スイスの大学における授業スタイルや宿題の多さとは?
ここのところ雨続きのスイスに留学中のkuraraです!今回は私が留学してからもしばらくわからなかったスイスの大学生活についてご紹介していきます。
授業スタイルはセミナーとレクチャーに分かれる
よく友達との会話で「このクラスはレクチャーばかりで、セミナー要素が足りない」と話題にのぼることが多く、その度に「講義=レクチャー=セミナーなのでは?」思っていた私・・・。私だけかもしれないのですが、この違いがわかるとかなりすっきりします。
レクチャーとは日本の大学でいう普通の授業スタイルを指します。教員1人に対して、大人数の生徒が講義を受けます。私の学部では10人以下のクラスもありますが、教員が主にパワーポイントなどを使い説明していくスタイルはレクチャーと表されます。
一方、セミナーは日本の大学でいうとゼミにあたります。少人数制のクラスで皆が同じ課題に取り組んでいきます。
レクチャーであっても意見を頻繁に求められたり、ワークショップを行ったりすることもあるので受け身になるような授業はほぼ0です。それでもこちらの生徒はセミナースタイルがお好みのようです。
授業は毎週どれくらいあるの?
学部にもよりますが、大半の生徒は週に5コマある程度です。授業時間は90分だったり3時間だったりバラバラですが、どの授業も半分くらい時間が過ぎたところで休憩をいれてくれます。
生徒はその時間を利用して食堂から昼食を買ってきて授業中飲食していることも!日本じゃあまり見かけませんよね・・・。
土日には基本的に授業がありません。こちらの生徒たちは宿題をなるべく平日に済ませて、休日は家族や友達と過ごす傾向にあります。
課題はたくさんでるの?
私にとっては非常に多くの課題がありますが、周りを見渡すとそうでもないことが・・・。
どの授業も前もって論文を1~2本読むように課せられます。論文のページ数は10~30ページなので、語学が堪能な方にとってはそこまで負担ではないようです。
ただ読んでおくだけでよい時もあれば、500字程度の要約を求められることもあります。
また、テキストディスカッションやリサーチプロポーザルという課題もあります。
テキストディスカッションとは、ペアになり片方が書いた小論文について、もう片方が導かれた見解にどの程度賛成または反対するかを述べたり、どの部分の読み込みが足りないかまで指摘したりするものです(筆者の個人的見解ですが)。
すなわち、口頭のディスカッションではなく紙上でのディスカッションということです。
リサーチプロポーザルというのは「研究企画書」と日本語で訳されますが、自分が書きたい論文についての基本的情報を記すものを指します。
- 論文の主題
- 論文の副題
- 論文の目的
- 論文のトピックの背景や論争
- 論文を書き上げるための方法
などを1~2ページで端的に言及するよう指示されることが多いです。
このようにスイスの大学では常に自分の意見を表現するように促す課題が多く、ぼーっとするような授業はなかなかありません。一方で、生徒たちは意外と欠席することも多く(私の大学では出席率は成績にまったく関わりません)、その代わり出席していながら寝ている人はいままで見たことがないです。
また、大学の階段ででも長時間勉強できてしまう彼らの姿勢には驚かされます。
ぜひ海外への留学を通して、現地の学生のメリハリのある勉強への姿勢を感じてみてください!