長期留学に行こう!経験者が考える3つのメリット

長期留学 長期にするか、短期にするか。留学期間について迷う人も多いかと思います。期間は決めても、語学留学か学部留学か、留学形態も悩みどころですよね。どちらにもメリット・デメリットがありますが、私は1年間の学部留学をおすすめします。理由は抽象的ですが、「1年間、現地の学生と同じように生活してみて見える世界があるから」です。 1ヶ月でも半期でもなく、1年間行く意義は何か。私の短期(1ヶ月の語学研修)と長期の留学経験を踏まえて、学部留学と語学留学の違い、半期と通年の違いなど長期の学部留学のメリットを考えていきたいと思います。(短期と迷っている方は、当サイトのライターでオーストラリアに短期留学経験のある、くろさん短期留学のメリット3つも併せて参考にしてみてください。) ※この記事では、長期留学を6ヶ月以上の留学としています。  

ボキャブラリーや話題の豊富さ

学部留学の場合、現地の正規学生と同じ授業に出て、同じ課題をこなすことになるので、使う語彙や触れるトピックが広がります。特にチュートリアルと呼ばれる最大10人程度の少人数の授業は、かなりきついですが力がつくこと間違いなしです。チュートリアルでは、文献の感想やポイントを共有して意見交換を行うので、多様な語彙や言い回しを使い、自分の意見をわかりやすく伝えることが大切です。はじめは文献をちゃんと理解することすらままならず、授業に全くついていけませんでしたが、様々なトピックの文献に触れることで語彙が身につき、学びの蓄積を生かしながら意見を言えるようになっていく達成感がありました。 長期留学 語学留学の場合ですが、語学学校は一言で言えば、英語の正しい使用を「学ぶ」ための場なので、この点が英語を「使う」ための実践の場である学部留学と一番対比されるポイントかもしれません。語学学校のカリキュラムは、午前中に文法やリスニングなどの基本的スキルのボトムアップ、午後にIELTS対策やビジネス英語など目的別の応用編になっていて、どうしても「英語を使って何をするか」の割合が少なくなってしまいます。私が短期で通っていた時も午前中の授業はテキストが中心で、空欄の答え合わせなど単語や短いセンテンスだけで授業が成立してしまうことがあったので、総合的な「会話力」はあまり伸びませんでした。 英語そのものを学びたい・身につけたいなら語学留学、英語を使って「何かをしたい」なら学部留学というのが、私の持論です。 ※語学留学で学べるビジネス英語コースについてはこちらを参考に「語学留学でビジネス英語を学ぶ」

挑戦の幅が広がる

1年間の留学の場合、生活に慣れてきた頃に自分の活動の幅を広げるチャンスが、期間的にも心の余裕的にもあることが強みです。例えば、アルバイト。イギリスの場合、半年以上の学部留学に必須のTier 4 (General) Student visa取得者ならば、週20時間以内のアルバイトが認められています。半期留学用のShort-Term Study Visaではアルバイトはできません。アルバイトを経験できるのも、長期留学の楽しみの一つです。 長期留学のアルバイト 私の知り合いで半期留学した人は、留学計画がしっかりしていて、短い滞在期間を無駄にしないよう、アクティブで何事も一所懸命な人が多かったです。1年間留学していた人よりも、よっぽど行動的でした。しかし友人によると、半期だけだとやっと慣れてきたころに帰国になり、物足りなさがあるそうです。私も同感で、半期が終わった時に前期の自分を振り返り、今後どうしていこうかと考えることが多かったので、完璧な留学プランではなく行ってからも変更可能な留学ができるのが、長期のメリットかと思います。 私の先輩で1年間の留学後、ロンドンでインターンシップをしている人がいました。留学後半に「海外で働いてみたい」と思った時に、チャンスがあるのとないのとでは大きな違いです。留学中に様々な選択肢を持っておきたい人、軌道修正したい人には長期をおすすめします。  

自分や自文化を見つめなおす機会を持つ

留学中は、たしかに予習・復習など勉強で忙しいですが、意外にも自分の時間を持つことができます。人にもよりますが日本での生活とは違い、アルバイトもサークルもなく授業中心の生活になり、授業数もさほど多くないので、自由な時間が増えます。私は、そうしたふとした瞬間に留学生活について振り返ることが多かったです。例えば、授業についていけず無気力になった際に、日本では気づかなかった自分の弱さ、どうしようもなさに嫌でも気づきました。正直こんな自分知りたくなかった…と思ったものですが、あの時の弱り方は日本では絶対に経験したことのないものだったので、自分の意外な一面に出会うという意味でも長期留学の意義は大きかったです。 長期留学の意義 また、留学中に訪れた国や出会った人たちについて、ステレオタイプではない経験に基づくイメージを持つこと、彼らから見た日本を知ること、日本についてちょっと客観的な視点を得られたことなど。改めて地球は丸くて、自分の立ち位置や角度によってモノの見方が変わるのだと強く感じました。現在、卒業論文で多文化共生をテーマに扱っているのも、こうした発見や気づきが原動力になっています。環境が変わらなければ、考えもしなかったことを考えるようになる、それが長期留学で最も実感した自分の変化かもしれません。  

おわりに

いかがでしたか? いきなり長期もありですが、おすすめなのは短期を経験した上で長期にトライすること。短期で満足度が高ければ、短期の積み重ねが向いているのかもしれませんし、「足りない!」ということであれば長期を考えてみるのも手だと思います。 海外に友人ができ、自分の目で、耳で、肌で、「世界」を感じることができるのが留学の醍醐味だと私は考えています。留学に行くこと、そのものに意義があります。 この記事を読んで、少しでも長期留学に前向きになったという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。留学計画書の書き方を紹介したものです。 まずは一歩、踏み出してみましょう!  

参考サイト

UKCISA

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