留学前こそ勉強!?アメリカ留学の準備のためにやっておくべきコト10《勉強編》

- やって良かったこと・役立ったこと
- やらなくて後悔したこと
1.専攻分野を「目的と共に」決める
大学選びの大切さに関しては 他の記事やアドバイスに譲るとして、 まずここで強調しておきたいのは専攻選びです。 この記事を読まれている皆さんは、 アメリカの大学の専攻(メジャー)選びに関して この様な話を耳にしたことがないでしょうか。 「アメリカの大学の生徒は、いつでも自由に専攻を変更できます!」 この話を100%鵜呑みにすると、 あなたは留学先の大学で必ず痛い目に遭います。 なぜなら、この話は 半分本当で、半分ウソだからです。 まず、 「専攻をいつでも変更できる」という部分は本当です。 実際、大学で学びを深めていく中で 専攻をガラッと変える生徒も少なくありません。 ですが、問題は「自由に」という部分。 実は専攻は、気軽にホイホイ変えてしまうと 後から後悔するシステムになっているのです。 それぞれの専攻には、 3年時・4年時に履修するべき いわゆる上級クラスが存在します。 その上級クラスをとるためには、 予めその分野の基礎クラスを履修し終えていなければなりません。 つまり、専攻を一定させずに どっちつかずの状態で学生生活を送ると、 いざ一つの専攻に絞る際に その基礎クラスから全てやり直さなければならない… という事態が発生してしまいます。 これでは、卒業が大幅に遅れてしまいます。 この様な事態を避けるためにも、 最初に専攻を決めるからには 「この分野で最後まで完走するぞ!」という 強固な目標設定が必要となります。- 自分はこの分野を通じて、どの様な具体的キャリアを築きたいのか?
- 無限にある選択肢の中から、なぜこの大学・この専攻を選ぶのか?
- この海外留学という体験に「投資する価値」は本当にあるか?

2.「英語の先」を見定める
「海外留学は目標設定こそがキモ」という話は 先ほどの話で解説させていただきましたが、 これについて覚えておくべき事がもう一つあります。 それは、 「海外留学で手に入れたいものランキング」 ぶっちぎりのトップであろう言語習得について。 特に長期留学の場合、 この「言語」を最終目的にしてはいけません。 実際、腰・肝が据わった状態で海外に出てしまえば 人によって期間の長い・短いはあれど いずれ必ず言語は習得できるようになります。 ですが問題は、その先です。 言語を習得した上で、 さてあなたは何がしたいのか?- この国・この言語でしか学べない○○を勉強したい!
- 世界中の人々とコミュニケーションを取って、△△をしたい!
- あの人・あの組織のもとで従事して◇◇を極めたい!
3.語彙力を徹底的に固める
お待たせしました。 3つ目にして、ようやく英語学習の話です笑。 英語の基礎を固めるにおいて、ます考慮しておくべきことは 「英語学習は単語に始まり単語に終わる」 という事実です。 皆さんもご存知の 以下・英語学習の4大要素があります。- リスニング (Listening)
- スピーキング (Speaking)
- リーディング (Reading)
- ライティング (Writing)

4.「助けが呼べるレベル」まで英会話力を上げる
さて、ここからは 先ほど紹介した英語学習の4大要素に分けて 留学準備におけるノウハウをご紹介します。 この4つ目は、 リスニング・スピーキングに関してです。 つまりは、英会話。 まず、身も蓋もない言い方にはなりますが 決死の覚悟で海外留学に来てしまえば 英会話なんていずれ勝手にできるようになります。 その言語「しかない」環境に身を置く訳ですから、 当然といえば当然です。 ですが、海外留学の準備において いざ飛行機に乗り込む前に 「最低限、このレベルまでには持っていきたいよね」 という目安は存在します。 それがこの、 「英語で助けが呼べるレベル」の英会話力です。 つまりは、- 少し配慮してもらえば、相手の言っている英語が理解できる
- 簡単な単語でもいいから、最低限伝えたいことは伝えられる
- 英会話スクールに通うもよし。
- 学校のELTや英会話部等と一緒に話すもよし。
- 言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)でもよし。

5.『Duo 3.0』を自分に「インストール」する
皆さんは、 『Duo 3.0』という英語教材をご存知でしょうか。 この記事を読まれるような方なら、 既に知っているかもしれないですね。 短く紹介すると、 現代英語の重要単語1600+熟語1000を 重複なしで560の基本英文に凝縮した本です。 なぜわざわざ特定の一冊を名指しで紹介したかというと、 海外留学のみならず英語学習全てひっくるめて この『Duo 3.0』は最高・最強の教材だからです。 他ならぬ私自身、 留学において英語教材の類は 片手で数えられる程しか使っていませんが その内の一冊がこの『Duo 3.0』でした。- 日常会話から学術論文まで応用できる語彙
- ネイティブレベルのリスニング・フレーズ集
- そのままライティングで書けるレベルの例文
- 留学先で英文を読みこなすための基礎読解力

6.毎日、日・英で日記やブログを綴る
さて、海外留学のための英語教材は紹介しましたので ここからは具体的に 「じゃあ何をすれば留学に必要な英語力が伸ばせるの?」 という疑問にお答えします。 大切なことは何度でも繰り返しますが、 日本人は本当にアウトプットが足りていないので こと喋る・書くに関しては とにかく質と量をこなすほかありません。 そこでおすすめなのが、 日本語と英語の両方で 日記やブログを綴ることです。 どちらの媒体が良いかは、人次第です。 日記なら誰の目にも触れない分 より事細かいことが書けるでしょうし、 ブログの場合は人の目に触れるので 「読める文章を書こう」という意識が芽生えます。 なので、ここは自由に選んでいただいて構いません。 大事なのは、 「日本語と英語の両方で」という部分です。 ズバリそのままですが、 日本語と英語の両方で文章を書きましょう。 互いに同じ意味の文章であれば最高です。 それは何故か。 私は英語チューターとして勤める中で 数々の日本人留学生のエッセイを見てきましたが、 英語力に問題がある人が多いのはもちろん それ以前・日本語に問題がある人が少なくありません。 シンプルな話ですが、 「国語力(第一言語)>英語力(第二言語)」 の法則が崩れることはありません。 もう少し、ストレートな言い方をしましょう。 日本語でバカな人は、英語でもやっぱりバカです。 日本語での語彙力・論理的思考能力が乏しい場合、 それを元に形成される英語力には すぐに限界が来てしまうのは、察しの通りです。 そんな目に遭わないためにも、 日頃からより多くの語彙や表現に触れることで 自らの国語力を高め、それを根っこにして 英語力も一緒に高めていきましょう。 今すぐ出来ることとしては、- マジ
- ヤバい
- ウゼー

7.長文読解・プレリードに慣れておく
どれも同じ程度に手つかずの場合、 英語学習の4大要素において 日本人が最も苦手意識を抱いているのは 実は読解(リーディング)なのではないでしょうか。 私自身もかつてはそうでしたし、 これまで見てきた留学生の多くも 「ズラーっと並ぶ英語長文…見るだけで眠くなる」 というケースが想像以上に多いのです。 しかし、海外留学においては 一日何十ページも論文や教科書・小説を読まされたり その感想文やリフレクションを書かされたりと (Reflection…読んだ内容についての学術的考察文のこと) リーディングからは絶対に逃げられません。 びっくりする位分厚い本も、 全て目を通して理解しなければいけない日が いずれ必ずやってきます。 さて、留学準備の段階から これら全てを克服して 完璧に仕上げよう…というのが理想ですが 中々そうはいかない現実もよく分かります。 なので、今日から 英語の長文読解を始めて 徐々に慣らしていきましょう。- ネット上や紙媒体で新聞を読んでみる
- 自分の興味ある分野の本や問題集を見てみる
- 先ほどの『Duo 3.0』の文章も理解・吸収する

8.苦手な一般教養クラスを把握・対策しておく
さて、ここからは 実際に留学先の大学での履修に備えて 意識しておくべきことになります。 海外留学では、 あなたの選んだ分野・専攻に加えて 「一般教養」という形で 指定のクラスを取ることが義務になります。 例えば、- 数学(代数学や統計学等から選択)
- 理科(物理・化学・生物…等々から)
- 国語(つまり英語。古典やビジネス英語など)
- 歴史(アメリカの歴史は短い分、高い理解が必須)

9.自分にとってベストのノートPCを買う
海外留学生活において、 いかに自分が使いやすいノートパソコンを持ち込むかは まさに死活問題となります。 この記事を読まれるような方なら まあ全員が持っているないしこれから買われるでしょうが、 自分が使いこなせないものを持ってきてしまうと 現地についてからの日々の課題がかなり辛くなります。 というのも、現在では- エッセイ(他、何かしらの文章)を書く
- 課題を提出する
- リサーチをする
- クラス内での掲示板や質問・メール

10.一定リズムを持つ生活習慣を確立する
さて《勉強編》最後の項目ですが、 ここで知っておいてほしいのは 他ならぬ生活習慣の大切さです。 「当然だ」という意見はごもっともですが、 こと環境も食事も周りの人々もガラッと変わる 海外留学においては、 体調管理や生活リズムといった面が極めて重要になります。 結論から言いましょう。 「生活習慣の良さ」と「大学の成績の良さ」は、 見事に、綺麗に、比例します。 より下世話な話をすると、- 毎日きちんと一定の時間・時刻に寝ていない
- 栄養バランスの伴った食事をしていない
- 時間管理が出来ず、いつまでもダラダラ過ごしてしまう
- お酒やタバコ・その他遊びとの上手な付き合いが出来ない

まとめ・留学先でより良いスタートを切るために
私自身が経験した留学準備で言えば、 こと勉強面については高3の春から約一年にかけて この記事で綴ってきたことを実行出来たので、 現地に着いてから勉強面で大きな苦労はしませんでした。 もちろん、ここアメリカで初めて学んだことも多いですが 「英語の壁」という段階の大半は既にクリアしてから臨んだので その先の目標に集中することが出来ました。 そして、私自身の大きな失敗は 1つ目の項目で紹介した専攻選びです。 昨年ミシシッピに来てから 無策でガラッと専攻を変えてしまった結果、 (教養学部教養学科→経営学部スポーツマネジメント学科) 一般教養に加え経営学部自体が「無理だ」と思ってしまい 再び専攻を教養学に変更する予定でいます。 もちろん、これらの経緯全てが遠回りになります。 この記事を読んでくださった皆さんには、 「自分の軸」をしっかり持った上で この記事を参考に万全の留学準備をしていただければ 筆者としてこれ程嬉しいことはありません。 以上、スミカ(Rick)でした。アメリカ留学 関連記事
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