サッカー留学とは?初心者でもプロを目指す方でも行けるサッカー留学の魅力
サッカーは日本でも非常に人気の高いスポーツですよね。しかし競技人口が増えれば増えるほど、選手間の競争は激しくなるもの。留学で新しい環境でのプレーにチャレンジし努力を重ねることで、技術力と精神力を身につけ、他の選手に差をつけることが可能になります。
また、プロを目指す人ではなくても、趣味でサッカー留学をしてみたいという人もいると思います。語学力がなくても、サッカーという共通の目的で他国の人達とつながることができるのは非常に魅力的ですよね。
今回は、そんなサッカー留学についてご紹介したいと思います。
サッカー留学とは
サッカー留学は、サッカー技術の向上と語学力・異文化交流を目的とした留学です。対象は幅広く、趣味でサッカーをしたいという人から、プロのサッカープレイヤーを目指す方、指導者を目指す方など様々な目的に合わせたプログラムがあります。
例えば技術力を身につけたい場合はスキルアップコース、海外でプロを目指す方はプロ契約コースなど、自分の目標に合ったコースが用意されています。若いうちから本場で技術力を身につけるという目的の他、日本でプロ契約を結べなかったサッカープレイヤーが海外で活躍の場を求めるためにこうした留学プログラムを利用することもあります。
サッカー留学のできる国
ドイツ
ドイツは治安が良く、人々が真面目で温和なため日本人でも住みやすいと言われています。日本からは飛行機で約12時間ほどで、時差は-8時間です。公用語はドイツ語。気候はというと、冬は寒く、夏はやや涼しいといった特徴があります。特に冬は寒さが非常に厳しいので防寒対策をしっかりとしておきましょう。
ドイツのサッカーリーグであるブンデスリーガでは、1~3部までがプロ、4~5部まではセミプロ、6部~がアマチュアのリーグとなっています。ドイツのサッカーレベルは非常に高く、ワールドカップでも4度優勝しています。
スペイン
スペインの人々はフレンドリーで社交的な人が多いです。日本からは飛行機で14時間~16時間で、時差は-7時間。公用語はスペイン語。気候は、夏は40度越え、冬は氷点下以下と日本に比べて非常に寒暖差が激しいのが特徴です。
サッカーは、スペインで最も人気のあるスポーツと言っても過言ではありません。ワールドカップでも優勝経験のあるスペインには、レアルマドリードやバルセロナなど世界最高峰のチームが所属するリーガエスパニョーラがあります。リーグは1部から8部(地域によっては9部)まであり、1~2部がプロリーグ、3~4部がセミプロリーグ、5~8部がアマチュアリーグとなっています。
イギリス
サッカー発祥の地であるイギリス。日本からは飛行機で約12時間、時差は-8時間。公用語は英語。気候は冬は寒く、夏は涼しいのが特徴です。
サッカーが国民的スポーツであり、熱狂的なファンが非常に多いイギリスでは、当然サッカーのレベルも高いです。特にフィジカルを重視したプレースタイルが特徴のため、当たり負けしない強さを求められます。
イタリア
マイペースで陽気な国民性が特徴のイタリア。食べ物も美味しく四季があるため、日本人には過ごしやすい国の1つです。日本からは飛行機で13時間で、時差は-8時間。公用語はイタリア語。気候は日本と似ていますが、日本よりも朝晩の寒暖差が大きいです。また夏は乾燥しており、冬に降水確率が上がるといった特徴もあります。
イタリアのプロリーグは1部~4部、5部からはセミプロとアマチュアのリーグになります。イタリアではサッカーの人気は非常に高く、ワールドカップでも4度の優勝を経験しています。
アメリカ
文化や経済において世界の中心であるアメリカ。日本からは飛行機で約12時間で、時差は-16時間。公用語は英語。国土が非常に大きいため気候は地域によってまちまち。場所ごとの対策が必要です。
アメリカンフットボールやバスケットボールに比べるとやや人気が劣るサッカーですが、最近では世界的に有名な選手がメジャーリーグ(アメリカのプロサッカーリーグ)に移籍していることもあって国内でも人気が高まりつつあります。
ブラジル
陽気でのんびりとした国民性が特徴のブラジル。日本からは飛行機で約25時間、時差は-12時間。気候は日本と真逆で、日本が冬の時はブラジルは夏、日本が夏の時はブラジルは冬となります。親日家が多い一方で治安があまり良くないので、夜や1人の時などは注意が必要です。
ブラジルでは国民的スポーツであるサッカー。ワールドカップでの優勝回数も最も多い国です。ハングリー精神を持った選手が多いため、サッカーのスキルはもちろんのこと、タフな精神力を身につけることができます。
オーストラリア
自然豊かな街並みとフレンドリーで温和な人柄が魅力のオーストラリア。気候は年間を通して温暖で、過ごしやすいです。日本からは飛行機で約8時間、時差は+1時間。公用語は英語。
サーフィンなどのマリンスポーツやラグビーなどが人気のオーストラリアでは、サッカーも人気スポーツの1つ。雄大な自然に囲まれた環境でのびのびとプレーできるのが魅力です。
サッカー留学のメリットとデメリット
メリット
本場で学べる
ドイツやスペインといったサッカー先進国で、レベルの高いトレーニングを経験できます。異国で経験を積むことで、技術だけでなく、よりタフな精神力を身につけることができます。
同じ目的を持った仲間ができる
多様な文化背景を持った仲間と、サッカーという目的でつながることができます。同じ目的を持った仲間と切磋琢磨し合うことで、通常の語学留学では味わうことのできない刺激的な経験をすることができます。
スポーツの技術と語学力が同時に身につく
サッカー留学では、サッカーのトレーニングだけでなく語学の勉強もします。本場の語学力を身につけることができるので、海外でのコミュニケーション能力も同時に身につけることができます。
デメリット
学業とスポーツの両立が困難
スポーツと学業を同時に勉強できるというメリットがある反面、日々の激しいトレーニングの疲れなどで勉強についていけない、勉強ばかりでサッカーへのモチベーションを失ってしまうといったことが起こり得ます。特に語学に不安がある場合、語学の勉強がうまくいかないことで、監督やチームメイトとのコミュニケーションがうまく取れず、結果的にサッカーの方でも活躍ができないといったことが起きてしまうことがあります。
怪我
スポーツに怪我はつきものですが、留学先で大きな怪我をしてしまうとシーズンを棒に振ってしまうことになります。せっかくの高額の留学費を払ったのに、トレーニングの効果を得られずに帰国というリスクがあるのがサッカー留学のデメリットです。
サッカー留学の参加条件
年齢
プログラムによっては、小学生から参加できます。プロを目指しているプログラムの場合は、小学生だと参加できないものもあるので、事前に確認しておきましょう。
語学力
初心者から参加できます。ただし、周りの人とうまくコミュニケーションを取るためにも、語学力は必要。もし自信がなければ、語学学校に通いながらのプログラムもお勧めです。
性別
男女ともに参加できます。
ただし、エージェントによっては女子向けのプログラムがないところもありますが、なでしこの活躍もあって女子の受け入れを行っているエージェントも増えてきているので、まずは相談してみることをおすすめします。
サッカーの技術力
初心者からでも参加できます。ただし、プロを目指すことを目的にしたプログラムの場合は、条件があることも。自分のレベルにあったプログラムを見つけるのが、技術力アップにはおすすめです。
サッカー留学するならいつ?時期と期間
時期
渡航に特定の時期などはありません。留学先の受け入れ状況次第ですが、基本的には渡航したい時期に行くことができます。ただし、それぞれの国によってシーズンがあるため、シーズンに合わせた渡航をおすすめしているエージェントがほとんどです。
期間
期間は1週間からのものが多いです。長期では1年以上留学することも可能です。
滞在方法
滞在方法は受け入れ先の学校によって異なります。一般的な滞在方法はホームステイか寮で、場合によってはシェアハウスやアパート住まいということもあるようです。
費用
留学費用は留学先や渡航時期、期間によって異なりますが、目安としては、1か月であれば50万、半年で200万、1年で300万~400万ほどかかります。経済的な不安がある場合は、奨学金制度を利用したり、渡航時期を繁忙期からずらす、現地で自炊するなどして出費を最小限にしましょう。
サッカー留学プログラム
夏休み中、技術力アップを目指すサッカーキャンプ
エージェント:アスリートブランド
渡航先:アメリカ(IMGアカデミー)
対象年齢:10~18歳(初心者でも可能)
滞在方法:寮(男女別フロア)
IMGアカデミーのサッカーキャンプの特徴は、チームの中での各選手の技能力向上です。
まずはポジションごとに繰り返し練習を行い、セッション練習、その後に高いレベルでの練習試合に参加します。身体的にも精神的にも最高のパフォーマンスを発揮できるよう、専門家が指導します。
語学力も勉強も必須のアメリカ長期サッカー留学
エージェント:アスリートブランド
渡航先:アメリカ
対象年齢:高校生(卒業後の進路として)、高校サッカー経験者、長期にわたり留学が可能な方(資金面、健康面等含む)、申し込み時点での英語力は不問
滞在方法:寮・ホームステイ
サッカー留学の渡航先として、最近人気のアメリカ。アメリカの大学でのサッカー留学の特徴は、文武両道であること。試合に出るためには、勉強や語学力も必須がルール。そのため、日ごろからチームメンバーで一緒に勉強をする習慣があります。
サッカー留学の奨学金
アメリカスポーツ留学特待生制度
アスリートブランドが主催する奨学金制度です。
条件としては
- 当競技でレギュラー(スターター)として全国大会出場経験のある選手、またはナショナルチーム選出経験者
- 該当競技でレギュラー(スターター)として地方大会(例:関東大会 都道府県大会より上のレベル)出場経験のある選手。または全国大会に一定の出場経験のある控え選手
- 文武両道で平均評定値4以上(5段階)、該当競技でレギュラー(スターター)として都道府県大会ベスト4以上
受け取れる金額は「特待S 49万円(1名)」、「特待A 25万円(1名程度)」、「特待X15万円(1名程度)」となっています。申込金などは不要です。
アメリカ大学スポーツ奨学金留学プログラム
アメリカ大学スポーツ奨学金留学プログラムは、スポーツ奨学生としてアメリカの大学から奨学金を受け取り、アメリカの大学でスポーツの技術力向上を目指すプログラムです。
テニスやバスケットボールの他にサッカーも受け入れており、トライアウトに合格することができれば奨学生として現地の学校に留学することができます。ただ、申込金が高額であり、試験レベルも非常に高いです。
トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム
トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラムは文部科学省が様々な企業と連携して、2020年に向けたグローバル人材育成のために掲げた留学促進キャンペーンとして行っているプログラムの1つです。
スポーツなどの分野での活躍を目的としたカテゴリーも含まれており、トビタテの日本代表に選出されれば返済不要の奨学金を受け取ることが可能です。
サッカー留学を手配している留学エージェント
アスリートブランド
「スポーツ、アメリカのもつ素晴らしさを留学・合宿を通して伝えたい。アメリカでプレイをするという選択肢を定着させ、日本人アスリートのキャリアの道を広げたい」という想いから創業された、スポーツ留学の老舗エージェントです。特にアメリカへのスポーツ留学を得意としており、サッカー以外にも野球やバスケットボールといった分野でも留学生を受け入れています。
アメリカの大学では語学力がないと試合はおろか練習にすら参加させてくれない学校が多く、現地で混乱を招く原因になります。そうした混乱を未然に防ぐためアスリートブランドでは事前に確認をし、英語力がなくても練習に参加できる、公式戦に出場できる大学と提携を結んでいます。留学前や留学中、留学後も国家資格を持ったプロのキャリアコンサルタントがサポートをしてくれるため、留学が初めての人でも安心して留学をすることができます。
ユーロプラスインターナショナル
ユーロプラスインターナショナルは、年間500人以上もの留学生を送り出している実績のあるエージェントです。提携・協力クラブは50以上で、留学生のレベルに合ったプランを提供できるのが強み。現地クラブでの契約実績も多数あり、契約選手の中にはポーランド1部で活躍し日本代表に選ばれた加藤恒平選手も含まれています。
ユーロプラスの特徴はFCL(フットボール・キャリア・リーディング)システムと呼ばれるシステムです。留学生の最終目標に合ったプランを提供し、留学期間終了後のキャリアまでプランニングすることで、留学後のキャリアをスムーズに進めることができるようになります。対象としている留学生も中学生から大学生・社会人と幅広く受け入れており、本格的にプロを目指す人だけでなくサッカーの技術に自信がない人でも参加が可能です。
World Football Connection
World Football Connectionは、主にドイツ、ニュージーランド、オーストラリアへのサッカー留学をサポートしているエージェントです。他にもインドやタイといった国への留学も受け入れています。World Football Connectionの特徴は、トライアルの契約とシーズンの契約が分かれていることです。渡航前に多額な費用を払ったにもかかわらず、現地のチームに馴染めないといったことが起こると、せっかくの留学が納得のいかないものになってしまいます。World Football Connectionでは、1か月のトライアル期間があるため、納得がいかなければ日本に帰国することができます。帰国しても、トライアル分の費用しか払っていないので、経済的にも納得して帰国することが可能です。
サッカーライフ
サッカーライフは主にドイツへのサッカー留学サポートを行っている留学エージェントです。バイエル・レバークーゼンやFCケルンといったドイツのトップチームとのコネクションがあり、サッカーの技術さえあれば選手として登録してもらえることも可能です。
また、サッカーライフでは現地に入ってすぐに入団テストを受ることができます。当然誰でもがプロになれるわけではないですが、到着後すぐに自分の実力を試せることで、現地でのキャリアをスムーズに始めることができます。
留学エージェントの行っているサポートには、どんなものがあるの?
留学のサポートは、エージェントによって様々なものがありますが、主なサポート内容は以下の通りです。
- 出発前オリエンテーション
- 空港送迎
- 食事
- 現地で日本人スタッフがサポート
- キャリアプランニング
- 留学後の交流会
サッカー留学 Q&A
Q:語学力に自信がなくても大丈夫?
A:通常、サッカー留学のプログラムは語学学習とセットになっているプランが多いので、語学力に自信がなくても問題はありません。ただ、現地でのコミュニケーションがうまく取れないと、練習で後れを取るので、留学前にある程度のコミュニケーション能力を身につけておくことをおすすめします。
Q:サッカーのレベルによっては留学できない?
A:留学プログラムのレベルにもよりますが、初心者からプロを目指す方まで幅広く受け入れているものがほとんどです。個人のレベルに合わせたプランを提供してもらえるので、サッカーの技術に自信がない方でも安心して留学することができます。
Q:年齢制限はある?中学生でも参加できる?
A:プログラムやエージェントによりますが、中には中学生から受け入れているものもあります。
Q:長期留学の場合、学校の勉強はどうなるの?
A:長期での留学を目指される方は、小・中学生であれば基本的には夏休みのような長期休暇を利用するか、現地の学校に転校に必要があり、高校生以上の場合も、通信制高校に通うか、現地の学校に転校する必要があります。