アメリカやヨーロッパでは普通?ギャップイヤー(Gap year)とは

ギャップイヤーという言葉、聞いたことはありますか。 ギャップイヤーというのは、進学、進級や、就職の合間に空白の期間(半年や1年間、もしくは2年間など期間はさまざま)をとり、自分の好きなこと、やりたいことをすることの一般総称です。 今、メジャーなのは高校卒業後、大学入学を一年程遅らせて、ギャップイヤーをとることです。多くのアメリカの大学では、入学許可が下りた後に、半年から2年間の入学延期を申請することができます。アメリカの大学に留学すれば、ギャップイヤーをとったよ!という人たちに出会うことも多いかと思います。わたし自身も、アメリカでインターナショナルスクールを卒業後、ギャップイヤーを現在とっています。 ギャップイヤー  

どうしてギャップイヤーをとるのか

ギャップイヤーを取る理由は様々です。わたしの友人のなかには、大学入学のための資金調達の為、というひともいれば、今まで12年間学校に通ってたくさん課題をこなしてきたから、大学に入る前に息抜きをしたい、というひともいました。 わたし自身としては、 ・一年間いろいろ考える期間が大学に行く前にほしいということ ・また学業から離れてみたいと思ったこと ・今まで経験してこなかったことにチャレンジして、自分の将来を考える糸口にしたいと思ったこと 等が理由でした。 ギャップイヤーで旅行

ギャップイヤーの過ごし方は?

ギャップイヤーの間になにをするかは人それぞれです。日本ではたまにギャップイヤーは浪人と同じようにみなされることがありますが、ギャップイヤーは日本の浪人とは全然違います。日本の浪人期間は大学に合格するために勉強する期間ですが、ギャップイヤーが進学準備のための期間にあることはあまりありません。 わたしは、ギャップイヤーに入ってすぐの夏、つまり高校卒業直後、Montauk, NYまで約2週間ヨガをしに行きました。高校で出会ったヨガの先生に、その先生が大学生の頃に通っていたヨガの先生を訪ねてみないかと言われて、行ってきました。その後、日本に戻り、夏の間は英会話教室のアルバイトをしたり、すきなことをしたりして息抜きしました。8月にボスニア・ヘルツェゴヴィナにあるインターナショナルスクールでインターンシップをするために渡航しました。そして、12月下旬に帰国し、現在はこうしてライターを経験してみているわけです。わたしは高校在学中に大学の入学許可を頂いているので、ギャップイヤーに受験をすることはありません。 わたしの友人のなかにはギャップイヤーの間、半年をイスラエルで、もう半年をパレスチナで過ごしているひとがいたり、東南アジアを旅しているひと、アメリカを転車で縦断・横断したひともいれば、WWFでインターンシップをするひとがいたりします。Work exchange(HelpxWWOOF, etc)といって、労働するかわりに住居と食事を与えてもらえる、というプログラムをするひとも多いです。 ギャップイヤー

ギャップイヤーのメリットとは

ギャップイヤーは現在、多くのアメリカの大学で推奨されている傾向にあります。それは、ギャップイヤーを経験し、入学してくる学生達の多くは、高校卒業直後に入学してくる学生よりも、視野が広く、また自立している場合が多いためです。日本では、浪人でもないのに大学の入学を一年遅らせることはあまり肯定的な意見を持つ人がまだ少ないようですが、欧米ではギャップイヤーは成長する期間として捉えられることが多いです。 わたし個人としては、ギャップイヤーのおかげでやっぱりまだまだ学びたいことがたくさんある!ということに気付き、大学に行くことがより楽しみになりました。10代のうちにボスニア・ヘルツェゴヴィナという国に住めたこともよかったと思います。そして、働くという経験を得られたこと、そして教育に今までと異なる立場から参加できたことは自分の将来の進路を考えるきっかけにもなりました。自分が思い描く理想と現実がどれだけ離れているのかを実感し、なにが自分にできるのか、なにから始めようか、など、いろいろ考えることもできました。  

おわりに

日本では、留年や浪人をせずに最短の期間学業を終了させ、就職することが良い、とされているような傾向がありますが、たまには寄り道して、レールを外れてみることも確かな経験です。近年では、東京大学が秋入学を導入するにあたって、高校卒業後から入学までの間をギャップイヤーとして活用しようとする動きがみられるようになっています。ギャップイヤーがもっと多くのひとの選択肢のひとつになってもよいのではないでしょうか。 1年間ギャップイヤーを取って感じたことについては、下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね 「1年間ギャップイヤー(Gap Year)をとって思ったこと」

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