留学先はどう選ぶ?都市に住むことの魅力とは

留学する際に都市部が良いのか、田舎が良いのか考えたことはありませんか?都市は観るものが多いけど値段が高そうとか、田舎には現地の人が多いけど移動が大変そうとか…。もちろんどちらにもメリット・デメリットがあることは間違いありません。

僕が今まで留学で住んだ街といえばアイスランドのレイキャヴィク、アメリカのワシントン D.C.、そしてここスコットランドのエディンバラ…そうです、最近ふと気付いたのですが僕は首都にしか住んだことがありません。そこで今回はこれらの経験を活かし、留学の際に都市に住むことの四つ魅力について紹介していきたいと思います!

留学先選び
エディンバラ中心駅からの眺め

1. 就活や学外のイベントに参加しやすい

まず都市部に住むことの一番の魅力は、就職や学術関連の学外のイベントに参加しやすいということです。

例えばロンドンでは毎年日系企業によるロンドンキャリアフォーラムというものが開かれています。このフォーラムはボストンで開かれるものに続き世界第二位の規模を誇り、2019年4月6,7日に行われたフォーラムでは三井物産やソフトバンクなどを含め、日本を代表とする企業が36社も集まりました。このフォーラムではその場で採用を決定する企業も多く、海外で活躍したい日本人留学生にとっては重要なイベントとして位置づけられています。

ロンドンに限らず、日系企業によるキャリア説明会はイギリスの各地で行われています。昨年の11月にはエディンバラでも小規模ではありますがコンサルタント企業の選考会が行われ、日本人留学生にとっては海外に拠点を置く日系企業で働くチャンスを獲得する良い機会となりました。

こうした小規模の説明会では、キャリア版 Facebook とも呼ばれる LinkedIn などを使って学生を勧誘することが多く、実際に僕も3-4回ほど直接連絡をいただいた経験があります。この際に各企業の広報担当者が使うのが、住んでいる場所の情報です。僕はエディンバラに住んでいると登録してあるので、こうした企業の方々の検索エンジンにもヒットしやすく、結果的にいくつもの連絡をいただくことができました!

就職関連だけではなく、大学の説明会や学会が度々開かれることも都市部に住む利点となります。ここエディンバラ大学では、毎月のように留学や大学院進学を目指す学生を対象とした大学の説明会があります。ここにはイギリスの各有名大学の広報担当や実際の教授が足を運ぶため、自分の気になる大学について直接質問することも可能です。先月エディンバラで行われた説明会では29校の大学からスタッフや学生が集まり、将来博士号取得を考えている僕にとっては各大学の大学生活を直接聞くことができる素晴らしい機会でした。

日本でもこうした海外大学の説明会は度々開かれていますが、これほど多くの大学から、しかも頻繁に担当者が集まることはまずありません。特に帰国後や大学卒業後にもう一度留学・海外大学院進学を考えている学生にとっては、こうした都市部で開かれるイベントは他にない最高の機会となるはずです。

2. 日本や海外からの友達もよく訪れる

次の紹介する魅力とは、都市部に住んでいると日本や海外から友達が頻繁に訪れてくれるということです!もちろん留学中は現地で出会った友達と楽しむことが中心となりますが、こうした留学中の旧友との出会いも日本では決して味わえない貴重な経験です。

僕が留学している際は、エディンバラに5人、レイキャヴィクに5人、ワシントン DC には2人と、日本・海外含め合計13人の友達が会いに来てくれています!都市部に住んでいると日本からの直行便や格安便が多くあり、特に休みの短い日本人にとっては非常に行きやすい旅行先となります。例えば日本からロンドンに行くには JAL が3便、や ANA が1便そして British Airways が3便と合計7つの直行便が毎日運航しており、およそ 12 時間ほどで着きます。

またここエディンバラでは空港から都市中心部までバスで30分と、平日に来た友達を気軽に迎えに行くことも可能です!特にヨーロッパに住んでいると週末だけ旅行をすることも多いため、空港からのアクセスが簡単なことは非常に重要です。実際に現在留学中にはアイスランドとノルウェーから日本人の友達が数日のステイのためだけにエディンバラに来てくれたこともあります!

一つ強調しておきたいのが、留学中に日本や海外の友達に久しぶりに会いフィードバックをもらうことは英語学習において非常に重要だということです。言語学習過程で学習者がよく苦しむこととして、自分の成長に気づかないということがよく挙げられます。留学中は他に自分よりの英語ができる学生も多く、また普段会っている友達からはなかなかフィードバックはもらえません。こういうことから久しぶりに友達に会うことで、自分の英語学習の上達過程をチェックすることもできるのです!

3. 他の国への旅行もアクセスも豊富

留学中はやはり他の国への旅行も楽しみにしている人が多いのではないでしょうか。格安飛行機や長距離バスの豊富さを含め、他国への旅行が圧倒的にしやすいところも都市部に住む魅力の一つです!

すでに書いたように、エディンバラ大学から最寄りの空港まではバスで立ったの30分です。そしてヨーロッパのいろんな国へ格安の航空会社がチケットを出しています!例えば現在の欧米の大学が休みのシーズンでさえ、エディンバラから各国への往復航空券は以下の通りです。

  • フランス、パリ 9000円前後
  • スペイン、マドリード 10000円前後
  • イタリア、ミラン 6500円前後
  • スイス、ジュネーヴ 7500円前後
  • オランダ、アムステルダム 7500円前後
  • ドイツ、ベルリン 6000円前後

(Google Flights 調べ)

また特にヨーロッパは日本とは違い週末や日帰りでも気軽に他国へ出かけられるので、こうした格安チケットや空港が近いことはとても助かります。週末にふらっとパリまでエッフェル塔をみに行く、なんてことも実現可能です!

もう一つの特徴は、都市部には大使館やビザセンターが揃っているということです。日本のパスポートは世界でも非常に強い効力を持っており、2019年5月現在ビザなしで190ヶ国への渡航が可能です。ところがそんな日本人のパスポートでもビザの申請なしではいけない国もいくつかあり、主に大使館や専用の場所でビザ申請をしなければなりません。

例えばロシアも日本人にとってビザが必要な国の一つです。海外でビザを取得するためにはロシア大使館やビザセンターに足を運ぶ、もしくは高いお金を払い配達サービスを利用しなければなりません。幸いここエディンバラにはロシアのビザセンターがあるので、高いお金を払わずにビザを申請、受け取りすることが可能です。

4. 困った時にすぐ助けを求められる

前述の通り都市部には大使館や領事館があるため、困った時はすぐに駆け込むことができます。

ちなみにここには在エディンバラ日本国総領事館が存在し、パスポートを無くした際の手続きや戸籍の変更手続き、また英国運転免許証への切り替え申請を行うことができます。特にパスポートを無くしたり盗まれたりした際には迅速な手続きが求められているので、近くにこうした領事館、もしくは大使館があると安心して生活することができます!

またクレジットカードを無くしたり盗まれたりした時、緊急用カードを発行してくれる会社があるということをご存知ですか?しかしそうしたカードは都市部でしか受け取れないことが多いです。僕がロシアを旅行中にクレジットカードを無くした時、すぐにカード会社に連絡し止めることができたのですが、現金を持ち歩いていなかったために緊急カードを発行することが必要でした。幸いこの時はモスクワにいたので、次の日にはすぐに緊急用のカードを受け取ることができたのです!

留学中は時間があるため日本から新しいカードを送ってもらうことも可能ですが、万が一のこともあるのでこうした緊急用カードについても知っておくことをお勧めします。また都市部にいると、こうした緊急時にも即座に対応してもらえる場合が多いです。

留学先選び エディンバラの風景
自宅から見える街並み

最後に

以上、留学中都市部に住む魅力についてお話ししましたがいかがでしたでしょうか?もちろん田舎の町がダメというわけではなく、それぞれのメリット・デメリットを考えながら検討することが大事だと思います。

今回の記事が少しでも大学や街選びの参考になれば幸いです!

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