列車でイギリス国内を旅しよう！賢い切符の買い方

皆さんこんにちは。今回の記事では、イギリス国内での移送手段として欠かせない鉄道のあれこれについて紹介します。

イギリスの鉄道事情

イギリスでは都市間の鉄道インフラがよく整備されており、長距離の移動手段として鉄道が非常に便利です。イギリスの旅客鉄道会社を総じてNational Rail（以下NR）と呼び、これはかつての国鉄British Railに由来しています。日本のJRと違うのは、NRには多数の運航会社に分かれていること、駅や線路などのインフラはNetwork Railという別の企業が運営していることです。少し複雑に聞こえますが、旅をする上でそこまで気にする必要はないでしょう。目的地までの経路などはGoogle MapやNRのウェブサイトで確認することができます。

切符の購入方法

切符の購入方法には以下の3つの方法があります。

駅の窓口で購入
駅の自動券売機で購入
事前にインターネットで購入

駅の窓口で購入

駅の窓口で切符を購入する方法です。乗車駅と降車駅、日付と時間、往復かどうか、往復であればいつ帰るか等を伝え、その場で駅員さんから直接購入します。

駅の自動券売機で購入

駅にある切符の自動券売機で購入します。窓口での購入に比べて、混雑時の待ち時間が少ないというメリットがあります。

事前にインターネットで購入

長距離の切符を購入する場合は、この方法が断然お得です。乗車日の前日18時までであればTrainlineや、NRのウェブサイト、その他各運営会社のウェブサイトで購入することができます。その際、以下の3点には注意する必要があります。

インターネットでの購入後に駅の自動券売機で切符を発行する必要があること
切符購入時と発行時にクレジットカードもしくはデビットカードが必要であること
購入後の払い戻しができないこと

割引の種類

事前購入割引（Advance）

上に述べた、インターネットで事前に購入した際の割引がこれにあたります。割引率は乗車日までの日数や列車の時間帯などによって変わります。ファーストクラスにも事前割引が適用されるのですが、私は一度スタンダードよりファーストクラスの方が安くなっているというおかしな現象にあい、ファーストクラスに乗れたというラッキーな経験もあります。

オフ・ピーク割引（Off-Peak）

オフ・ピーク割引とは、列車の発着時間帯がピーク時（通勤・退勤時間帯）にあたらないことを条件として割引されるというものです。これに対してピーク時にも使える通常チケットにはAnytimeと表記されています。

往復割引（Return）

イギリスでは片道と往復切符の値段がほとんど変わらないということもよくあるほど、往復分を安く切符を購入することができます。

レールカード割引（Railcard）

16歳から25歳と、フルタイムの学生限定で購入できるレールカード（16-25 Railcard）を持っていれば、イギリスの鉄道チケットが正規価格の3分の2で購入することができます。16-25 Railcardには2種類あり、有効期限が1年間のものが30ポンド、3年間のものが70ポンドとなっています。私の留学期間は1年間だったので、1年間のものを公式サイトからクレジットカード支払いで購入しました。1年間のものであれば、駅や電話での購入も可能ですが、3年間のものはインターネットでしか購入できません。利用方法は、切符を購入する際、インターネット購入の場合はRailcardsの中から16-25 Railcardを選択、自動券売機の場合は画面でRailcard →　16-25 Railcardを選択するだけです。乗車時は切符とレールカードを一緒に提示を求められることがあるで、くれぐれも忘れずに持参してくださいね。

その他注意点

遅延・運休

慣れてくると気にならなくなってきますが、日本人の感覚だとイギリスの列車は遅延が多いと感じるでしょう。遅延時の駅員さんの対応も日本とは全く違い、まったく悪びれることなく堂々としています。運休なども珍しくありません。私が一番困った出来事は、事前に予約していた空港までの列車が突然運休になってしまったことです。飛行機に乗り遅れてしまいそうだったので、どうしたらいいのか駅員さんに訴えても軽くあしらわれたこともありました（笑）時間に余裕をもってプランを立てることをおすすめします。