留学前こそ勉強!?アメリカ留学の準備のためにやっておくべきコト10《勉強編》

大学の友達 留学Voiceをご覧の皆さん、こんにちは。 現在、アメリカ・ミシシッピ州の 南ミシシッピ大学(The University of Southern Mississippi)にて 留学中のスミカ(Rick)と申します。   今回のテーマは、「留学準備でしたこと」。 今回は特に《勉強・学問》の面に話を絞り、 実際に私自身の留学渡航前・準備の際に
  • やって良かったこと・役立ったこと
  • やらなくて後悔したこと
  この2つの要素に触れながら、 海外留学を控えるあなたが 今から取り組むべき10のコトをご紹介します。

1.専攻分野を「目的と共に」決める

大学選びの大切さに関しては 他の記事やアドバイスに譲るとして、 まずここで強調しておきたいのは専攻選びです。   この記事を読まれている皆さんは、 アメリカの大学の専攻(メジャー)選びに関して この様な話を耳にしたことがないでしょうか。   「アメリカの大学の生徒は、いつでも自由に専攻を変更できます!」   この話を100%鵜呑みにすると、 あなたは留学先の大学で必ず痛い目に遭います。   なぜなら、この話は 半分本当で、半分ウソだからです。   まず、 「専攻をいつでも変更できる」という部分は本当です。 実際、大学で学びを深めていく中で 専攻をガラッと変える生徒も少なくありません。   ですが、問題は「自由に」という部分。   実は専攻は、気軽にホイホイ変えてしまうと 後から後悔するシステムになっているのです。   それぞれの専攻には、 3年時・4年時に履修するべき いわゆる上級クラスが存在します。   その上級クラスをとるためには、 予めその分野の基礎クラスを履修し終えていなければなりません。   つまり、専攻を一定させずに どっちつかずの状態で学生生活を送ると、 いざ一つの専攻に絞る際に その基礎クラスから全てやり直さなければならない… という事態が発生してしまいます。   これでは、卒業が大幅に遅れてしまいます。   この様な事態を避けるためにも、 最初に専攻を決めるからには 「この分野で最後まで完走するぞ!」という 強固な目標設定が必要となります。  
  • 自分はこの分野を通じて、どの様な具体的キャリアを築きたいのか?
  • 無限にある選択肢の中から、なぜこの大学・この専攻を選ぶのか?
  • この海外留学という体験に「投資する価値」は本当にあるか?
  入学してみてから多少の遊び・路線変更をする分には 問題は最小限で済みますが、 大元の目的・目標を外さないように 今のうちから専攻についてしっかり調べておきましょう。 大学図書館

2.「英語の先」を見定める

「海外留学は目標設定こそがキモ」という話は 先ほどの話で解説させていただきましたが、 これについて覚えておくべき事がもう一つあります。   それは、 「海外留学で手に入れたいものランキング」 ぶっちぎりのトップであろう言語習得について。   特に長期留学の場合、 この「言語」を最終目的にしてはいけません。   実際、腰・肝が据わった状態で海外に出てしまえば 人によって期間の長い・短いはあれど いずれ必ず言語は習得できるようになります。   ですが問題は、その先です。   言語を習得した上で、 さてあなたは何がしたいのか?  
  • この国・この言語でしか学べない○○を勉強したい!
  • 世界中の人々とコミュニケーションを取って、△△をしたい!
  • あの人・あの組織のもとで従事して◇◇を極めたい!
  言語は一道具に過ぎませんが、 例えばこれらの目標を達成するためには 道具としての便利さは群を抜くものがあります。   換言すれば、 留学先で言語(道具)などに困る段階はさっさと終えるために 今のうちから外国語を勉強しておく必要があります。   これより下の項目は、 特にアメリカ留学に絞った上で 「いかに基礎英語力を予め身に着けておくか」 の解説・ノウハウとなります。

3.語彙力を徹底的に固める

お待たせしました。 3つ目にして、ようやく英語学習の話です笑。   英語の基礎を固めるにおいて、ます考慮しておくべきことは 「英語学習は単語に始まり単語に終わる」 という事実です。   皆さんもご存知の 以下・英語学習の4大要素があります。  
  • リスニング (Listening)
  • スピーキング (Speaking)
  • リーディング (Reading)
  • ライティング (Writing)
これら全ての根幹をなすのが、単語・語彙なのです。 いかに「耳慣らし」だけをしていても、 聴き取った単語を知っていなければ意味はありません。   いかに「フレーズ」だけを覚えていても、 その都度その都度でベストな単語を選択できなければ コミュニケーションは成立しません。   いかに「速読テク」だけを身に着けていても、 肝心の単語の意味が分からなければ文章は読めません。   いかに「英文法」を理解していたとしても、 その中身=単語がなければ英文を書くことはできません。   いかがでしょうか。 単語・語彙なしの英語学習など ザルで水をすくうようなものなのです。   そんな事態を防ぐためにも、 今から出来ることは一にも二にも単語・語彙の増強です。   さて、海外の英語圏の大学が 留学生を正規で受け入れる段階において TOEFLというテストを課すことがあります。   『Test of English as Foreign Language』。 英語が第一言語でない留学生向けに、 学術レベルの英語力を測るために作られたテストです。   つまり、 海外留学における単語力・語彙力アップのためには このTOEFL対策・勉強をするのが最短ルートです。   ぜひ、最寄の本屋やネットショップなどで TOEFL単語の対策教材を探して手に取ってみましょう。   高校卒業レベルの語彙では、 全く太刀打ちできないことに気づかされます。   後は、それらの単語に立ち向かって覚えるだけです。   単語の覚え方は人の数だけ答えがありますから ここでは割愛させていただきますが、 「いつでも聴き取れる・話せる・読める・書ける」 までのレベルに持っていくことを目指しましょう。 本

4.「助けが呼べるレベル」まで英会話力を上げる

さて、ここからは 先ほど紹介した英語学習の4大要素に分けて 留学準備におけるノウハウをご紹介します。   この4つ目は、 リスニング・スピーキングに関してです。 つまりは、英会話。   まず、身も蓋もない言い方にはなりますが 決死の覚悟で海外留学に来てしまえば 英会話なんていずれ勝手にできるようになります。   その言語「しかない」環境に身を置く訳ですから、 当然といえば当然です。   ですが、海外留学の準備において いざ飛行機に乗り込む前に 「最低限、このレベルまでには持っていきたいよね」 という目安は存在します。   それがこの、 「英語で助けが呼べるレベル」の英会話力です。   つまりは、
  • 少し配慮してもらえば、相手の言っている英語が理解できる
  • 簡単な単語でもいいから、最低限伝えたいことは伝えられる
この2つが、何も見ずに出来ることです。   この程度の基礎… いや、それ以前の初歩が出来ていなければ 現地に着いた後でも英語力は一向に伸びません。   基礎がグラグラなのに、 その上から無理やり高層ビルを建てるようなものです。 むしろ、勉強すればするほど逆効果です。   その為、このレベルに達していないと いざ現地についてからすぐに・必ず後悔します。   というか、まず飛行機を降りてすぐに向かう 入国審査ゲートで面倒な目に遭います笑。   ここで捕まって何時間も別室で拘束されたり、 挙句の果てには大学に問い合わせたり 大学のスタッフにわざわざ来てもらったり…   今までこの類の話を数多く聞いてきましたが、 全ては予め一定の英語力を 持ち合わせてこなかった生徒の責任なのです。  
  • 英会話スクールに通うもよし。
  • 学校のELTや英会話部等と一緒に話すもよし。
  • 言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)でもよし。
  こと日本人は 致命的に英語のアウトプットが不足していますから、 日本にいる時から特訓を始めましょう。 アメリカ ミシシッピ州

5.『Duo 3.0』を自分に「インストール」する

皆さんは、 『Duo 3.0』という英語教材をご存知でしょうか。   この記事を読まれるような方なら、 既に知っているかもしれないですね。   短く紹介すると、 現代英語の重要単語1600+熟語1000 重複なしで560の基本英文に凝縮した本です。   なぜわざわざ特定の一冊を名指しで紹介したかというと、 海外留学のみならず英語学習全てひっくるめて この『Duo 3.0』は最高・最強の教材だからです。   他ならぬ私自身、 留学において英語教材の類は 片手で数えられる程しか使っていませんが その内の一冊がこの『Duo 3.0』でした。  
  • 日常会話から学術論文まで応用できる語彙
  • ネイティブレベルのリスニング・フレーズ集
  • そのままライティングで書けるレベルの例文
  • 留学先で英文を読みこなすための基礎読解力
これら全て、この一冊で習得出来ます。   正確にいえば 別売りの音声CDも買われることをお勧めするので 総額で5千円ほどにはなりますが、 最高の投資になることを私が約束します。   先述の英語学習4大要素+語彙において 「『Duo 3.0』レベルの英語を自分のものとして扱う」 ことが出来る次元に達することが出来れば、 留学準備としては必要十分です。   あとは、現地で初めて出会う英語も学びながら あなたなりの「英語のその先」に とことん集中することが出来ます。   こと教材面については、 先述のTOEFL語彙とこの『Duo 3.0』、 この2つだけでも十分カバー出来ます。 私自身も、ほぼこの2つしか使っていません。 大学の勉強

6.毎日、日・英で日記やブログを綴る

さて、海外留学のための英語教材は紹介しましたので ここからは具体的に 「じゃあ何をすれば留学に必要な英語力が伸ばせるの?」 という疑問にお答えします。   大切なことは何度でも繰り返しますが、 日本人は本当にアウトプットが足りていないので こと喋る・書くに関しては とにかく質と量をこなすほかありません。   そこでおすすめなのが、 日本語と英語の両方で 日記やブログを綴ることです。   どちらの媒体が良いかは、人次第です。   日記なら誰の目にも触れない分 より事細かいことが書けるでしょうし、 ブログの場合は人の目に触れるので 「読める文章を書こう」という意識が芽生えます。   なので、ここは自由に選んでいただいて構いません。   大事なのは、 「日本語と英語の両方で」という部分です。   ズバリそのままですが、 日本語と英語の両方で文章を書きましょう。 互いに同じ意味の文章であれば最高です。   それは何故か。   私は英語チューターとして勤める中で 数々の日本人留学生のエッセイを見てきましたが、 英語力に問題がある人が多いのはもちろん それ以前・日本語に問題がある人が少なくありません。   シンプルな話ですが、 「国語力(第一言語)>英語力(第二言語)」 の法則が崩れることはありません。   もう少し、ストレートな言い方をしましょう。   日本語でバカな人は、英語でもやっぱりバカです。   日本語での語彙力・論理的思考能力が乏しい場合、 それを元に形成される英語力には すぐに限界が来てしまうのは、察しの通りです。   そんな目に遭わないためにも、 日頃からより多くの語彙や表現に触れることで 自らの国語力を高め、それを根っこにして 英語力も一緒に高めていきましょう。   今すぐ出来ることとしては、
  • マジ
  • ヤバい
  • ウゼー
この3単語を 今後のあなたの人生から 永久追放するところから始まります。 アメリカ ミシシッピ

7.長文読解・プレリードに慣れておく

どれも同じ程度に手つかずの場合、 英語学習の4大要素において 日本人が最も苦手意識を抱いているのは 実は読解(リーディング)なのではないでしょうか。   私自身もかつてはそうでしたし、 これまで見てきた留学生の多くも 「ズラーっと並ぶ英語長文…見るだけで眠くなる」 というケースが想像以上に多いのです。   しかし、海外留学においては 一日何十ページも論文や教科書・小説を読まされたり その感想文やリフレクションを書かされたりと (Reflection…読んだ内容についての学術的考察文のこと) リーディングからは絶対に逃げられません。   びっくりする位分厚い本も、 全て目を通して理解しなければいけない日が いずれ必ずやってきます。   さて、留学準備の段階から これら全てを克服して 完璧に仕上げよう…というのが理想ですが 中々そうはいかない現実もよく分かります。   なので、今日から 英語の長文読解を始めて 徐々に慣らしていきましょう。  
  • ネット上や紙媒体で新聞を読んでみる
  • 自分の興味ある分野の本や問題集を見てみる
  • 先ほどの『Duo 3.0』の文章も理解・吸収する
  そして意外なところでは、 あなたの好きな洋楽の翻訳なんてのも 英文読解の優れた練習になります。   そしてもう一つ、強調しておきたいのは 授業前の予習としてのリーディングは 必ずしも全て読む必要はない、という点です。   授業内で議論が出来るようにするため 予備知識・概要を把握しておくのが目的なので、 全て完璧に読み切るというよりは 端的に要点をつかむための読む技術が必要になります。   これを私自身は プレリード(Pre-read)と呼んでいるのですが、 このスキミング・要点をつかむ練習も 実際の英文読解の中で鍛えておきましょう。 大学の教室

8.苦手な一般教養クラスを把握・対策しておく

さて、ここからは 実際に留学先の大学での履修に備えて 意識しておくべきことになります。   海外留学では、 あなたの選んだ分野・専攻に加えて 「一般教養」という形で 指定のクラスを取ることが義務になります。   例えば、
  • 数学(代数学や統計学等から選択)
  • 理科(物理・化学・生物…等々から)
  • 国語(つまり英語。古典やビジネス英語など)
  • 歴史(アメリカの歴史は短い分、高い理解が必須)
  これらのクラスも同様に、 卒業のためには取得必須となります。   さて、ここで一つ大きな問題が。 これらのクラスが苦手な場合です。   特に海外留学の志望生となると どうしても文系に偏るでしょうから、 理系はちょっと…という方も多いかもしれません。   他ならぬ私自身が、「理科ホントにムリ」人間です。   とはいえ、単純な話ですが 日本語ですら苦手な分野なのに 英語でどうにかなるはずがありません。   「日本語でも分からない現象」が発生します。   学校の5段階評価で言えば、 「2」はまだ現地でカバーが可能ですが 「1」だと流石に対処しきれません。   この予防策として、 自分が苦手と思われる分野においても 最低限の知識・教養は身に着けておきましょう。   場合によっては、 日本語でネット検索や動画を見るほかに 分かりやすい本を買って持ち込んでしまうのも 対策案として効果的です。 アメリカ ミシシッピ

9.自分にとってベストのノートPCを買う

海外留学生活において、 いかに自分が使いやすいノートパソコンを持ち込むかは まさに死活問題となります。   この記事を読まれるような方なら まあ全員が持っているないしこれから買われるでしょうが、 自分が使いこなせないものを持ってきてしまうと 現地についてからの日々の課題がかなり辛くなります。   というのも、現在では  
  • エッセイ(他、何かしらの文章)を書く
  • 課題を提出する
  • リサーチをする
  • クラス内での掲示板や質問・メール
  こういったことから、 基本は全てパソコンで行います。   なんなら、 ここ近年アメリカで隆盛を迎えている オンラインクラスの受講においては 全てのやりとりがパソコンで交わされます。   「現地の図書館にパソコンがあるから」 というのはまさにその通りなのですが、 使える時間や機能に限りがある上に そもそも全て英語で管理されているため、 留学生にとってはかなり扱い辛いのです。   そのため、 ノートパソコンを持ってくるのはもちろんのこと 自分が最も扱いやすいものを選びましょう。   ちなみに今から買われる方で、 特に現地にいってから壊れたりなんなりと 色々トラブルが予想されそうな場合は 何も考えずにMacBookを買ってください。   他ならぬアメリカ発のアップル製品であれば、 たとえ異なる国で購入したものであっても 修理や設定等々、全面サポートが受けられます。   もちろん、Windowsや他の種類でも 「自分が最も扱いやすいもの」が最高なので、 ぜひ家電量販店などに足を運んで 自らちゃんと見て触ってから購入しましょう。 大学の講義

10.一定リズムを持つ生活習慣を確立する

さて《勉強編》最後の項目ですが、 ここで知っておいてほしいのは 他ならぬ生活習慣の大切さです。   「当然だ」という意見はごもっともですが、 こと環境も食事も周りの人々もガラッと変わる 海外留学においては、 体調管理や生活リズムといった面が極めて重要になります。   結論から言いましょう。 「生活習慣の良さ」と「大学の成績の良さ」は、 見事に、綺麗に、比例します。   より下世話な話をすると、
  • 毎日きちんと一定の時間・時刻に寝ていない
  • 栄養バランスの伴った食事をしていない
  • 時間管理が出来ず、いつまでもダラダラ過ごしてしまう
  • お酒やタバコ・その他遊びとの上手な付き合いが出来ない
  この様な生徒も私は数多く見てきましたが、 自分で気づいて自ら改善した場合を除き 例外なく、全生徒が落第・退学しました。   ましてや 現地の学生と比べると 様々なハンデがある留学生ですから、 生活習慣が崩れたら一発でアウトです。   せめてこの記事を読まれている方には、 決してそんな目には逢ってほしくはありません。   なので、この記事で紹介してきた 考え方や勉強法に加えて ぜひ今のうちから生活習慣を自ら改善しましょう。 アメリカ ミシシッピ

まとめ・留学先でより良いスタートを切るために

私自身が経験した留学準備で言えば、 こと勉強面については高3の春から約一年にかけて この記事で綴ってきたことを実行出来たので、 現地に着いてから勉強面で大きな苦労はしませんでした。   もちろん、ここアメリカで初めて学んだことも多いですが 「英語の壁」という段階の大半は既にクリアしてから臨んだので その先の目標に集中することが出来ました。   そして、私自身の大きな失敗は 1つ目の項目で紹介した専攻選びです。   昨年ミシシッピに来てから 無策でガラッと専攻を変えてしまった結果、 (教養学部教養学科→経営学部スポーツマネジメント学科) 一般教養に加え経営学部自体が「無理だ」と思ってしまい 再び専攻を教養学に変更する予定でいます。   もちろん、これらの経緯全てが遠回りになります。 この記事を読んでくださった皆さんには、 「自分の軸」をしっかり持った上で この記事を参考に万全の留学準備をしていただければ 筆者としてこれ程嬉しいことはありません。   以上、スミカ(Rick)でした。

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