部屋の中では自分も土足で生活するか、靴を脱いで過ごすか悩みました。私の場合は、床がタイルで冷たかったこともあり、ビーチサンダルで過ごす、ということにしました。 靴を脱いで過ごすことを決めた場合、お客さんや大家さんが来る場合は同席して、あらかじめいくつかスリッパ(Hausschuhe)を用意して履き替えをお願いする、そうできない場合にはそういうものだと諦めるしかなさそうです。そういうわけで、いずれにしてもお客さんや大家さんが来るときには掃除しやすい状態にしておき、床拭きシートを常備しておくのが無難かと思われます。  

まとめ

以上挙げてきたもののほとんどは、高温多湿な日本と乾燥して冬は比較的寒いドイツといった気候などの違いが、製品や習慣の違いとして現れていると思われ、よく比べてみるとなかなか面白くもあります。 次回も、このような違いを書いていきたいと思います。   <ドイツでの生活でイライラしたこととその対策>
  1. 生活リズム・習慣編・買い物・サービス編
  2. 家の中編
  3. 料理食事編・製品の違い編

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