オランダ音楽留学に必要な資料(受験編)
今回は、受験の際に、学校に提出した書類についてお話します。
オランダ国内の学校を数校受験し、基本的に同じ提出書類だったのでどの学校も、大きな違いはないと思います。
受験時に必要な書類は6点、音源資料が1点でした。志望動機書、履歴書、パスポートのコピー、日本での高校・大学卒業証明書、成績証明書、TOEFLまたはIELTSのスコア、音源審査用の資料(YouTube,SoundCloud等のリンク)です。
志望動機書は名前の通り志望動機、自身の音楽家としての将来設計などをまとめ、履歴書は音楽家として誰のレッスンを受けてきたか、どのようなプロジェクトで演奏したかなどを書きます。ここは実績を詐称はできませんが、アピールできる要素は、なるべく強調して書くべきだと思います。
次に、高校・大学の卒業証明書・成績証明書。これは英語、オランダ語、ドイツ語、フランス語のどれかでなくてはならなかったので、在籍していた学校に英語版を発行してもらいました。
語学証明書ですが、EU圏外から来る学生はTOEFLもしくはIELTSのスコア提出が求められます。学士課程、修士課程共にTOEFL (iBT): 64 IELTS: 6.0が基準です。
ただし、実際にはこのスコアを満たしていなくても入学許可が降りている学生が多いです。オーディションの際のコミュニケーション力で判断され、会話さえ問題なくできれば、ほとんどの場合合否に影響はないようです。
しかし、韓国人の友人に聞いた話だと、残念ながら英語力が理由で3年連続で不合格になった方もいるそうです。
最後に、音源審査用資料についてです。志望者の多い楽器はオーディションの前に音源審査があります。3曲を20分前後に収めてyoutubeにアップロードし、そのリンクを提出します。音源はスタジオ録音である必要はなく、演奏のクオリティ、即興の自然さを判断しているようです。
これらを3月ごろに提出し、一次審査を通過した者のみ5月末にアムステルダムで行われる実技・理論試験を受けることになります。(ロッテルダム、ハーグは締め切り・オーディション共に2か月ずつ早かったです。)
以上が自分が受験時に提出しなければならなかった資料です。
提出期限間近では入手困難なものも含まれるので、早め早めの準備をおすすめします。特にIELTS、TOEFLは申し込み開始とともに、アクセスの良い受験会場が埋まってしまうので注意が必要です。