単位取得には、教科の課題比重をしっかり頭に叩き込め!

カナダの大学で文化人類学を専攻しています。今回は、カナダ大学での単位取得のコツ(Tips)をお話します。 単位を獲得するには試験に合格すること。シビアなカナダの大学では追試はなく単位取得は大変難しいのですが、試験勉強の取り組み方に多少のコツがありますので、入学前の参考にしてください。

1.それぞれの教科課題の比重計算

課題の全体に占める比重を頭に叩き込みましょう。1教科の中でも数々の課題があり、その課題一つ一つが持つ比重は異なります。例えば、以下が私の遺伝学歴史社会学人類学スペイン語のそれぞれの課題の比重です。 教科の単位採点比重 セメスターが始まると、あれよあれよという間に出席、宿題、エッセーに追われてしまいます。 私も入学した当初は、やることが多すぎて何を頑張ればいいのか分からず、何もかもに傾倒しようとして寝不足とストレスを抱えてしまいました。 そんな時、優先順位の指標となるのはこの比重です。例えば、人類学の中間(35%)とスペイン語の中間(18%)がほぼ同時期にくる場合、35%の比重を持つ人類学の中間勉強に掛ける時間も自然と多くなるのは容易に理解できることかと思います。 また、出席に比重がある少人数制の歴史やスペイン語の講義に出席するか否かは、単位取得の分かれ目となることがあります。反対に、出欠を取らない(取れない)大講義の社会学や人類学は、講義を休んでしまっても点数に響きません。 私は毎回講義に出る人間ですが、中間が迫っていたりエッセーの提出期日が迫っていたりなど、1分でも無駄にできないような忙しい際は、講義さえも赴けない時もまたしかりなのです。 そんな時には、全体に占める比重を頭に入れ、出欠を取らない人類学のような講義は休むなどして調節し、自分の行動を決めていくことができます。 成功のカギは、まさに各教科の各課題における比重を頭に入れる事だと私は考えます。

2.完全版 カレンダーの作成!

全教科の中間期末試験、エッセー提出日、オンラインクイズ公開期間などが書き込まれたカレンダーを作成しましょう。おすすめはセメスターの1週目でそれを作成することです。私は紛れもなくこのカレンダーを頼りに、3週先を見越して何から始めるか決めていました。では以下のカレンダーを見てください。 留学中のスケジュール私の冬季セメスターの初月1月の予定表です。 1月29日に人類学のエッセー提出日が来ています。こちらの課題についてはオリエンテーションで教授から説明がありますので、内容が分かれば即座に始めなければならない提出物です。 セメスター初日は8日でしたので、提出までまだ20日程あると思っていると後には地獄を見ます。理由は2月が突然にして忙しいからです。では2月のカレンダーを見ましょう。 留学中の教科スケジュール 29日に人類学のエッセー提出後、休む間もなく歴史(2月1日)と社会学(2月3日)の課題提出が来ています。クラス内でスペイン語で小エッセーを書く日が2月2日。そしてその後に落ち着く間もなく、2月7日に遺伝学の中間試験が来ています。 その翌週に3教科の中間試験が控えているのも一目瞭然ですね。台風のごとく押し寄せるこの数々のスケジュールを先を見据えてこなしていくには、やはりカレンダー作成はぞんざいにしてはならない物となります。カレンダー作成はセメスター成功のカギとなります。

3.何が何でも粘ろう

チャンスは最後までありますので、とにかく諦めずに12週間を乗り切りましょう。 カナダの大学はセメスターの半分、6週目までに教科を「ドロップ」することが許されていますが、ドロップせずできる限り最後まで頑張り続ける事をお勧めします。挽回できるチャンスは最後まであるからです。 では、「ドロップ」について少しお話させてください。 セメスターが始まり6週目までには、どの教科も中間試験が終了し生徒はその結果を受け取っています。点数が奮わず今後挽回が難しいと見込んだ場合、自分の最終成績に傷をつける前にその教科の在籍を「辞退」することが出来るのです。 しかし、私はドロップをせず最後まで勉強し続けることを強くお勧めします。なぜなら期末試験は比重が高く、仮に中間やその他の提出物で奮っていなくとも、十分点数は後に返ってくるという経験があるからです。 例えば、私の遺伝学の中間①は時間が足りずナーバスになっていたこともあり58点を取ってしまいましたが、ドロップをしようとは思いませんでした。遺伝学のセミナーに出席して出席点も取っておりましたし、中間①で出題の傾向を理解したので中間②は80点、期末で73点を取得し無事に単位を取ることが出来ました。 最後まで粘り続ける。それがきっと皆さんのセメスターを成功に導いてくれることでしょう。

4.まとめ

教科の課題比重をしっかり頭に叩き込むこと、カレンダーを正しく作成し先を見据える事、そしてドロップをせず最後まで諦めないことを中心にお話させていただきました。 全てが何もかも英語であり、課題一つにも通常の人の3倍もの時間が掛かるのですが、しっかりとした計画を立てることで必ず努力は報われますので、このブログが留学前の一助となれば幸いです。

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