フランスに語学留学するならどんな学校を選ぶ?語学学校のタイプ別に特徴をチェック!

フランス

フランス語を勉強するために留学したい!と思っても、何を基準に学校を選べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。一口に語学学校と言っても様々で、たくさんの選択肢があります。

これまでにパリの2つの語学学校に通った経験から、学校の種類別にそれぞれの長所と短所をお伝えします。

大学付属と私立の2タイプが主流

私が知っているのはパリだけですが、フランスに語学留学する場合、選択肢としては大きく分けて大学付属の語学学校と私立の語学学校があります。

一般に、大学付属の語学学校は長期留学生向き、私立の語学学校は短期留学生向きとされています。これは、入学時期や授業期間の違いによるもの。というのも、大学付属校は決まった時期にしか入学できない学期制、私立校は随時入学可能で受講期間も自由というシステムになっている場合が多いからです。

では、両者にはどのような違いがあるのか、具体的に見てみましょう。

大学付属語学学校のメリット・デメリット

長期間滞在してじっくりと勉強に励みたい場合、大学付属の語学学校が第一候補となります。集中して学習に取り組める反面、融通が利かないという難点もあります。

語学学校

メリット

1.学費が安い

一概には言えませんが、私立の語学学校と比べると費用は比較的安く抑えることができます。フランスの大学はほとんどが公立なので、学校によっては格安になることもあります。私立にも手ごろな学費設定の学校はありますが、大学付属の場合は学費が安いからといって質が落ちることはあまりないので、総合的に考えるとやはり安価に済ませることができると言えるでしょう。

ただ、大学は公立ばかりでなく私立もあり、私が1年目に通っていたのはパリ・カトリック学院という私立大学付属の語学学校でした。パリに留学する生徒にとても人気の学校で日本人も多いですが、やはり私立ということもあり学費は高めです。でも1年間通ってみて、それだけの価値はあるなと思いました。授業内容や先生の質の高さから考えれば、逆に安いと言えるかもしれません。

2.勉強に集中できる環境が整っている

大学付属の語学学校は、入学できる時期が秋と春に設定されていることが多いです。入学後、3~4カ月が1学期となっていて、その期間同じ先生の下で同じクラスメートとともに学びます。

 

数カ月間、集中して勉強することになるので、生徒もそれだけの覚悟を持って来ている人が多く、みんな真面目です。いろいろな国籍や背景を持つ同じぐらいのレベルの生徒たちと一緒に学ぶのは刺激的で、初めはぜんぜん覚えられなかったみんなの名前も、気づくと自然に口から出るようになっていたりします。

 

また、宿題やテストもあるので、必然的に勉強しなければいけない状況になります。これは、本気で勉強したい人にとっては逆に望ましい環境と言えるでしょう。

3.先生の質が高い

すべての大学付属語学学校が同じだとは限りませんが、私が通っていたパリ・カトリック学院付属校には、いい先生が多かったです。ベテランで教え方がうまいだけでなく、人柄も信頼できる先生たちばかりで、たくさんの素敵な出会いがありました。

 

パリ・カトリック学院付属校は、やはり大学付属だけあって歴史や映画、ファッションなどの授業も充実しているのですが、先生たちはそういった専門分野の知識があり、フランス語だけでなく社会や文化についても学ぶことができます。これは、私自身この学校を選んでよかったと思う理由の一つです。

人には相性があるため、必ずしも自分にとっていい先生に当たるかどうかは分かりませんが、当たる確率が高いということは言えると思います。

デメリット

1.文法中心の授業になりがち

大学付属語学学校の場合、1クラスの人数が多いため、どうしても授業は読み書き中心になってしまいます。私が通っていたパリ・カトリック学院付属校でも、常に15~20人ぐらいの生徒がいたため、先生の話を聞いている時間の方が圧倒的に多く、授業中にしゃべることはほとんどありませんでした。

 

特に日本人の場合、フランス語での会話はもちろん、発言すること自体に慣れていない人が多いので、せっかく留学してもずっとこういう状況が続けば、なかなか話す力がつかないのではないかと思います。私自身もこの点で悩み、その結果、2年目は私立の学校に転校しました。

2.自由度が低い

人数が多いため、いったん決まってしまったものはなかなか変えられません。例えば、レベルが合わなかったり、先生やクラスの雰囲気が好きになれなかったりしても、途中で抜けることはできず、数カ月そこで過ごすことになります。実際にパリ・カトリック学院付属校でも、レベルが合っていないのに、他のクラスが満員だからと断られている生徒がたくさんいました。

 

また、学期がきっちり決まっているため、その間、基本的に休むことはできません。病気になったり急用ができたりして仕方なく欠席したとしても振り替え授業はないので、学校に体調や都合を合わせる必要があります。留学しているのなら当たり前とも言えますが、中には小さい子供を持つ主婦もいるため、すべてを学校に合わせるのはなかなか大変だと思います。

3.対応が大雑把

生徒数が多い分、一人ひとりに対するケアはやはり行き届きません。前述したように、クラスを替えたいと希望しても受け入れてもらえないことがあり、学校以外の私生活や進路について相談に乗ってもらうなどということも難しいでしょう。

 

パリ・カトリック学院付属校の受付は比較的親切でしたが、一般に大学付属語学学校では応募書類などの審査も厳格で、マニュアルに沿っていないものは弾かれてしまうという印象があります。また、情報は自分で探さなければならず、留学生だからといってあれこれ世話を焼いてくれないのが普通なので、特にフランス語初心者だと冷たく感じることもあるかもしれません。

私立語学学校のメリット・デメリット

短期間しか滞在できない場合や勉強中心の生活が不可能な場合には、私立の語学学校が通いやすいです。しかし、自由度が高い一方で、確実なレベルアップは難しいかもしれません。

語学学校

メリット

1.会話中心の楽しい授業

大学付属語学学校とは逆に、私立の学校は楽しみながら学ぶことをテーマにしているところが多いです。そのため、難しい文章を読んだり書いたりというよりは、好きなことを自由に話しながら会話に慣れていくような授業をする傾向があります。

 

私が2つ目の学校として選んだのは、リュテスラングというパリの小さな語学学校でした。この学校は1クラスが最大7人までの少人数制。会話を重視するというコンセプトに基づいて授業が行われています。実際、パリ・カトリック学院付属の語学学校よりも話す機会はかなり多く、だんだんとしゃべることに慣れていくことができました。

2.柔軟な通い方が可能

私が通っていたリュテスラングもそうでしたが、入学は毎週可能で、受講期間も自由に決められます。大学付属校のように学期制ではないため、ちょっとしんどくなったり、やる気が出なかったりしたら休んだりと、自由度が高いのが魅力です。

 

リュテスラングにも主婦が多くいましたが、特に彼女たちにとってはパリ・カトリック学院付属校よりも通いやすそうな印象でした。また、例えば仕事をしながら勉強しているような生徒にとっても、都合がつきやすいのではないかと思います。

3.対応がきめ細かい

大学付属の語学学校とは逆に、規模が小さい分、丁寧に対応してもらえることが多いです。必要な書類の手配を手伝ってくれたり、個人的な事情に応じて書類を書き換えてくれたり、生徒にストレスがないよう配慮してもらえます。

 

また、学校によっては住居の斡旋なども行っているようです。日本人スタッフがいる学校もあるので、まだ現地での暮らしに慣れない中、日本語で私生活の相談に乗ってくれる人がいるというのは心強いのではないでしょうか。

デメリット

1.学費が高い

こちらもピンからキリまであるためすべての私立学校に当てはまるわけではありませんが、やはりそれなりの学校を選ぶとなると、私立の方がどうしても高くなります。私が通っていたリュテスラングは少人数制ということもあり、かなりかかりました。

 

柔軟で丁寧に対応してくれることを考えると仕方ないのかもしれませんが、やはり長期で通うとなるとしんどいです。どちらかといえば、ストレスなく短期間だけ勉強したいという人に向いています。

2.モチベーションを維持するのが難しい

大学付属の語学学校に比べると、宿題が少なかったり、テストがなかったりするため、下手をすると家でぜんぜん勉強しないということになりがちです。私のように追い込まれなければできないタイプの人は、意識して学習時間を確保する必要があります。

 

また1週間だけしか通わない生徒も多く、中には観光気分の人もいるので、長期間やる気を持続させるのは簡単ではありません。勉強に集中できるという点ではやはり、周りに真面目な生徒が多い大学付属校の方が環境が整っていると言えるでしょう。

3.質が安定していない

素晴らしい先生たちがいるパリ・カトリック学院と比べると、どの学校も見劣りしてしまうのは仕方ないのかもしれませんが、やはり先生の質は一般的に大学付属校の方が高いのではないでしょうか。大学付属の学校の場合、先生たちも一定の条件の下で選ばれている可能性が高いからです。

 

また、学費とも関連しますが、やはり安い学校はそれなりです。実際、パリにある安価な私立校に通ったという何人かの生徒たちに聞いてみると、よくなかったということでした。というのも、学生と称しながら実は働くことが目的で、ビザ取得のためにとりあえず登録だけするような生徒を受け入れている学校もあるからです。営利目的の私立だとそういうところがあるのも事実なので、学費だけで安易に選ばないようにしましょう。

勉強

大切なのは自分に合っているかどうか

大学付属と私立、2種類の語学学校についてご紹介しましたが、実際には様々な学校があるので、これがすべてではありません。ただ、どちらにもメリットとデメリットがあり、どこへ行っても一長一短であることは確かです。

私は、1年目は私立大学付属の語学学校、2年目は私立の語学学校に通いましたが、2年経った今、基礎がかなりしっかりしてきたこと、しゃべるのが以前よりもだいぶ楽になったことを実感しています。そして3年目、今度は国立大学付属の語学学校へ通うつもりです。

 

留学の期間や目的、滞在中の過ごし方などは人によって様々で、どの学校がいいかは人によって違います。ぜひ、ご自身にぴったり合う学校を選んでください。

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この記事の著者

旅スルモノカキ(フランス留学中)

旅スルモノカキ(フランス留学中)

パリでフランス語を学習中の元社会人。日本で約15年働いていました。
フランス映画に魅せられてここまで来たため、勉強よりも映画館通いがメインの毎日です。

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