フランス長期留学生はお忘れなく!渡仏後すぐにやっておきたい3つのこと

やっておきたいこと①フランス移民局OFIIに書類を提出する
長期にわたってフランスに留学する場合、学生ビザなど何らかのビザを日本で取得する必要がありますが、苦労して手に入れたビザも実はそれだけでは滞在許可証として有効ではありません。滞在期間が6カ月以上の場合は入国後、OFII=フランス移民局という機関で手続きし、あらためて滞在許可証を発行してもらう必要があります。この手続きを怠ると不法滞在になり、ビザも失効するので注意してください。 手続きの第一段階となるのが、OFIIに書類を郵送することです。私が実際に提出した2016年9月現在の必要書類は次のようなものでした。- 専用の提出フォーム
- パスポートのコピー(顔写真のページ、ビザのページ、入国日のスタンプが押されたページ)

やっておきたいこと②銀行口座をつくる
最近はネット口座が便利に使えるようになったため、日本の銀行だけで済まそうと思えばできないこともないですが、やはり長期で生活する場合、現地に口座を持っていた方が便利です。逆にフランスの口座がないと、家賃や電気代の引き落としなど日々の生活に必要な手続きができず、後述するアロカシオン(住宅手当)の申請もできません。 日本人留学生が主に利用する銀行は、クレディ・リヨネとケス・デパーニュ。というのも、この2行には日本人スタッフがいて日本語が通じるため手続きしやすく、私もケス・デパーニュを利用しています。ただ、これはパリの場合。その他の都市でも日本語が通じるのかどうかは残念ながら分からないので、よく調べてください。フランス語しか通じないようであれば、フランス語が分かる人に手伝ってもらうのが理想的です。 口座をつくる場合、日本では自分の都合のいいときに銀行に行けば対応してもらえますが、フランスでは予約が必要です。連絡先はホームページなどで確認できるので、とにかくアポを取りましょう。必要書類なども教えてくれるはずです。口座を開設すれば、デビットカードとクレジットカードの機能が付いたカルト・ブルーや、フランスではまだまだ利用される機会の多い小切手などもつくってもらえるので、フランスでの暮らしがより便利になります。
やっておきたいこと③アロカシオン(住宅手当)を申請する
アロカシオン、通称アロカは、フランス政府から社会保障として支払われる手当金の総称で、留学生の間では住宅手当を意味します。学生ビザで入国し、上述したOFII発行の滞在許可証を持っていれば(つまり長期で滞在するのであれば)、対象になる可能性が高いです。なお、受給金振り込み用のフランスの銀行口座も持っていなければいけません。 受給には条件がありますが、それを満たすようであれば自分で申請する必要があります。アロカを管理しているのはCAFという機関で、申請手続きはこのCAFのホームページから行うことが可能。CAFの事務所まで申請用紙をもらいに行ったり、ホームページから用紙をダウンロードしたりといった方法もあるようですが、ネットが一番簡単ではないでしょうか。記入する箇所は多く、大家さんに聞かなければ分からないこともあるかもしれないので、何とか頑張りましょう。 先述したように、アロカを受給するにはOFIIからもらう滞在許可証が必要なのですが、受給権利自体は入居の翌月から発生するので、滞在許可証の発行を待たずに申請だけ先にしておきましょう。その後、滞在許可証をもらった時点であらためて提出すれば、発行がどれだけ遅れたとしても、申請した時点からの受給金額がまとめて支払われます。私は滞在許可証をもらえたのが入国から3カ月以上経ったあとだったため、そのときまでアロカの申請を放置してしまい、最初の2カ月の受給権利を失ってしまいました。以前は、申請が遅れてもさかのぼって支払われるというルールがあったらしいのですが、私が申請したときにはこれが変わっていたようです。くれぐれも早めに手続きしておくようにしましょう。
計画的に進めることが大切
様々な準備や手続きを経て出発し、ようやくフランスに到着しても、なかなか気を抜くことはできません。上記3つはどんなに遅くても入国の1カ月後までにはやっておきたいところ。一つひとつがすんなり終わるものではないため、億劫に思うかもしれませんが、早くやっておけばおくほど安心です。 この他にも、携帯電話やインターネットの契約、場合によってはフランスの健康保険加入手続きなど、生活が落ち着くまでにはいろいろとやらないことがありますが、あらかじめ必要なことをリストアップし、優先順位を考えて一つずつ片付けていってくださいね。
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