紫外線に気をつけろ!オーストラリアでの紫外線対策

紫外線の話

日焼け止め

日焼け止めクリームの表記
日焼け止めクリームを探していると分かりますが、”SPF”とか”PA”とか「え……な、なにこれ?」というような表示を多く目にします。これらは何を表しているのでしょうか?SPFとは
SPFというのは「Sun Protection Factor」の略です。人によって日焼けの影響が出る時間には差があるのですが、SPFはそれを遅らせることができる時間を数値化したものです。つまりSPFは、「日焼け」の原因となる”「UV-B」の影響が出る時間を遅らせることができる効果の大きさ”を表しています。「SPF30」の日焼け止めは、本来の時間より「30倍」の時間遅らせることができるということになります。目安としては「SPF1」で「20分」遅らせることができます。最高で「SPF50+」ですが、オーストラリアには「SPF30」までの日焼け止めしかないので注意しましょう。PAとは
PAは肌の老化やシワの原因になる「UV-A」を防ぐ効果があります。PAの効果は「+」によって表され「PA++++」が最高となります。ちなみに、「UV-A」は冬でも変わらず降り注いでいる上、窓ガラスや雲を突き抜ける事ができるので、たとえ冬でも室内でも日焼け止めを塗っておいた方が良いでしょう。紫外線吸収と紫外線散乱
日焼け止めには紫外線吸収と紫外線散乱の2種類があります。 紫外線吸収剤は紫外線を吸収して、肌に浸透するのを防ぎます。サラサラしていて白くなりにくいのですが、肌への負担が大きいです。 紫外線散乱剤は紫外線を散乱させて、肌へのダメージを防ぎます。何度も塗りなおす必要があり、白っぽくなってしまいますが肌への負担は小さいです。日焼け止めはこまめに塗りなおそう
オーストラリア留学に持っていくものは?という記事でも少しお話したのですが、いくらSPFやPAが高くても汗をかいたりして取れてしまうと効果が無くなってしまいます。オーストラリアには「SPF30」までの日焼け止めしかありません。それは長い時間遅らせることができる「SPF50+」の日焼け止めを塗っても、汗をかいたりして結局塗りなおすことになるので「SPF30」程度の時間遅らせることができれば十分、という考えがあるからです。また、SPFやPAが高いものはそれだけ肌への負担も大きくなります。SPFやPAの大きさではなく、「自分に合った日焼け止め」を選びましょう。 日焼け止めは日本で購入していっても良いですし、現地で購入しても良いと思います。オーストラリアの日焼け止めでも十分効果はあります。大切なのは「自分の体に合ったものを選ぶ」ということです。サングラス

UVカット
これは皆さんも聞いたことがあると思います。通常「UVカット」の効果は%で表されます。つまり「UVカット99%」とは、「このサングラスは紫外線を99%カットしますよ」という意味です。紫外線透過率
次に「紫外線透過率」。紫外線透過率とは「紫外線を通す率」のことで、率が低ければ低いほど紫外線を通しません。つまり「透過率1%」とは、「このサングラスは紫外線を1%しか通さないよ」という意味です。UV400カット
これってさっきの「UVカット」のことじゃないの?と思った方がいるかもしれませんが、「UVカット」と「UV400カット」は別物です。先ほどお話ししたように紫外線には3つの種類があるのですが、実はそれらの波長には強さがあります。「UV-A」は315~400、「UV-B」は280~315、「UV-C」は280以下です。「UV400カット」は、強さが400以下の波長の紫外線をカットできるということを示しています。4.帽子

長袖

サンスマートプログラム

『スリップ・スロップ・スラップ・ラップ(Slip, Slop, Slap, Wrap)』とは、紫外線予防のために取るべき行動を示す言葉で、次のような意味があり、子どもたちが屋外へ出る時に守るべきスローガンになっています。このようにオーストラリアでは、子どもの頃から徹底した紫外線対策が行われています。これは何も子どもに限った事ではなく、大人も普段から意識して紫外線対策をしています。このことからも、オーストラリアの紫外線による健康被害がいかに深刻であるかが分かると思います。日本ではあまり意識することのない紫外線対策ですが、オーストラリアではしっかりと対策をしましょう。長そでのシャツを着よう! (Slip on a long sleeved shirt!) 日焼け止めを塗ろう! (Slop on some sunblock!) 帽子をかぶろう! (Slap on a hat that will shade your neck!) サングラスをかけよう! (Wrap on some sunglasses!)
おわりに
実は、僕自身はオーストラリアに着いても「紫外線なんて関係ないぜ!」という感じで紫外線をなめきっていたのですが、現地の学校の先生に「日焼け止め塗らないと死ぬぞ」と言われ、その日から焦って塗り始めました。しかし、時すでに遅し......。結局、中途半端なやや焼け状態になってしまいました。お肉でいうとミディアムレアぐらいでしょうか。帰ってきたのが3月の初め。まだまだ寒い冬の時期に僕だけやや焼け。肌も視線も痛かったです。 「紫外線を浴びすぎるとヤバい」というのは知っていたものの、具体的にどれだけヤバいのかというのは全く分かっていませんでした。実際に調べてみると、自分がいかに死に急いでいたのかというのが分かりました。 余談ですが、オーストラリア出身のハリウッド俳優ヒュージャックマンは実は3度もの皮膚がん治療を受けています。やはり紫外線の健康への影響は大きいようで、本人も「若いころに紫外線対策を怠っていたのが原因だ」と語っています。そのため、今では紫外線対策に神経質なほど力を入れているそうです。 みなさん、オーストラリアに行ったら紫外線対策を怠らないようにしましょう。<参考HP>
在日オーストラリア大使館―サンスマートプログラム
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