カナダ留学の際の学校の選び方

カナダに留学をすると言っても、とにかく英語だけが勉強したい人、私のように大学や専門学校で英語+αの勉強がしたい人、将来的にカナダに永住したい人等目的は様々だと思いますし、目的によって当然選ぶべき学校も専攻も変わってきます。

カナダはとにかく広いので、最初から有名大学等特定の学校を希望している訳でなければ学校を決めるのはなかなか大変です。

私も結構な時間をかけて探しましたので、私がどの様に学校を決めたか参考までにお伝え出来ればと思います。

カナダ留学の際の学校の選び方

1 どんな学校に行くかを考える

カナダにはUniversity(4年生大学)、Community College(短期大学)、Collegeでありながらコースによっては大卒と同等の学士を取得できるUniversity Collegesというものがあります。

私の場合は予算&年齢を考えて、Collegeの卒業(2年間のプログラムでの準学士号取得)を目標としました。

カナダのCollegeではUniversityへの編入コースや職業訓練コース等学べる分野が沢山あり、各コースによって期間も取得できる資格も様々です。

Universityに比べて学費も安く入学条件も厳しくないので、最初の2年間はCollegeで学び、その後Universityに編入する学生も沢山います。規模が小さい分講師との距離も近く、気軽に質問をする事もできますので、参加型の授業が多いカナダの授業に慣れるには良い環境だと思います。

2 何を専攻するか決める

英語+αのαを何にするか考えた時、私には日本に戻って外資系企業の秘書か通訳になりたいという目標があった為、職種の幅が狭まらないビジネスを専攻する事にしました。

ツーリズム(観光学)も楽しそうだと思いましたが、就職先が旅行関係に限定されてしまう気がして(実際はそんな事はありませんが)ビジネスを選びました。

余談ですが、カナダへの移民を視野に入れているのであれば職業訓練コースで手に職をつけるのも良いと思います。

実際卒業後カナダに移民した留学仲間の多くは、料理、車の整備、幼児教育、介護等の職業訓練コースを専攻していました。(勿論普通のコースを取って就職して移民をした友人もいますので一概には言えませんが)

私が卒業したCollege of the Rockies

3 実際に行く学校を選ぶ

残念ながらビジネスはどこのCollegeに行っても必ずあるコースなので、これだけでは全く学校はしぼれません。

次に考えたのは日本からの距離が近い州を選ぶ事。カナダは横に広いので、同じ国内でも時差がありますし、端から端まで飛行機で7時間はかかります。移動時間や航空券代の節約の為、カナダの西側に位置するブリティッシュコロンビア州とアルバータ州に絞って学校を探す事にしました。

まずは東京にあるカナダ大使館の図書館に出向き、無料で持ち帰れる学校の資料を両手いっぱい片っ端から持って帰りました。

当時は知らなかったのですが、カナダ大使館では年に数回『カナダ留学フェア』というものが開催され、カナダの様々な学校のスタッフからプログラム内容や学費、入学条件、現地での生活等直接聞くことが出来ます。

私も何度か卒業したCollegeのブースの手伝いに行きましたが、大使館に来る事が可能であれば是非参加する事をお勧めします。ちなみに私が図書館から持って来た学校の資料は、その留学フェアで残ったパンフレットを各学校のスタッフが置いて行ったものだと後から知りました。

他にも留学関連の雑誌を購入したり、インターネットを利用したりして、各学校のコース内容、学費、生活費(ホームステイ費)、入学条件、日本人留学生の割合をメインに比較しました。

田舎へ行けば行く程学費は安くなり日本人留学生も少なそうでしたので、バンクーバーやカルガリー等大都市は候補から外しました。

次は入学条件。入学にはTOEFLやIELTSスコアが必須なのか、付属のESLを終えれば入学出来るのか、ESLは何レベルあってどれ位の期間がかかるのか、入学条件は学校やコースによって様々です。

当然高いTOEFLやIELTSスコアを持っていれば本科への直接入学が可能になるので、ESLにかかる学費やその間の滞在費をセーブする事が出来ますが、私が留学準備をしていた当時TOEFLは東京や名古屋等大きな都市でしか開催がされておらず、2万円以上する受験料と交通費を考えると気軽に何度もトライできるものではありませんでした。

私はTOEFLを取るよりESLを出来るだけ短い期間で終わらせる事を選び、ESLのレベルの数や1レベルを終えるのに必要な期間等を比較しました。

私が実際ESLを受けたのは8ヶ月間ですが、結果的に受けて良かったと思っています。College付属のESLは本科入学を前提としたプログラムになっているので、エッセイの書き方、プレゼンテーションのし方、教科書の読み方、ノートの取り方等徹底的に学ぶ事が出来ます。これは本科での授業や課題に大変役に立ちました。

私が検討に検討を重ねて最終的に選んだ学校はブリティッシュコロンビア州のクランブルックという小さな田舎街にあるCollege of the RockiesというCommunity CollegeのGeneral Managementコースです。この学校にESL含め約3年間通い2年のプログラムを終え卒業しました。

カナダ大使館

4 留学エージェントの利用について

もし私のように学校選びに労力を使いたくない場合は、留学エージェントを訪ねてみると良いと思います。留学エージェントはある程度の希望を伝える事で適切な学校を紹介してくれますし、留学までの全てのサポートをしてくれます。もちろんその分費用はかかりますが、不安でいっぱいの初留学ではプロのサポートはとても心強いと思います。

ただエージェントを利用するのであっても「留学で何がしたいのか」だけは自分の中でクリアにしておいた方が良いと思います。自分が行く学校や街の様子については申し込む前にきちんと調べる事をお勧めします。

エージェント任せの留学にしてしまうと、実際に行ってみて「こんなはずじゃなかった」と残念な結果になってしまう事があります。色々提案して貰い、最終的には納得するまで自分で考え自分で決める事が大事だと思います。

ちなみに私は学校選びや航空券の手配等殆どの準備は自分で行い、間違いが不安な入学手続きとビザの申請のみを地元の小さな留学エージェントで代行して貰いました。

まとめ

私が卒業したCollege of the Rockiesは私にとっては文句のない最高の学校でした。クラスの規模が小さい分講師との距離が近く、授業や課題で分からないところがあれば講師のオフィスに気軽に聞きに行けました。

本科に入学してからも英語で困ったことがあればESL時代の先生が助けてくれました。学校のスタッフも学生の名前を憶えてくれ、とてもフレンドリーでした。田舎は勉強に集中するには誘惑の少ない環境でしたし、遊びに行く場所が少ない分友人達とBBQやポットラックパーティーをしたり湖に行ったりと関りが密でした。田舎といってもスタバや映画館や小さなモールがありましたし、長期休暇にはカルガリーやアメリカにショッピングに行く事も出来ましたので私には十分でした。

けれど同じ留学生の中には田舎が耐えられないと大きな街に移って行った子もいました。逆に大きな街から移って来た子もいました。

誰かにとって良い学校でも、自分にとってベストな環境とは限りません。勧められたから、有名だからと何となく決めてしまわないで、しっかり選んで最高の留学にして下さい。

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