
そろそろSemester 1 も終わり、1年間の留学組にとっては、いよいよ後半戦に突入ですね!前半を振り返ってみると、どうでしたか。留学前に思い描いていたよりも、「うまくいってない」「何も挑戦していない」なんて思っていませんか。
今回は、留学に悔いを残さないために、留学後半だからこそチャレンジしてみたいアルバイトについて、私自身の経験を含めて書いていきます。
※Semester(セメスター)について、こちらの記事も参考に!
「いまさら聞けない!アカデミックイヤーとは?学期制って?」
アルバイトを探す前に

まず初めに、自分のビザが就労可能かを確認しましょう。イギリスの留学ビザは、大きく分けて3種類あります。
以下の2つは
Short-term study visaと呼ばれているもので、
無給の仕事やインターンシップも含めて、どちらも就労不可なのでご注意ください!
- Student visitor (to study English language):18歳以上、11ヶ月まで滞在可能な語学留学のためのビザ。
- Student visitor (up to 6 months):18歳以上、6ヶ月まで滞在可能な、語学を含む短期コースや短期調査のためのビザ。
つまり、勉強を目的に入国した場合、1つ目のTier 4 student visaのみが就労許可のあるビザだということになります。就労可能時間も、週10~20時間までと限定されているので、労働時間には注意しましょう。
アルバイトの探し方

アルバイトの探し方は、色々とあります。ここでは、役立ちそうなサイトや周囲の経験談など含めて4つ紹介します。
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MixBイギリス ロンドン
イギリス(主にロンドン)に滞在中の人のための日本語情報サイト。求人や住居・宿泊、イベント情報などが載っています。学生でもアルバイト可能なのは、飲食・レストランが圧倒的に多く、次にショップ店員などがあります。求人に書かれているYMS (Youth Mobility Scheme)とは、18歳以上30歳以下が対象の、就労目的のビザのことです。ワーホリ(ワーキングホリデー)と一般的に考えられていますが、正確には別物のようです。
MixB上では、一部専門職(例えばグラフィックデザイナー)のアシスタントなどの求人もありますが、インターンシップ扱いになっていることもあるので、有給か無給かをしっかり確かめてから応募しましょう。ちなみに、MixBはイギリスだけではなく、アメリカ(ニューヨーク・サンフランシスコ・ロサンゼルス)、フランス、オーストラリアなどもあるので、「MixB 国名」で検索してみてください!
MixBイギリス版。画像をクリックすると、Webサイトに移ります。
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大学のCareer serviceを利用する
日本でも大学ごとに提携しているaines(学生アルバイト情報ネットワーク)というアルバイト紹介のサービスがあるように、イギリスの大学でもアルバイトやインターンシップ紹介のWebサイトがあります。私の留学先のマンチェスター大学でも
CareersLinkという登録制のサービスがありました。大学が提携して紹介しているので、安心して利用できるのが一番のメリットです。
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街中の求人を見つける
地道ですが、一番楽なのがこれです。目ぼしいお店をいくつか候補にしておいて、買い物などで前を通るたびに求人が出ていないかチェックしてみましょう。私のイギリス人の友人はこの方法で、マンチェスターで一番おいしい日本料理店でのアルバイトをゲットしていました。まかない付きで、おいしい日本料理を食べていたようで、とても羨ましかったです。もし求人が出ていないようであれば、「求人していませんか」と聞いてみるのもありだと思います。
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知人の紹介
私がアルバイトを見つけたのが、このパターンです。私より一年先にマンチェスターに留学していた先輩がアルバイトを辞めることになり、その後を引き継ぎました。自分で探す手間が省ける上、知人がアルバイトしていたという安心感もあって一石二鳥です。ちなみに、私の先輩がアルバイトを見つけたのは、大学のCareer service経由だったようですが、私が辞める時にも先方から「友達を紹介して」とお願いされたので、以後、世襲制のアルバイトになったようでした。
履歴書は自分でつくる!CVの書き方

アルバイトを始めるとなれば、履歴書が必要です。英語では履歴書のことをCV (Curriculum Vitae)といいます。CVは通常、A4用紙2枚程度にわたり、学歴・職歴・スキルなどを細かく記入します。同じく履歴書を意味するResumeがありますが、Resumeの場合は、学歴や職歴などをA4一枚ぐらいにまとめた簡略版を指すそうです。ヨーロッパではCVが主流であり、どれだけしっかりCVを書けるかが重要なようです。
しかし買い物に行っても、CVの用紙が見当たらない…!おかしいなと思い、イギリス人の友人に尋ねてみると、「CVは自分でつくるんだよ」と言われました。てっきり日本のように履歴書のフォーマットが売られているものだと思っていましたが、なんと自分でWord等を使って作成するのがこちら流のやり方だそうです。知りませんでした…。
<CVの書き方>
Googleで「how to write CV」「CV templates」と検索すれば、たくさん素材が出てきます。私は、それらをもとに項目を取捨選択して、WordでA4用紙2枚にまとめました。
主に、以下の項目が書いてあれば大丈夫だと思います。
- 名前・住所・連絡先:最初に書きます。
- Relevant Data:出身地やビザのステータス、使用可能言語などの情報。
- Personal Profile:自分自身の性格や能力についてアピールしたいこと・その根拠となる経験など。
- Objective:志望動機や自分がどう仕事に貢献できるかなどを書きます。
- Education:学歴のこと。加えて、これまで履修した授業とそのGPA(欧米ではGPAを重視します)なども載せましょう。私の場合は、マンチェスター大学で履修中の授業をピックアップしたものと、日本の大学・高校でのGPAを書きました。調べたことを参考に、私は現在から過去(大学から高校)の順で書きましたが、順番はどちらでも大丈夫かと思います。
- Work experience:職歴のこと。どこで、どのくらいの期間働いたか。役職などあれば合わせて書きましょう。
- Skills:語学スコアなど特筆すべき資格や能力など。
日本の就職活動のようですが、志望動機と自己PRはしっかり書くことをおすすめします。仮に面接でうまく話せなかったとしても、熱意を買われて採用となることもあるはずなので、口で伝えられなくても文章にしてきちんと伝えましょう。
また、提出前には、友人にお願いしてネイティブチェックしてもらいましょう。私はCVを自己流で作って不安だったので、友人2人にお願いしました。
おわりに

いかがでしたか?今回は、アルバイトを始める前の準備を取り上げました。
私は、運よく知人の紹介でアルバイトを見つけたものの、条件に見合ったアルバイト探しは、なかなか難しいと思います。特に、日本食レストランはみんな同じことを考えて、応募が殺到するので、早い者勝ちになりかねません。こまめに求人サイトや店舗の求人広告をチェックしましょう。
CV作りも最初は面倒だと思いますが、自己なりに項目を選んで書いてみると、意外と楽しいものです。ぜひ挑戦してみてください!
後編の実践編では、私のアルバイト体験談について紹介します。次回もお楽しみに!
※2016年1月19日、後編のリンクを追加しました。
参考サイト
UK Visas and Immigration
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