アメリカの大学の授業の内容と乗り越え方

アメリカの大学の授業の内容と乗り越え方

こんにちは、アメリカの大学に7か月間留学していた、たぬとらみです。

留学したいと思っている方も留学が決まっている方もアメリカの大学の授業について知っている方は少ないと思います。私も留学前知らずに不安だったので、

この記事ではアメリカの大学の授業とその乗り越え方について紹介します。

アメリカの大学の授業の特徴

1学期に受ける授業は3から5つほど

日本の大学では12個ほど授業を取っていましたが、アメリカの大学では授業は3~5つほどです。多くの学生は4つくらいです。5つ取ってしまうと多すぎてテスト期間が大変になってしまいます。

3~5つだと少ないから余裕だと思った方もいると思いますが、一つの授業が週に2~3回あります。なので、スケジュールとしては月曜日と木曜日の授業2つと火曜日と水曜日の授業2つくらいです。

日本の大学では毎日1限から4限まで授業が入っていましたが、アメリカの大学では2つくらいです。授業数は少ないですが、授業の時間は2時間を超えるものが多いです。

また、課題がかなり多いので、授業以外に勉強する必要がありました。

課題が多い

日本の大学の課題の量とは比べ物にならないくらいアメリカの大学の課題は多かったです。授業数が少なく自由な時間があってもずっと課題に追われていました。また、課題の種類も多く個人レポート、個人プレゼンテーション、チームレポート、チームプレゼンテーションなどがありました。

特に苦労したのは実践型の課題でした。公共政策の授業を履修していたのですが、実際に市議会に参加しないといけなくて内容がわからず大変でした。

ここでは個人の課題の乗り越え方について紹介します。

まず、私がよくミスしていたのがそもそもの課題の内容をしっかり理解できておらず、的外れな内容の課題を提出してしまったことです。先生や友人に課題の内容やゴールは必ず確認するようにしましょう。

課題として多いのが、その日の授業の内容をまとめ自分の考えたことを教科書や論文を引用しながら論じるというものです。授業の内容の理解ができているかは教授のオフィスアワー(先生が生徒の質問を答える決まった時間)に必ず行って聞くようにしました。

とにかく授業を乗り越えるコツは先生、友人にいかに聞くかだと思います。せっかく留学に行ったなら恥ずかしがらず声をかけて学べるものを学びきりましょう!

予習が多い

1週間に2~3回授業があるので授業と授業の間は2日程度です。

しかし、その2日の間に教科書を100ページ読んでくるという予習がほぼ毎日出ました。もちろん読み切るだけではだめで要点をつかまないといけません。

私は読み切れなかったので友人と分担したり、先生に大事な章を教えてもらうようにしていました。テスト中のカンニングはよくありませんが、予習をやりきるために他の人に聞くのは重要だと思います。

留学中は勉強面だけでなく困ったことや大変なことが多くありますが、一人で抱え込まず周りの人に相談して力になってもらうようにしましょう!

私はクラス全員(200名)に話しかけて、手伝ってくれる人20名を見つけ、毎回授業終わりに勉強会をしていました。その時のクラスメイトとは授業が終わった後も一緒に遊びに行くくらい仲良くなれました。

授業は難しく、つらいことのほうが多いですが、乗り越えた後の達成感も大きいです。まずは授業を乗り切るために予習を効率的に頑張りましょう!!

ディスカッションが多い

日本の大学の授業ではほとんどの場合、大教室で教授が話し、生徒が聞くスタイルだと思います。

アメリカの大学では教室の大きさや受講者数の人数に関係なく、ディスカッションが多いです。

そして、ディスカッションに参加しないと出席とみなされないこともあります。日本人の多くは恥ずかしがって人前で話すことが得意ではありません。

しかし、アメリカの大学では恥ずかしいから発言しないというのは通用しません。クラスメイトも教授も交換留学生だからと見逃してはくれません(笑)私の最初は当てられたらどうしようとひやひやしていました。

しかし、教授やクラスメイトも鬼ではないので、指名したら助けてくれます。完璧な答えを求められているわけではありません。あなたの答えを発表するようにしましょう。

始めはもちろん緊張しますが、場数を踏めば慣れていくと思います。日本の大学では10人の前でもあがり症だった私も自ら挙手して200名の前で意見が言えるようになりました。留学は周りの環境が大きく変わります。今現在、ディスカッションや人前で話すのが苦手だと感じていても、これを機にぜひ変わってみましょう!!


私が意見を言いやすくなったなと思ったのは、完璧な答えではなく自分の答えが求められていると分かったからでした。交換留学生である私が英語が得意ではないことや専門知識が少ないことを教授は知っています。それでも、あえて私の意見を求めるのは交換留学生である私の意見を聞きたいからです。

ぜひ、自分の強みである「日本からの交換留学生」という立場での意見を考えましょう。

履修のやり方が複雑

授業には3桁の数字があり、百の位が学年を表しています。そのため、100番台が1年生、200番台が2年生となります。

これらの授業は習熟度順になっており、300番台の授業を履修したい場合、必須の100番台の授業があります。交換留学生であってもすべての授業が取れるわけではありません。多くの場合が語学のハンディキャップがあるため、100,200番台の授業しか履修できないことがあります。

私はどうしてもアメリカで学びたい学問があったので日本の履修表を提出して、教授に直談判して頼みました。

本来ならば交換留学生には難しすぎて受けることができない授業でも日本で類似の授業を履修していた場合や熱意をアピールすれば受けさせてもらえることもあるので諦めずトライしてみてください!!

難しい授業の方がクラスの人数が少なく、クラスメイトと仲良くなりやすいという利点があります。もちろん、授業の内容は難しくなるので大変ですが、1,2個は挑戦してみても損はないと思います。

また、履修の方法は複雑でアメリカ人の学生でも大変です。そのため、アカデミックセンター(履修をサポートしてくれる施設)などに行き、必要な単位を獲得できるように注意しましょう。

特に、休学留学ではなく交換留学の場合はアメリカの大学だけでなく日本の大学の要項も確認する必要があるので気を付けましょう。日本の大学が定める専攻に関連した授業を履修しないと日本に帰国した際に単位として認めてもらえない場合があります。私の交換留学した友人はこの失敗で単位が足らず、半年間卒業を延期していました。注意してください!

アメリカの大学の授業は日本の大学よりも成績(GPA)が重視されます。そのため、数回授業を受けてみて難しすぎて授業を辞めたいときはdrop(授業をやめる)ことができます。

留学生にとってどうしても難しい授業はあります。なので、dropできる期間は履修表などで確認してdropすることも視野に入れてください!!

以上、交換留学生だった私から見たアメリカの大学の授業の特徴について紹介しました。

日本の大学の授業よりも大変なことが多いですが、その分学びが多いと思います。ぜひ頑張ってください。この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば嬉しいです。

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