4月2日現在 オランダ政府の COVID-19に対する対応

今日までの流れ

4月2日現在 オランダ政府の COVID-19に対する対応

 2月17日 国内初の感染者
 3月6日  国内初の死者(86歳男性)感染者118人
 3月12日 リュッテ首相の会見(様々な自粛要請)
 3月15日 すべての教育機関の休校決定(4月6日まで)
 3月13日 街で買い占めが起こる
 3月18日 EU加盟国、英国国籍及びその家族、ノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタイン国籍及びその家族以外の入国規制開始、2018年1月以降に免許が失効した医師と看護師の医療従事を許可
 3月20日 極度の疲労で倒れたブリュノ・ブラインス保健大臣が辞任、マタイン・ファン・ライン氏が就任
 3月23日 家族以外での3人以上の集まりを禁止、1,5mルールが開始
(集会の禁止が6月1日までに延長される)
 3月24日 オランダ全国一斉テスト(対象は小中高生)の中止を発表
 3月31日 教育機関の休校が延長される(4月28日まで)
 4月2日  死者116人 感染者数14,697人

オランダでは、2月17日にイタリア北西部から帰国した男性の国内初感染が確認されてから、事態が急変した。

2週間後の3月11日には、503人の感染を確認し、翌日行われた政府の会見で、不要不急の外出の自粛、リモートワークへの移行要請、高等教育のオンライン授業以降の要請(日本の小中高に相当するPrimary schools, secondary schools, secondary vocational schoolsはそのまま)、イベントやパーティー等、100人以上の集会の禁止が発表された。その後、3月15日にすべての教育機関で休校が発表され、カフェ、レストランの持ち帰りのみへの移行、スポーツジム、サウナ、売春宿、大麻専門店の休業などが要請された。

このあたりから、オランダに暮らす人々の危機感が高まっていくのを肌で感じることができた。スーパーマーケットでは買い占めが起こり、アムステルダム市内のスーパーでは生鮮食品さえも棚から姿を消した。

自分の暮らす郊外でさえ、トイレットペーパーなど紙製品は現在でも品薄が続いている。頼みの綱であるオンラインスーパーも一時注文受付を停止していた。

この段階で、EU内からの学生は次々と母国へ帰り、交換留学という形で来ている学生も大学からの要請で帰国していった。

オランダ コロナウイルス 書店の張り紙
書店入口の貼紙

3月23日に2回目の会見があってからは、前回の規制の延長(集会は6月1日までに変更)のほかに、家族以外の3人以上での集まりの禁止、外出先で他人との距離を1.5m以上取ることなどが追加された。

この日からは、スーパー、雑貨店、薬局、本屋などでも入り口に張り紙が出され、同時に入店出来る人数などが制限された。医療、経済以外に、在宅勤務によるインターネット環境の悪化や、自宅待機による心理的負担、DV被害増加への懸念など2次的な問題が議論され始めている。

コロナウイルスの影響で人気のないオランダのショッピングセンター
人影のないショッピングセンター内

 昨日、いつも利用するスーパーマーケットを訪れると、新たに消毒液が入り口に設置され、4,5人の従業員が、商品の棚だけではなく自動レジも一人会計するごとに消毒していた。

普段なら込み合う時間帯であったが、自分が店を出るとき客は一人であった。街からは人が消え、非日常に騒いでいた人々も、疲労の色が見え始めているのが現在のオランダの雰囲気である。

以上が、主に政府の規制と人々の反応についての簡単な説明である。

参考 
オランダ王国保健省
https://www.government.nl/ministries/ministry-of-health-welfare-and-sport/news(最終検索日2020年4月3日)

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