【短期留学・長期留学者向け】オーストラリア留学に必要なビザを解説!
こんにちは。
オーストラリアに行くためにはビザを取得する必要があります。短期留学(3ヶ月以内)、長期留学(3ヶ月以上)、それぞれの目的に合わせて取得しなければならないビザの種類が異なるので、初めてオーストラリアに行く方の中には混乱してしまう人がいるかもしれません。
そこで今回はオーストラリアのビザ取得方法について調べてみました。
※この記事は2016年8月1日現在の情報を基に作成しています。
オーストラリアのビザ基本情報
- オーストラリアのビザは、滞在の目的ごとにSubclass(サブクラス)と呼ばれるクラスに分けられています。
- 留学の際に取得される一般的なビザの種類
①ETAS/ETA(Subclass601)
就学可能期間→12週間以内
就労可能期間→×
②学生ビザ(Subclass500)取得
就学可能期間→コース期間内
就労可能期間→週20時間以内
③ワーキングホリデービザ(Subclass417)
就学可能期間→4ヶ月以内
就労可能期間→同じ雇用主の下で6ヶ月以内※
※雇用主を変更すれば、再度6ヶ月以内の労働が可能です。
- 上に紹介したビザはどれもオンラインでの申請が可能、もしくはオンラインのみの申請です。
- 通常日本国籍の方が国内からの渡航する場合には、1年以内の滞在であれば健康診断書を求められませんが、場合によって健康診断書が必要になることもありますので、それぞれのビザを発行する際に確認しましょう。なおオーストラリア国内からのビザ申請には健康診断が必要です。
- 外国に3ヶ月以上滞在する場合には、滞在先の日本の大使館か総領事館(在外公館)に「在留届」を提出する必要があります。ネットでの提出も可能なので、住所決定後 「在留届電子届出システム(ORRnet)」から提出してください。その他、持参、FAX、郵送での提出もできます。
短期留学(3ヶ月以内の留学)→ETAS/ETA(Subclass601)取得
「ETAS/ETA(Subclass601)」はETAS/ETA対象国パスポート所持者(日本は含まれています)で観光・商用目的でオーストラリアに入国する方に発行される電子ビザのことです。12週間以内であれば通学が可能なので、短期留学(3ヶ月以内)に行く人はこのビザを申請することになります。
申請時に旅行者のデータが移民局に送られ電子化されるので、契約書などは発行されず、パスポートへのスタンプやシールの添付もありません。このビザは、就労(アルバイトやボランティアなど)は禁止されているので注意してください。
※「ETAS/ETA」の他に「観光ビザ」もあります。観光ビザの中には3ヶ月以上の滞在が可能なものもあり、12週間以内であれば就学が可能です。ただ、こちらのビザはETAS/ETAよりも費用がかかり手続きも不便(発行までの期間がETAS/ETAに比べて長く、申請手続きが煩雑)なため、国内から短期で渡航する場合にはETA/ETASを選ぶ方が多いようです。
なお、ETAS/ETA対象国パスポートを所持していない渡航者や3ヶ月以上の観光・商用目的での渡豪に際しては観光ビザを取得することになります。
<申請方法>
- 個人で申請する。 ETAS/ETA申請ページ(日本語)
- 代行業者に依頼する。
- 旅行代理店に依頼する。
<申請時に必要なもの>
- パスポート
- クレジットカード(親族名義のものでも可)
<申請料金>
20AUD(旅行代理店や代行業者に頼んだ場合は、別途手数料がかかります)
<申請条件>
- パスポートがETAS/ETA対象国パスポート所持者であること。
- 観光や親族訪問、ビジネスミーティング、短期商用などの目的であること。
- 3ヶ月以内の滞在であること。
- 結核を患ったことがないこと。
- 犯罪歴がないこと。
- オーストラリアで就労しないこと。
<有効期間>
12ヶ月間有効です。1度の利用で3ヶ月以内の滞在ができ、有効期間内は何度でも出入国が可能です。
<発行までにかかる日数>
前述の通り契約書などが発行されることはありませんので、基本的には即日で申請が通るようです。念のため1週間程度をみておくといいと思います。
長期留学(3ヶ月以上の留学)→学生ビザ(Subclass500)取得
「学生ビザ(Subclass500)」はオーストラリアの教育機関(語学学校、私立専門学校、大学など)への3ヶ月以上の留学を目的としたビザです。学生ビザには、政府認定校のコースをフルタイム(週25時間以上)受講すること、一定以上の出席率(各タームの80%以上)をクリアするといった条件があります。
また、このビザは上記のETAS/ETAとは違い、週20時間以内であれば就労が可能です。
<申請方法>
- 個人で申請する。
- 代行業者に依頼する。
※個人で申請する場合、ImmiAccountに登録する必要があります(ImmiAccountに登録していない方のみ)。ImmiAccountに登録する際の注意点について少し記載しておきます。
ImmiAccount登録ページ(英語)にアクセス。
→このような画面が出てくるので、Create an ImmiAccountをクリックしてください。
→その後、このような画面が出てきます。
<注意点>
- What type of online services do you need?→Indivisualを選択。
- Select the online services you need→何も選択しない。
<注意点>
- Secret questions and answers→秘密の質問と答えをQuestion 1~Question5まで入力します。
- Login details→Use my email address as my username or enter a different username belowを選択すると、前のページで登録した自分のEメールアドレスがusername(ユーザーネーム)に設定されます。
- Terms and conditions→I accept the ImmiAccount terms......これは、要は”私はImmiaccount termsに同意します”ということを言っているのでチェックします。
- その後申請完了のページがありContinueを押すとConfirm your ImmiAccount email addressと書かれたメールが届きます。
- Please use the following link to confirm your email addressと書いてあるところにリンクが貼ってあるので、それをクリックすればアカウント作成完了です。
アカウント作成後、このような画面が出ます。ここではNew applicationをクリックします。
→この画面が出てきたら、Studentをクリックします。すると「Student Guardian Visa (590)※留学者の保護者用のビザ」、「Student Visa (500)※新規申請用の学生ビザ」、「Student Visa (Subsequent Entrant) (500)※継続申請用の学生ビザ」と3つの項目が表示されるので、「Student Visa (500)」をクリックします。
ここまでくると、学生ビザの申請が始まります。この後も英文での申請が25ページに渡って続くので、時間に余裕のある時に進めましょう。ちなみに途中保存も可能です。
<申請時に必要なもの>
- パスポート
- クレジットカード(親族名義のものでも可)
- COE(入学許可書)に記載された番号 ※入学手続き後(学費納入後)に発行されます。
- OSHC(海外留学生健康保険)
<申請料金>
※いずれもクレジットカードのみで、クレジットカードの利用手数料は利用者負担です。
- 日本国内からの申請 550AUD
- オーストラリア国内からの申請 550AUD
<申請条件>
- 留学に十分な資金があること。
- 政府認定校への入学であること。
- 学生ビザの規則を理解していること。
- COE(入学許可書)があること。 ※学生ビザ申請者のみ発行され、ETAS/ETAやワーホリビザ申請者には発行されません。
- 健康状態が良好(日本国籍の人は健康診断書やレントゲン診断書は不要です。オーストラリア国内で改めて健康診断、レントゲンをすることはあります)。
- 学生ビザ申請時に6歳以上であること。
<有効期限>
- 10ヶ月以下:コース期間+コース終了から1ヶ月
- 10ヶ月以上:コース期間+コース終了から2ヶ月(終了日が11月~12月の場合は3月15日まで有効)
<発行までの期間>
早ければ2~3日程度、最長で2ヶ月かかることもあるようです。
<申請時期>
- 日本国内から申請→コース開始の4ヶ月前(124日前)から受付開始
- オーストラリア国内から申請→コース開始日の3ヶ月前(93日前)から受付開始
おわりに
どうでしたか。
オーストラリアのビザはクラスが分かれていて少し複雑なので、分からない場合は経験者の人などの話を聞いたりして手続きを進めましょう。
次回はオーストラリアのワーキングホリデーについて解説したいと思います。
<参考URL>