Child development カナダ幼児教育 子どものケーススタディとは?
以前 幼児教育 ECE childhood educationの授業内容をご紹介しました。
その中のchild development での アサイメント(課題)についてご紹介します。
Child developmentという「子供の成長」のコースでは、子供のケーススタディというアサイメントがあります。
実際のデイケアに行って、20時間以上、一人、特定の子供を観察します。
以前お話ししたように、この授業では受胎から遺伝子、子供の成長や発達について、哲学心理学からいろんな理論から子供の成長や影響の理解、感情・身体・認知・読み書き・社会・想像力の面などから分析します。
カナダは個人の発達成長と ユニークさや興味あるものなども特定した上で 年齢にあったプログラムやゴール、アクティビティをプランするので、成長段階だけでなく、子供の興味あるものも理解する必要があります。
その為実際にデイケアで子供の成長を観察(observation)をして分析し学びます。
子供の成長
子供が年齢に応じてきちんと成長、発達しているかどうか 以下の要素から考えます。
- self identity
- emotional development
- social skills
- physical development
- cognitive
- language development spoken , written
- art and imagination
年齢にあった子供の成長についてクラスで学びます。
例えば、physical development(身体能力)
3歳と5歳の子供ではできることが違います。3歳の子供はペンなどで丸を書くことができても 人になるような形は書くことがまだできません。
3歳の子供はスキップできる子供もいればできない子供もいます。5歳児はほとんどできます。
授業で理解しても実際に子供を観察してみないとどういうことか理解が難しいです。なので、実際に子供を観察し学んだ事を考慮しながら子供の成長、発達を理解するという課題になります。
まず デイケアに行き一人の子供を決めます。
数時間ノートなどにその子供がしている行動発言を書きながら以下のchecklistに当てはめます。
Checklist
- Self identity
親と簡単に泣かずに離れる事が可能か。先生にしがみつくかつかないか。他の大人とアイコンタクトをとるかなど。 - Emotional
急な変化に対応できるか。言葉を使って自分の気持ちを言う事ができるかどうか。アクテビティに興味を持つかどうか。笑うかどうか。 - Social skills
一人で遊ぶことができるか。仮想の遊びができるかどうか。他の子供と一緒に遊ぶことができるかどうか。誰かが泣いてる時などに心配することができるか。楽しさを他の人に表すことができるか。シェアや待つことができるかどうか。自分の気持ちを行動ではなく言葉で表すことができるかどうか。問題やトラブルが起きたときに対処できるかどうかsolving skills 他の子供を助けたり手伝ったりすることができるか。 - Large motor skills
ものや誰かに当たらず 歩く、走る、スキップ ジャンプができるか。簡単に登ったり降りたりすることが可能か。音楽に合わせて踊ったりジャンプしたり手を叩いたりすることができる
- Small motor skills
コップやペンを簡単に持つことが可能かどうか。ふたのキャップやジップ、チャックができるかどうか。ものを取り挿入することが可能かどうか。ハサミを使いこなすことができる - Cognitive development
• Classification
△や○などの形が理解できるか。色の識別と色を認識できるか 形や量、大きさの違いが認識できる
• Numbers, time, space, memory
10まで数えられるかどうか 物なども10まで数えられるかどうか。一日のスケジュールを知っているかどうか。昨日したことを言える。歌を覚えている - Spoken language
自信を持って話せるかどうか。大人がわかるように話すことができるかどうか。誰かが話をしているときに話を聞けるか。遮ることがなく話すことができるか。質問をできるかどうか - Written language
走り書きすることができるかどうか。自分の名前を認識できるかどうか。少しアルファベットを認識できるか。 - Art skills
楽しく作ることができるか。簡単な形を描く事ができるかどうか 人の形を描くことができるかどうか 作り終わった後に満足や自信を持っている - Imagination
ごっこ遊びをすることができるか。 ごっこ遊びと現実の区別ができるかどうか。キャラクターや役を演じることができるか。
その他 以下のことも熟慮します。
• 子供のphysical appearance
体重、身長、ランチボックスの中身、栄養についても観察します。
• 子供の家族構成
シングルペアレント、祖父母の関係、兄弟構成、親の仕事やストレス関係。家族構成や家族の状況や親の仕事を知ることも必要です。子供へすごく影響があるからです。
• デイケアのプログラム
デイケアのプログラムは1つではありません。play ベース、モンテソリ、アカデミックプログラムなどがあります。
プログラムやデイケアのスケジュール、構成、デイケア内の配置も子供に影響します。
このchecklist とその他の情報を集めて その子供がきちんと成長しているかどうか照らし合わせます。
また、コースで学ぶ子供の成長過程の
Lev Vygostky, Jean Piaget, Erik Erikson などの子供の理論家やその他の理論からも 子供成長、知育に遅れがあるかどうか。どの部分を強化するかどうか。どのように接するべきか。
これらのことを教科書や他のアカデミックのサイトを引用しながら 結論を書きます。
このchild developmentという授業が 幼児教育の中で一番ハードで重要です。このアサイメントが一番大きなアサイメントと言ってもいいでしょう。実際に授業で学んだことをデイケアで子供を観察するのはすごく勉強になります。