TOEICは就活に有利なの??

就職活動 こんにちは。 僕は今、絶賛就活中なのですが、ES(エントリーシート)を書いていると、資格を書く欄にTOEICのスコアを書く所があったりします。僕はスコアが600点台と一般的なスコアとしては低い方なので、いつも書こうか書くまいか迷ってしまいます。 実際TOEICのスコアってどのくらい就活に有利なのでしょうか。 今回は、TOEICのスコアが就活に影響はあるのかどうか、僕が調べたことと就活中の実感を通してお伝えしたいと思います。

企業はTOEICスコアを参考にしている?

採用時にTOEICスコアを参考にするか
「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書より
TOEIC公式HP内の「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書によれば、実に69.3%の企業が採用時にTOEICスコアを参考にしているようです。かなり多いですね。 また入社時の期待スコアを見てみると、新入社員に求めるスコアは565点と意外に低いですが、中途採用での期待スコアが710点と高めです。これは、中途で入社する場合にはある程度即戦力としてのスキルを求められるからだと思います。 英語力を測るツールとしてTOEICが浸透した2016年現在では、新入社員、中途採用社員ともに期待されるスコアはより上がっていると思われます。

内定者の平均スコアは?

内定者の平均スコア、受験者数、実施企業の推移
TOEIC Newsletter vol.126(2015年度新入社員TOEICスコアの最新データ)より
TOEIC Newsletter vol.126(2015年度新入社員TOEICスコアの最新データ)によれば、2015年度にTOEICテストを受験した内定者数は11,449人、実施企業数は338社と増加していますが、内定者の平均スコアは557点から544点に下がっています。 こうしてみると、英語力を持った社員を必要としている企業は増えているものの、高いスコアを保持している新卒内定者の数自体は、意外に多くないのかもしれません。逆にTOEICで高得点を取ることができれば、英語力のアピールに大きくつながる可能性があります。

採用試験で英語のテストはあるの?

新入社員の採用試験における英語テストの実施
「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書より
TOEICテスト自体を参考にしている企業は多いものの、採用試験で英語テストを課している企業はあまりないようです。TOEICを受けておけば、ある程度どの企業にも英語力をアピールできるのではないでしょうか。 僕は、メーカー、小売り、IT、広告などの企業を受けていますが、資格の欄でTOEICやTOFLEのスコアを書くところがある企業はあっても、独自に英語の試験を課していた企業は1社もありませんでした。

 新卒採用ページでTOEICスコアについて言及している企業

企業の中には、採用の段階でTOEICに関して言及している企業もあります。いくつかピックアップしてみました。 ※就職情報サイト、各企業の採用サイトに掲載されている情報(2016年6月2日現在)をもとに作成
  1. 三菱UFJ(グローバルCIB):TOEIC900点以上を目処。―”募集概要”より引用
  2. JAL(客室乗務員):TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有する方。―”募集要項”より引用
  3. 楽天:TOEICスコアが選考に影響することはございません。ただし、ご入社までに800点を取得いただくことが必要です。―”FAQ:TOEICスコアについて”より引用
  4. JTB(総合職グローバルエントリー):TOEIC750点(又はTOEFLスコア80)レベル、又は日常会話レベル以上の外国検定資格を保有。―”応募・選考フロー”より引用
  5. 三菱商事:TOEICやTOFELのスコアをお持ちの方は、選考の際に参考にさせて頂きますが、あくまでも面接では、皆さんの適性等を総合的に勘案して選考を行います。一方、入社後は業務を遂行する上で一定レベルの英語力が求められるため、内定期間中に少なくともTOEIC730点を取得できるよう研鑽してもらいます。―”よくあるご質問:TOEICや簿記等の資格を持っていると選考で有利になるのでしょうか。”より引用
  6. ユニリーバ:新卒採用の場合、ビジネス上の英語の基本的文書が読め、簡単な日常会話ができるレベルを採用の条件としています。新卒採用ではTOEIC換算800点以上を応募の基準とさせていただいています。―”採用Q&A:グローバルな環境について”より引用
  7.  ジョンソン・エンド・ジョンソン(ファイナンス職):TOEIC900点以上相当。―”2017 年度新卒採用募集要項”より引用
  8. JICA国際協力機構:英語で実務遂行が可能な方(原則TOEIC860点相当以上またはTOEFLiBT100点・PBT600点以上を有している方)。―”募集要項”より引用
  9. 伊藤忠メタルズ:語学力を有する方を歓迎します、TOEIC 700点。―”募集要項”より引用
  10. キヤノンエコロジーインダストリー(文系、事務スタッフ):英語必須(TOEIC 600点以上)。―”2017年度採用情報”より引用
僕が調べた中では、一定以上のTOEICスコアを応募資格にしている企業はそこまで多くはありませんでした。ただ、上記の「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書にもあったように、TOEICのスコアを参考にしている企業自体は約70%もあります。また、TOEIC公式HP内の「TOEIC(R)プログラム採用企業・団体」にも数多くの企業が挙がっていることを考えると、あくまで明示されていないだけであり、高得点を取っておくに越したことはないと思います。

「なぜTOEICを受けるのか」という理由をはっきりと

「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書では、TOEICのスコアを参考にしている企業が約70%もありました。また、採用の段階で一定以上のスコア取得を条件にしている企業もいくつかあることから、英語力のある人材を求める企業は今後ますます増えていくのではないでしょうか。 僕が思うに、TOEICを受けるメリットは、日本の企業の多くが英語力を測るツールとしてTOEICを利用していることだと思います。なぜなら、多くの企業が利用しているということは、TOEICが英語力を測るツールとして認められているということであり、TOEICで高得点を取っておけば英語力において日本の企業から一定の評価を得ることができるからです。 ただ、忘れてはいけないことは、英語力のある人を募集している企業が求めているのは、「TOEICで高得点がとれる人」ではなく「英語で業務をこなすことができる人」であることです。「TOEICで高得点を取ること」を目的にせず、あくまで英語力を測る指標や英語を勉強するキッカケとしてTOEICがあるのだと考えておくと、ただTOEICで得点を取るのがうまいだけの人にはならないと思います。 結局のところ、TOEICのスコアが有利かどうかは応募する企業や職種によると思うので、TOEICを受ける前に「なぜTOEICを受けるのか」という理由をはっきりさせておくことが大事かと思います。

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