IB・国際バカロレアってなに?
高校での留学を考えている人が知っておきたいハイスクールディプロマプログラムにIBと呼ばれるものがあります。IBとはInternational Baccalaureateの略称です。
IB・国際バカロレアとは?
IBはスイスで始まった世界的に認められている教育プログラムです。IBはレベルによって4つに分かれています。その中等教育の最終課程(日本でいう高校課程)を終え、試験に合格しディプロマを取得すると、世界各国の高等教育への進学資格を得ることができるようになります。このIB Diplomaコースについて書いていきます。IBは英語・フランス語・スペイン語が公式教授言語とし定められています。近年ではIBを取り入れている国の言語でも学べるように開発が進められているようです。日本語での教授も少しずつ始まっています。
IB・国際バカロレアのなにがいいの?
IBは国際理解と世界平和、よりよい世界の構築を成し遂げる人間の教育を目的にしています。IBのカリキュラムでは日本の高校のように文系と理系に分かれることなく、様々な学問をバランスよく学ぶことができます。
IBは世界の多くの大学で入学資格として認められています。(あくまで入学資格、つまり入学試験を受験資格があるということであり、合格しているということではありません。)そのため、もしも日本でIB Diplomaを取得したとしてもイギリスやオーストラリアの大学にFoundation Courseを受講せずに入学することができるようになります。同様に海外でIB Diplomaを取得したとしても、日本の大学に入学することができます。
How does IB work?
IBでは生徒は6つの科目を受講します。3つのスタンダードレベル(SL)とハイヤーレベル(HL)を合わせて6科目です。場合によっては4つのHLと2つのSLを取ることも可能です。(詳しい科目についてはこちら。)
IBの科目は6つのグループに分けられていて、基本的には各グループから1つずつ取ります。
IBは2年間のすべての教育課程終了時に試験を受けます。試験は年に2回、5月と11月に実施されていて、全世界共通の日程で受験します。(時間はその国のタイムゾーンによってずれます。)
IB・国際バカロレアと日本の高校のカリキュラムの違い
IBと日本の高校のカリキュラムはかなり違います。
日本では高校では文系と理系に進路によって分けられることが一般的です。受講する科目の数も確か12個とかありますよね。一方、IBでは文系・理系と日本のようにはっきり分かれることはなく、自分が選択した6科目をバランスよく学びます。科目が日本の高校よりも少ない分、より深く学んでいきます。科目にもよりますが、IBのHLコースは大学教養課程と同じレベルのことも少なくありません。
試験も日本では暗記していれば点数が取れるようなシステムですが、IBの試験はほとんどがエッセイ様式です。物事を深く理解し、自分で考えて、自分の言葉で表現する能力が求められます。数学なんか公式を暗記する必要はありません。なぜなら公式一覧のブックレットが試験の時に配布されるからです。その代わり、自分で解き方を説明できるようになっている必要があります。
まとめ
日本でも近年IBは注目されてきて、文部科学省は将来的にはIBコースを開講している学校を200校まで増やす方針です。(2016年現在26校のみ。)将来海外へ進学したい人や、物事を深く学びたい人におすすめのカリキュラムです。
「IBにはどんな科目があるの?」の記事も参考にしてみてくださいね!