パスは簡単でも高評価はなかなか取れない!イギリスの大学の成績評価方法

イギリスの大学の試験 イギリスの主な大学では5、6月が年度末の試験期間。私もつい最近必死の思いでなんとか6つの試験を乗り越えました。 今回はこの試験や成績評価について、レポートします。 ただし成績評価や単位互換の方法は交換留学先の大学や日本の大学によってかなり異なるので、必ず自身でも確認するようにしてください!  

授業の成績は、何で決まる?

授業の成績は主に試験とエッセイで評価されることが多いです。 試験一発、もしくはエッセイ一回で100%評価される授業もあれば、試験とエッセイ一つずつでそれぞれ50%ずつの割合だったり、授業内テスト25%と期末試験75%だったり。授業によってさまざまです。 授業内でプレゼンテーションを課される授業もありました。 ほとんどの科目にとって最終試験(exam)はかなり大きな割合を占める大切なものですが、文学などの授業ではエッセイのみの評価で試験を行わないこともあります。 友達で文学や歴史を中心に勉強していた子は一つもテストがなかったそうです。 ちなみに私は取っていた7つの授業のうち、ヨーロッパの小説についての授業のみエッセイ2回の評価で、他の6つ(経済と国際関係学)は全てexamが課されました。
イギリスの大学の成績
試験勉強で何度も読み込んだ授業プリント
 

授業の出席率は関係ない?

日本の大学と大きく異なる点は、出席が全く重視されないという点です。 これはIndependent studyという理念に基づくもので、授業への取り組みは学生自身の自主性に任されているのです。 極端に言えば講義に全く出席せず予習復習も全くしなくても良い、ということですが、そうすると試験前に大変な目にあうのでむしろ冷酷な制度であるように感じます(笑)。 ただし講義とは別に1〜2週に1回少人数のセミナーがある科目では、このセミナーに最低限6割出席しないと試験を受けさせてもらえないなどという制限があります。  

気になる、単位取得の最低ラインは40%

試験評価方法が試験であろうとエッセイであろうと、単位を取得できる最低ラインは40%。全ての課題を100点満点に換算して40点が取れていればパスできます。 例えば試験一回のみの授業では、全く授業に参加しなくても最後の試験で40点以上取れればパスできます。 日本の大学の60%という基準と比べるとかなり低いですよね。イギリスではただ単位を取得するだけなら、ある程度勉強していれば比較的簡単にパスできるのではと思います。ただし、高評価を取るのはかなり難しいです。 一番上の1stの成績は70%以上ですが、エッセイや試験で60点以上取れればよくやったね!と言われます。   テストの難しさや他の受験者に関わらない絶対評価なので、パスできない人の割合も授業によって異なります。 また採点者によってもかなり変わるようです。 受講者が多い講義では、講義の担当者ではなく、セミナーの担当者によって採点されます。 運良くセミナーの先生が高評価をつけてくれる人だったらパスしやすいなんてこともあるようです。  

留学先の成績は、日本の大学にはバレない?

  交換留学生の場合、留学先でとった単位を互換する手続きが必要ですが、もちろん留学先で単位がきちんと取得できていることが前提です。 単位が取得できたらシラバスや授業のレジュメなどを提出し、それが認められれば日本の単位に換算されるようです。 留学先でとった成績は関係なく、単位の数だけが換算され、公式な成績表には授業名とP(Pass)のみ記載されます。 40%ギリギリでも、70%以上の高評価でも成績表に表示されるのは単位を取ったという事実だけ。 そのため交換留学生は最低限パスすることを目標にして勉強を怠けがちです(笑)。 とはいえエッセイスタイルの試験はかなりの準備が必要なので最低でも1週間前からは勉強を始めるようにしましょう!     私の場合、6つの試験全てが10日間に詰まっていてかなり大変な試験日程でしたが、24時間オープンの図書館でレッドブルを片手にオールで勉強したりして、なんとか乗り切りました! どんな評価になっているのか、全部単位が取れているのか、成績発表が楽しみです。 みなさんも勉強方法や試験情報をしっかり確認し、一年の成果を発揮できるよう頑張ってくださいね!   shutterstock_248938273

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