留学経験を大学受験でどう活かす?就活での活かし方は?

【経験談】 私が苦労した留学帰国後のこと。

私が留学先のオーストラリアから帰国したのは高校2年生の12月。

通常なら、高校3年生の大学受験に向けて準備をする時期です。

帰国した次の日から学校へ行き、留学終了の報告をし、訳もわからないまま期末試験を受けました。

その後、留学していた1年分の勉強の遅れがあり、授業についていくのに非常に苦労しました。また、他のクラスに仲の良い友達はいたものの、途中から新しいクラスに入ったので、馴染めず自分のクラスでは孤立していました。

授業についていけないことを、各教科の先生の職員室を周り相談し、補足のプリントや、単位をもらうための課題を特別にもらったりもしていました。

高校3年生になると、空気は一気に大学受験モード。

私は、留学前と留学中は、留学に集中したかったので、志望校などは決めていませんでした。

そのため、すでに準備してきている周りの学生と比べ遅れをとってしまっていました。

指定校推薦は、留学して1年抜けてしまったので取れない状態。残りの選択肢はAO推薦か公募推薦、一般受験しか残されていませんでした。

ひとまず、評定平均が4以上あれば、比較的どの大学でも、推薦入試に応募できる条件はクリアできるので、評定平均を4以上に保つように努めました。

また同時に、推薦入試で、持っていると有利な、TOEICや英検を受け、英検2級を取得しました。

勉強でいっぱいいっぱいだったので、志望校は、パンフレットを取り寄せて雰囲気と学科を調べ、その中から2、3校に絞り込み、絞り込んだ学校のオープンキャンパスに行きました。

最終的に私が受験を決めた、学習院女子大学は、公募推薦で評定平均4以上の専願が応募条件であったため、一発勝負でした。

落ちたら、1年抜けてしまった分のブランクが大きく影響する一般入試。正直かなりの遅れがあったため、一般入試での大学受験は非常に厳しい状態でした。

評定平均が無事に決まった7月以降の夏休みは、受験に向け大学について徹底的に調べ上げ、志望理由書を完成させ、塾に通い小論文と面接の特訓をしました。

夏休みが終わると、一般受験にも備え、自分のペースで、オンラインで授業を受けられる塾(河合塾マナビス)にも通い、一般入試の勉強も同時にしました。

その後、無事に第一志望校に合格したので、一般受験はしませんでしたが、帰国後から受験後までは、怒涛の苦労の日々でした。

そんな怒涛の日々を送った私から、留学後苦労しないアドバイスをいくつか!

【アドバイス】

  • 留学前に、自分の進路を予めなんとなくでも考えておく。
  • (大学受験の場合)留学中に、留学経験者に有利な大学・受験方法を徹底的に調べる。
  • 遅れをとった分は多少諦めて、友達や先生に助けを求める。
  • 余裕があれば、留学中も、英検やTOEICの勉強はしておいて損はなし!
  • 留学先の学校の課題や勉強は怠らずに、まずはそこでの日々の学びや経験を大切に。(→必ず経験談として役に立ちます。)
  • 息抜きとメリハリが大事!自分のノルマや目標が一区切り達成されたら、派手に遊びに行く日を作りましょう!
  • 悩み行き詰まったら、親・友達・先生に相談する。
  • 人は人。自分は自分。周りのことは気にせず、プレッシャーに負けないように!

【大学受験】留学後のTOEICのスコアってどれくらい重要?!

結論から言います。受験する大学のレベルや最低点にもよりますが、”TOEIC700点”を持っていると、比較的スムーズに受験準備ができます。また、TOEIC600点以下であれば、志望理由書にはTOEICの点数は書かない方がベターだと言われました。

TOEICはビジネス英語です。どうしてもなかなか点数が伸びない。苦手だ。と感じる人は英検に切り替えてみるのもありです!英検だと、留学経験者であれば、最低でも2級合格が求められます。

高校生で留学を経験すると、大学を選ぶ際に、留学経験が活かせる受験法がある大学を選ぶと思います。帰国子女生専門の予備校があったりもします。実際に私は、高校一年生から二年生の約一年にかけて、オーストラリア・シドニーに、交換留学をしました。帰国後、大学受験をする際にTOEICを沢山受けました。なるべく600点以上取っておけば、志望理由書に書いても恥ずかしくないレベルなので頑張ってそれを目指しましたが、どうしても570点止まりでそれ以外点数が伸びませんでした。

そこで、TOEICの英検の勉強をすると同時に、英検二級の勉強を一ヶ月でやりました。その後、無事英検二級を取得できたので、志望理由書には、TOEICのスコアは書かずに、英検の資格のみ書きました。

私が受けた大学の推薦受験の受験資格には、TOEICのスコア提出が必須ではなかったので、このような大学を受験する場合は英検の資格でもいいかと思います。

面接などがある場合、今後大学でTOEICのスコアを伸ばしていきたい。とアピールするのがいいでしょう。

また志望理由書に、大学入学後にTOEIC〇〇点以上取得のが目標などと書くと印象がいいと思います。TOEICのテストはビジネスの単語が多いのでなかなか高校生には馴染みがなく、勉強するのも大変かと思いますが、様々な大学のスコア提出条件と自分のスコアとを比較して柔軟に受験方法を考えるのが、大学合格への近道だと思います。

帰国後 留学体験の活かし方 (大学受験編)

帰国後 留学体験の活かし方 (大学受験編)

約1年の高校交換留学から帰国後、私が真っ先にやらなければならなかった事は、大学探し。1年の勉強の遅れを取り戻すのは相当大変でした。古文はもう殆ど忘れ、古文訳なんかは、友達のノートを写し、授業で習う日本史はいきなり明治時代から。笑

皆んなと同じやり方をしていては、遅れを取り戻すどころか差が広がると感じました。そこで、私にしかない武器はなにか?伸ばせる長所はなにか?大学受験でアピールできる点はなにか?を徹底的に考えました。

色々検討した結果、学習院女子大学の公募推薦を受ける事に。

理由は、シンプルに留学の経験を存分に活かせると思ったからです。大学の学科の専門が、国際系であった事が1番の決め手でした。
試験は小論文と面接。文章を書くことが好きで、人と話すことが好きだった私にぴったりの試験方法でした。

面接で聞かれたのは、殆ど留学先での経験談でした。綺麗事ばかり話してはインパクトがないと思い、私は留学先での苦労した話を隠さずに話しました。

苦労話と聞くと、なんだかネガティブな印象を持たれがちですが、私はそれをポジティブに変換して、自分をアピールしました。
◯◯な事があって、非常に辛かった。しかし、それは言語の問題だけではなく、私の異文化に対する知識と理解不足。それを克服すべく、大学では異文化コミュニケーションを学び、将来は国際社会で真に活躍出来る存在になりたい。と強く語りました。私の学びたいこと、克服したい事は、大学のコンセプトと見事にマッチしていました。

私の話を聞いていた面接官の先生方は、私の話を真剣に聞いてくれ、ときに笑いもあり、非常に和やかなムードで面接を終えることができました。圧迫面接だと聞いていたので、少し緊張していたのですが、そんな事はなく、面接後は後悔ないくらいスッキリしていました。

その後見事合格し、4年間、自分の学びたい異文化コミュニケーションについてや、他国の文化や歴史について沢山学びました。

こんなにも充実をした大学生活が送れたのも、苦労した留学体験があったからこそ。

自分が留学から何を一番学んだのか。そこからさらに伸ばしていきたい事はないか。深掘りしていくと、進路に繋がる答えが見えてくるのではないかと思います。

帰国後 留学体験の活かし方(就活編)

帰国後 留学体験の活かし方(就活編)

留学体験談が活かせるのは、大学受験やアルバイトの面接だけではありません。就活する時にも活かし方によっては、周りと大きな差がつけられます。

私が実際に就活で行った、留学体験のアピール方法をご紹介します。

英語+何が出来るのか?

就活となると、企業との面接になります。学ぶというよりかは、学んできたことを活かして仕事をしなければなりません。さらに大学卒業見込みの学生となれば、留学経験者の割合はかなり上がります。

すると、必然的に英語ができて当たり前という空気の中面接が進むことがあります。そこで、英語プラス何が出来るのか?英語をネイティブレベルでどこまで使って、仕事をすることが可能なのか。などの実践的な能力が求められます。「英語が話せます」という決まり文句を使うのではなく、海外にいた時に実際に◯◯をしましたなどの、英語を使って何をしてきたのかを具体的にアピールできれば強いです。

私は、アパレル企業を全般に受けましたが、アパレル産業だと、当時はバイヤーという仕事が人気の職の一つだったので、私は海外でファッションのデザインの勉強や、英語で自分の作ったスタイルのプレゼンをしたという体験を面接で話しました。

バイヤーになりたい人は沢山いますが、センスだけではダメです。英語で服の売買の交渉をしなければならないため、英語力さらには交渉力が必須です。センスは日本にいても磨けますが、英語でのプレゼンや交渉は海外で実践しながら身につくものです。

集団面接の中、皆んな口を揃えてバイヤーになりたいと語っていましたが、誰一人として留学経験のある人はいませんでした。そこで、私は自身のファッション留学経験、他との差を存分にアピールし、見事そのアパレル企業に内定を貰いました。

どの職種を選ぶか?

例えば商社や貿易、観光系だと、海外に興味のある人や、留学経験者が集まりやすいです。そのため最終的にはTOEICのスコアやテストの成績での争いになりがちです。私はTOEICは受けておらず、テストの勉強もあまりしませんでした。スコアだけでなく、経験や人柄を見て欲しかったためです。

幸い、試験が面接だけのアパレル企業を見つけることが出来ましたが、ほとんどの企業はおそらくテストやTOEICのスコアを見ます。

会社の名前や規模だけでなく、どんな仕事を具体的に行っているのかを重視してみると、意外と穴場の職種が見つかります。

アパレルは、服好きは集まりますが、海外好きや語学堪能者は、上記のような企業や外資系を選ぶので、留学経験者というだけで、かなり周りとの差をつけられアピールポイントに。アパレルといっても服を売るだけではなく、海外から仕入れてくるという内容の仕事もあるので、私は仕事内容を重視して、就活をしました。

自分らしさ

私は面接が得意でした。人と話すことが好きだからです。また、海外留学生活もそこそこ長かったので、自然と性格もフレンドリーでフランクに変わっていきました。

海外の人は、歳上だからとか、先生だからとかそういった理由で敬語を使ったりはしません。歳や立場関係なく、平等にコミュニケーションをとります。

私も面接では、失礼のないように充分気をつけながらも、フランクに自分らしさを出して、面接というよりかは、企業の人と意見交換をしにきたという雰囲気でいつも面接を受けていました。すると自然と無駄な緊張もせず、自分を出し切れます。企業の方にも、そのありのままさが良い。人としての味が伝わる。と言っていただき、内定を貰っていました。

就活で留学体験をアピールするのは、大学受験よりも少しハードルが高いかもしれません。しかし、アピールの仕方次第で、自分と同じような留学体験のある人達との競争の中でも、自分の存在感をアピールできます。結局は、企業と自分の雰囲気や波長、性格が合うかで内定は決まると思います。自分らしさを出して貰った内定ならば、おそらくその企業との相性は少なからず良いです。

また、このような就職活動の文化は日本ならでは。海外では実力主義なので、皆んな一斉に就活はしません。そのため、留学経験者の人の中には、就活の雰囲気が窮屈に感じる人もいるでしょう。

そして、就活は人によって早く終わったり、なかなか決まらなかったりと差が出てきます。葛藤だったりストレスに感じる瞬間が出てくるでしょう。

でも大切なのは、どんな時でも周りとは比べずに自分のペースで進路を決める事。あなたの事はあなたが一番よく分かっています。自分にベストな進路を検討していきましょう。

帰国後も英語力をキープする秘訣

せっかく留学したのだもの!留学から帰ってきた後も英語力をキープまたはそれ以上に伸ばしたい!帰国後も英語力をキープできる秘訣をお教えします!

1.友達と連絡を取り続ける

留学中に出会った海外のお友達と連絡を取り続けましょう!近況報告や、帰国後の心情、日本の様子や写真を送ってあげたりするとさらに文化交流もでき、仲も深まります。英語でメッセージを書くことでライティング能力アップ。英語でビデオ電話をする事でスピーキング力もアップです!!友達に手紙やカードを書いて、プレゼントと共に贈ったりするのもいいですね。

2.英語の本や映画、音楽、ニュースを見る

どんなものでもいいです。英語を見て、聞き続けましょう。自分の周りをなるべく英語に多く触れられる環境を積極的に作りましょう。

3.留学中の弱点を見つけて克服する

留学中に完全に英語をネイティブ並みに習得することは、正直難しいです。

留学を経験すると、必ず自分がどの分野が弱いのかわかります。例えば単語力がもっとあれば、もっと友達との会話がスムーズにできたのに、、文法をきちんと理解していれば、テストでもっといい点が取れたのに、、など必ず振り返り、弱点を見つけて、克服するための勉強を続けましょう!

4.ボランティアや英会話教室に通う

日本には、外国人観光客向けにボランティアを募集していることがあります。そのような場所に自ら参加したり、英会話教室に通い英語力をキープするのもオススメです。

帰国後も積極的に英語力をキープできる環境づくりをすることが大切です。モチベーションを保つために、留学中の思い出を振り返ったりしながら、楽しく英語力キープ、更には英語力の更なる向上を目指しましょう!

留学後にオススメなアルバイト

私は、高校一年生の時にオーストラリアへ交換留学を約一年間。大学時代にイギリスへ3ヶ月ファッション短期留学をしました。帰国後にバイトを探す際、自分の留学経験を履歴書な書きますが、バイトを探す際に特に有利なオススメバイトを紹介します!

英会話教室の先生、アシスタント

留学の経験がある人が断然有利なバイトです。私は大学の知り合いの先輩の紹介で英会話教室のアメリカ人の先生のアシスタントをしました。

3才児〜中学生までのクラスを担当し、子供たちが先生の言っていることを分かっているか?アシストをしました。

小さい子達のクラスはなかなか話を聞いてくれないので大変でしたが、英語力を存分に生かせるバイトだったのでやり甲斐もありました。

ZARA

クリスマスとお正月のセール期間の短期間だけ、ZARAのセールスバイトをしました。

担当はキッズセクション。基本的に、ZARAは接客はしないので、服を並べてサイズを出してという単純作業です。

しかし、内部で使われる用語はスペイン語。ZARAはスペインの会社なので、スペイン語のファッション用語が使われています。外資系なので、海外生活や留学経験のある人が向いていると思います。

スターバックス

スターバックスは大学生にも人気の高いバイト先。私の友達も何人かスターバックスでバイトをしていました。外国人のお客さんも多く来るので、留学経験があると有利でしょう。外国人が多く来そうな地域を狙うのもオススメです。

事務系バイト

海外部門がある会社の事務バイトをするのもオススメです。生きたビジネス英語が使えて学べて、日本にいながらも実践で英語を使いこなすことができます。海外経験があることは大前提で、高い英語力が求められます。

以上、帰国後オススメなバイト先です。ポイントは、自分の英語力を活かせて、キープでき、伸ばせるバイト先を探すこと。自分の能力を高めながらお金を頂けたらよりいいですよね!

自分に合ったバイト先で、帰国後も有意義な生活を送りましょう!

まとめ

留学は迷ったり、勇気がいるかもしれんが、100%あなたの経験、財産、実力になります。
時には人と違った道を歩むことも、きっとあなたの人生に大きな変化と輝きをもたらせてくれるはずです!

留学エージェントに資料請求