アメリカの祝日・記念日について-知っておくべき重要編

こんにちは!1年最後の12月は、クリスマス・イブ、クリスマス、大晦日、と立て続けにお祝いイベントがあり、忙しい月です。元来キリスト教の祝日だったクリスマスを、大々的にお祝いするのも日本特有の風習ですね。まぁ意味はかなーり違ってますが。 アメリカでも年末に向けて大忙しの大賑わい。家族総出、時には近所をも巻き込むパーティ騒ぎになっています。でもアメリカには、こういった大々的に祝う祝日が、1年間にいくつかあります。どれもアメリカのルーツに深く関わっているため、アメリカ人にとって重要な意味を持っています。そのため、アメリカ留学に行くのなら、知識として知っておくべきです。 ということで、今回はそんなアメリカの祝日と記念日についてお伝えします。色々とネタが濃いので、『知っておくべき重要編』と『知っていると楽しい編』に分けてご紹介します。これらを知っておき、それぞれの記念日に一緒にお祭り騒ぎしちゃいましょう!

ナショナル・ホリデー ‐祝日に過去を思ふ

アメリカの祝日 ナショナルホリデー
祝日は歴史に想いを馳せる日
日本でもそうですが、アメリカの祝日にはいくつかの種類があります。憲法で定められた祝日、憲法に載ってないけれど習慣として大切な祝日、各州の法律によって定められた祝日、そして何を祝うのか分からないけれどとにかく記念とされている日・・・この4種類が主な分類です。今回は、アメリカでもっとも重要である、憲法上の祝日を説明します。これらは『ナショナル・ホリデー “National Holiday”』と呼ばれ、ほとんどの公共機関(銀行、郵便局、学校、会社、市役所などなど)がお休みとなります。この日は家族や友人達と過しときに賑やかに、ときに静かに祝います。お店によっては特別セールをやったり、学校では完全休日になるなど、生活面でも結構重要な日なのです。どの日が休みなのかは、大学内、又はホームページ上にある Academic Calendar を見れば分かりますよ。それでは、1月から時系列順にご紹介します。  
  • ニューイヤーズ・デー(New Year’s Day:1月1日)

要は新年、お正月です。大晦日にあたる12月31日から夜通しでパーティをし、賑やかに年越しを祝うのがアメリカン・スタイルです。当然ながら、初詣もおせち料理もお年玉もありませんが、親族一同集まって新年を祝うのは変わりません。また、家族ぐるみで親しかったり、友人達、職場の同僚たちとも祝うことがあるのも特徴的ですね。
  • マーティン・ルーサー・キング・デー(Martin Luther King Day :1月の第3月曜日)

日本でも有名な黒人の公民権運動の立役者、キング牧師の誕生日です。この日はキング牧師の成し遂げた業績とそこに至るまでの困難をはじめ、アメリカ国民の平等と権利、人権などの重要な問題を考える日です。一応憲法上休みとされていますが、教育機関ではあえて授業を行い、キング牧師の功績を教えてその理解を深めます。市民団体としてこの問題を訴える運動も盛んで、色々と考えさせられる大切な日です。
  • 大統領の日(President’s Day:2月の第3月曜日)

    アメリカの祝日 大統領の日
    いつの時代も大変な大統領
アメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントンの誕生日です。この日は、アメリカの礎を築いた偉大な大統領と、過去の大統領たちの業績をたたえます。
  • メモリアル・デー(Memorial Day:5月の最終月曜日)

アメリカ合衆国のために命をささげた、戦没者追悼の日です。元々は南北戦争で亡くなった兵士たちを追悼していましたが、第一次、第二次世界大戦で多くの兵士たちが無くなったことを受け、近現代に戦死したアメリカ国籍の兵士たちを追悼する日と定められました。最近では、ちょっとした旅行やピクニックに行くなど、気楽な休日として市民に浸透しています。
  • 独立記念日(Independence Day:7月4日)

    アメリカの祝日 独立記念日
    皆で一緒に、「独立万歳!」
アメリカ合衆国の始まりともいえる、「アメリカ独立宣言」が採択された日です。それまでイギリスの植民地だったアメリカが、一つの国家として独立し、今日の巨大な国となることが出来たことを祝います。 “The Fourth of July” もしくは “July Fourth” と呼ばれ、飲めや歌えや、食は進むし花火はあがる、近所を巻き込むアメリカ国歌の大斉唱・・・アメリカの愛国心を、文字通り体感出来るスゴイ日です。外国人である私たちも一緒になって楽しむことが出来る、非常に楽しい祝日ですので、ぜひ友人たちと祝ってみてください。
  • 勤労の日(Labor Day:9月の第1月曜日)

労働者の人々に感謝し、その活躍をいたわる日です。意味合いとしては日本の勤労感謝の日と同じで、普段忙しい労働者の皆さんが心置きなく休める日です。土日を含んで3連休なので、旅行に出かけたりして家族と共に過ごす人が多いです。学生にとって、大学が始まる9月前の夏休み最後の休日として、パーティなどをして楽しみます。
  • コロンブス・デー(Columbus Day:10月の第2月曜日)

クリストファー・コロンブスによるアメリカ大陸発見を祝う日です。しかし、以前の記事(アメリカの強さ)でお伝えしたように、コロンブスは原住民を追いやった侵略者とする意見があります。加えて歴史的観点から、コロンブス以前にもアメリカ大陸を発見した人たちが居たことから、今ではアメリカ全体の祝日とは言えません。そのため、一部の州や公共機関では休日としていませんので、休日かどうか気になる場合は周りに聞いてみましょう。
  • 復員軍人の日(Veteran’s Day:11月11日)

全てのアメリカ軍人、特に退役された軍人の方に感謝と敬意を表す日です。元々は第一次世界大戦の終結を記念した日でした。5月に行われる「メモリアル・デー」と似ていますが、こちらは生存していらっしゃる軍人の方を中心としています。祝日ですが、公共機関全体が休むわけではありません。中には実際の退役軍人に戦時中の体験談を聞く、というイベントが主催されたりします。
  • 収穫感謝の日(Thanksgiving Day:11月の第4木曜日)

    アメリカの祝日 収穫祭
    アメリカの伝統的料理が楽しめる!
秋の恵みに感謝する日です。元々はアメリカに住みはじめた最初の移民たち(通称、ピルグリムファーザーズ)が、初めての土地で収穫できた農作物を祝う日でした。独立記念日に続く重要な祝日で、この日は家族全員が集まって、特別な食事を用意し、神の恵みに感謝します。私も、友人の家族に誘われて、一緒に食事をしたんですが、アメリカ伝統の食事と、いわゆる「おふくろの味」が印象的でした。七面鳥の丸焼き、マッシュポテトのグレービーソースかけ、インゲンやニンジン、ホウレンソウの野菜炒め、クランベリージャム、パンプキンパイ・・・日本ではまず食べられないメニューのオンパレードで、お腹いっぱい!
  • クリスマス(Christmas:12月25日)

言わずと知れたキリスト教の祭日です。大まかな雰囲気は日本と変わりませんが、アメリカでは家々にまばゆいデコレーションを施し、夜には盛大なパーティでどんちゃん騒ぎをします。日本よりはるかに「祭日」としての側面が強いです。12月に入った途端に、クリスマス関連の製品やCM、数々の曲が流れ、イルミネーションとデコレーションが施設という施設で施される、というくらいビッグ・イベントです。日本では(なぜか)恋人の日という扱いですが、アメリカでは普段は会えない親族が一堂に会して祝う、親族会の意味合いが強いです。私も留学時代は、友人達に誘われて夜通しパーティで騒いだものです。地域によっては10月から雪が降るため、ホワイトクリスマスを楽しむことが出来ます。 ちなみに、クリスマスは大学の冬期休暇に含まれていますが、大学によっては、休暇中に寮を完全閉鎖するところと、申請すれば滞在できるところとに分かれています。もし完全閉鎖する場合は、休みの間だけ泊めてもらえるか周りの人に聞いてみましょう。   以上、アメリカにおける重要な祝日をご紹介しました。どれもアメリカの歴史―栄光ある勃興から暗い戦争まで―に深く関係していますね。一部にはアメリカの文化が色濃く反映されたものもあります。いずれにせよ、この『ナショナル・ホリデー』はアメリカ人にとって、アイデンティティーの一種として深く根付いています。だからこそ、お祭り騒ぎで派手にお祝いをするのです。

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