知らないと損!日本人留学生ももらえるフランスの住宅手当・アロカシオン

フランスの住宅 留学するにあたって、一番大きな問題となるのは費用。学費はもちろん、生活費も必要です。特に、パリに滞在する場合は物価が高く、場合によっては日本に住むよりもお金がかかることも。でもフランスには、外国人留学生でも受給できる住宅手当・アロカシオンの制度があるんです。

アロカシオンとは

家族手当や失業手当など、フランスにも日本と同じような社会保障制度があり、これらの手当金のことをアロカシオンと呼びます。このうち、留学生も対象になるのは住宅手当で、生徒の間でアロカシオンというと、この住宅手当を意味することがほとんど。日本の留学生には、略してアロカという名称がおなじみです。   もちろん、財源は税金で賄われているのですが、フランス国籍の人だけでなく、外国人でも受給できるのがすごいところ。ただし、学生ビザを取得していることが前提となります。フランスに留学する場合、学生ビザの他にワーホリビザやビジタービザなどの選択肢もありますが、同じように語学学校や大学に通っていても、学生ビザで滞在している人しか対象にならないので、注意が必要です。   気になる金額ですが、これは個人の経済状況や住んでいる場所などによって判断されるため、実際に申請してみないと分からないのが本当のところです。ちなみに私の場合は家賃の3分の1ほど。食費が賄えるぐらいの金額なので、かなり助かっています。 ユーロ紙幣

アロカシオンを受給する条件

アロカを受給するには、一定の条件を満たしている必要があります。それでは、具体的にどのような条件下で受給が可能なのか見てみましょう。

滞在許可証を持っていること

前述したように、対象となるのは学生ビザの所有者のみ。3カ月以内の滞在の場合、ビザの取得は必要ないため、そもそもビザを持っているということは、3カ月以上滞在するということ。つまり受給は、必然的に長期滞在する場合に限られます。さらに、フランスに長期滞在するには入国後、滞在許可証というものを発行してもらわなければいけません。これはこれでまた別の手続きになるのですが、この滞在許可証を持っていることが受給の条件の一つになります。

規定以上の収入がないこと

アロカシオンは、国庫から支払われる貴重なもの。そのため、フランスや日本で働いて一定の収入がある場合は、受給対象になりません。もちろん、アルバイトで得た収入がある場合も同様です。また、奨学金や家族からの送金も判断材料になるようなので、すでにある程度の援助額がある場合は手当を受け取れない可能性があります。ただ、だからといってウソは厳禁。きちんと申告しましょう。

快適な住居であること

フランスに学生として滞在する場合、学生寮やアパート、ルームシェア、ホームステイなどの居住タイプが考えられますが、基本的にはどんな部屋であっても受給の権利があります。ただ、あまりにも質素な住居だとNGになるので要注意。家賃を安く抑えたい人向けに、狭くて不便な部屋もたくさんありますが、ある程度の心地よさがなければ対象外となってしまいます。

フランスの銀行口座を持っていること

支給は銀行振り込みでされるため、現地の口座を持っていることが必須です。最近はネット口座が発達し、日本の口座だけで済ませてしまう人もいるようですが、やはり長期滞在する場合、現地に口座を持っていた方が何かと便利です。 部屋

申請手続きは早めが正解

アロカシオンの受給権利は、入居の翌月から発生します。入国したら、なるべく早めに受給の申請をしましょう。申請は、インターネットが一番簡単だと思います。   私は、入国してから4カ月ほど手続きを放っておいたため、最初の2カ月の受給権利を失ってしまいました。放置していた理由は、前述した滞在許可証。受給するのに必要なものの一つですが、これが発行されたのが入国から3カ月以上経ったあとだったので、その時点で初めてアロカを申請しました。ところが、申請自体は先にしておかなければいけなかったそうで、役所まで行って抗議しましたが聞き入れてもらえませんでした。   事前に留学経験者のブログなどで情報収集していたのですが、当時は「申請が遅れてもさかのぼって支払ってもらえる」と書いてあるものが多く、実際そういうルールだったみたいです。ところが、私が申請したときにはこれが変わっていて、申請した時点からしか支払われないことになっていました。もっと早く手続きしておけばよかったと後悔しましたが、もうどうにもなりません。   ただ、少しでも費用が浮くのはやっぱり助かります。世界中からたくさんの人に勉強しにきてほしいというフランス政府の心意気を感じますね。フランスに留学する場合にはくれぐれも最新情報を入手して、ぜひアロカ受給の権利をムダにしないようにしてください。

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