アメリカの公立小学校に、ボランティアや授業のフィールドワークで通っていたときのこと
アメリカの公立学校は地域ごとに運営されているため、お金持ちで税収が多い地域では学校もお金持ち、貧しくて税収の少ない地域では学校も貧しいという明らかな格差があります。
都市の比較的貧しいA小学校と、郊外のお金持ちなM小学校
先学期、わたしは実際に都市の比較的貧しい小学校(以下A小学校)と、郊外のお金持ちな小学校(以下M小学校)の2校に毎週通っていました。
A小学校の近所の住宅街。
M小学校の近所の住宅街。日本だったら「アパート」かな?というくらい大きい豪邸が建ち並んでいます。とってもかわいい景色。
A小学校は生徒全員が経済的に困難な状況にある家庭からきていて、M小学校は生徒全員が平均より高い収入のある家庭からきています。
そして、M小学校は白人がマジョリティで、A小学校は黒人や、移民がマジョリティで、アメリカでは人種の問題もやはり避けられません。
生徒へのケアがどれだけ行き届いているかにも違いがでてきます。
例えば、A小学校では転校生が来ても先生が知らなかったりする一方で、M小学校では毎日全校放送でお誕生日の生徒の名前を呼びます。
A小学校ではどの生徒がELL(英語学習者)なのか、また障害を持っているのかを先生は把握していませんが、M小学校ではしっかり把握しています。
そして、A小学校では1クラスに30人いる一方で、M小学校では20人弱の少人数クラスです。使っている教材の質や、学校の施設ももちろん違います。
同じ公立小学校なのにこんなにも環境が違うことにショックを受けましたが、どちらの小学校も子どもたちは同じようにエネルギーが溢れていました。
手を挙げてるのに、”I don’t know.”
![アメリカのこどもたち](https://www.ryugaku-voice.com/voicew/wp-content/uploads/2016/03/shutterstock_33732868-640x427.jpg)
アメリカの小学校では、子どもたちがとても積極的で、先生が何か質問をしたらほぼ全員が手を挙げて答えたがります。
答えがわからなくても手を挙げます(笑)
先生に指されても、”I don’t know.”て言う子、結構います(笑)
答えを求められている場面以外でも、先生の言ったことに疑問や反論があればすかさず手をあげて発言します。
これは日本では、少なくともわたしのまわりではあまり見なかった光景です。
いちいち、いちゃもんつけなくてもいいんじゃないかとも思うけど、自分の考えを持ってそれをすぐに発信する力はとっても大事だと思います。
アメリカの大学生は、授業やクラブのミーティングなどでも発言をばんばんしますが、それもこの小学校のときの教育が大きく影響していることを知りました。
アメリカの学校間の格差は大きい問題点ですが、日本の学校でも、自分の考えを持って発信する力を養う教育は取り入れたいです。
3月末にワシントンDCの桜を見に行ってきました。とってもきれい!
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