私がオランダを音楽留学先に選んだ理由

私は、オランダのアムステルダム音楽院でジャズを専攻しています。ヨーロッパだけでなく世界中から素晴らしい才能を持った学生が集まり、一流の指導者のサポートの元、日々成長できる素晴らしい環境です。

アムステルダムを留学先に選んだのには大きく二つの理由があり、一つは音楽的な要因、もう一つは留学先としてのオランダの魅力です。

この記事では、日本人にとってオランダが留学しやすい国である理由を言語、治安、学費の三つに絞って説明させていただきます。

私がオランダを音楽留学先に選んだ理由

まず、当たり前ですが、その大学の授業が英語でなければほとんどの日本人学生は留学をあきらめなくてはなりません。

絵画、音楽、ダンスなど芸術分野を学ぶ学生は、英米豪といった英語圏ではなく、ヨーロッパ諸国に多く留学しますが、そこでぶつかる壁が言語です。

オランダは2010年前後から留学生の増加により大学の講義のほとんどを英語で受講できるようになり、フランスや、ベルギー、ドイツなど周辺諸国に比べても英語で開講される授業の数が圧倒的に多いです。私の通う音楽院は音楽教育学部以外のすべての授業が英語で統一されています。

IELTSやTOEFLと言った語学テストの国別の平均点において北欧諸国とトップを争う語学力なので、オランダ人教授の英語力を心配する必要は全くありませんし、街中でも老若男女問わず、英語が通じない人は、ほとんど見かけません。

また、オランダ語は母音をしっかりと発音するため、彼らの英語は日本語話者にとって非常に聞き取りやすいです。

オランダ留学

次に治安ですが、オランダはヨーロッパ内でも屈指の治安の良さを誇り、深夜に一人で街を歩くことが可能な国です。実際にグローバル・ファイナンス誌の『世界の治安ランキング2019』では、日本の43位に対して、オランダは31位に位置しています。

また、2012年ごろまで屋外での飲酒が違法だったため、今でも公共の場でお酒を片手に歩いている人や、酔って騒いでるいる人は東京よりも少ない印象です。巡回している警官は私服警官がほとんどなので、他のヨーロッパ主要都市のように銃を持っている警官を見てドキっとする必要もありません。

オランダ音楽留学の費用

最後に経済的な負担についてですが、学費が安く、EU内の国から来る学生は年間10~20万円ほど、EU外の学生でも50~90万円ほどで学ぶことができます。

アメリカの音大が一学期3か月間で約160万なのと比較すると、特に芸術系の分野を専攻する学生は圧倒的に少ない負担で勉強に専念できます。自分は家賃生活費を足しても日本の音楽大学に進学するのと同程度の負担で済んでいます。

これらの留学へのハードルの低さが私のオランダ行きを大きく後押ししてくれました、日本人留学生が比較的少ない国ですが、自然豊かで芸術大国であるオランダの魅力を少しずつ発信していければと思っています。

参考文献

Getzoff, Marc、『世界の治安ランキング2019』(“World's Safest Countries 2019”)、 https://www.gfmag.com/global-data/non-economic-data/worlds-safest-countries-2019、GLOBAL FINANCE,(最終検索日2019年10月22日)

留学エージェントに資料請求