「ドイツで働きたい」あなたのための3つの選択肢って?

こんにちは。ドイツのフランクフルト・ゲーテ大学に留学中のライターAnです。 先進国の中でも、労働環境と待遇に恵まれているドイツ。日本と比べても「働きやすい」と言われることが多いです。今回は、そんなドイツで就職する方法についてお伝えします。 ドイツで働く方法

ドイツの労働環境は、「労働法」によって守られている

ドイツには「労働法」という法律があり、休憩を抜いて1日8時間以上働いてはならないという決まりがあります。つまり、お昼を1時間取るとしたら、9時から18時を超えた労働は禁止されているのです。 この決まりはかなり厳しく守られており、ほとんどのドイツ人は定時退社をします。この決まりを破ると、企業に15000ユーロ(およそ200万円)の罰金が課せられるので、破る人はほとんどいないのです。 もちろん、休日出勤や夜勤などについても定めがあります。そのため、日本のような「長時間労働」「サービス残業」といった文化はほとんど存在しません。 また、夏休みやクリスマスホリデーは長く、3週間連続休暇、なんてことも珍しくありません。お給料は職種や企業によって大きく異なりますが、優秀な人材ならばヘッドハンティングなどでお給料が上がることも容易に考えられます。   そんな恵まれた労働環境のドイツ。「ドイツに住んで働きたい!」という人には、どのような選択肢があるのでしょうか?ドイツで働く方法をまとめてみました。 ドイツで働く

ドイツで働く3つの方法は?

ドイツで働くには、大きく分けて3つの方法があります。 ① 現地の在独日系企業で働く ② ワーホリから職業教育を受け、専門職へ ③ ドイツの大学・大学院から、インターンを経て正規就職 もちろん、日本で就職し、日系企業の駐在員として働くという選択肢もあります。しかし、総合商社や銀行など、海外で働く機会がある会社においても、ドイツをピンポイントで選べる可能性はそう高くありません。 ここからは、3つの方法のメリット・デメリットと、実際に働くための方法についてお伝えします。

ドイツで働くには

① 現地の在独日系企業で働く

ヨーロッパの中心ドイツには、たくさんの日系企業が進出しています。日系企業の現地採用者の求人はよく行われており、インターネットなどで探すことが出来ます。国際結婚でドイツに来た方や、旦那・妻の駐在についてドイツに来た方などは、この方法で働くことが多い様です。 日系企業だけではなく、ドイツにいながら日本語で授業を学びたい学生向けの「補習校」の教師として働いている方もいます。

【メリット】

日系企業なので企業内にはたくさん日本人がおり、安心して働くことが出来ます。中には英語・日本語が出来ればOKという企業もあり、ドイツ語にまだ自信がない人でも働き口を見つけることが可能です。

【デメリット】

現地採用者は中途採用がほとんどであり、即戦力が求められます。求人の多くは実務経験や資格を必要としています。また、求人は常にあるわけではなく、希望の職種にすぐにつけない可能性もあります。

【方法】

デュッセルドルフ日本商工会議所や、career managementなどのサイトにおいて、求人募集が行われています。こちらから条件に合う企業を探し、応募します。

② ワーホリから職業教育を受け、専門職へ

ドイツでは「職業訓練」があります。これは、企業で働きながら職業学校に通い、専門職(パン屋、美容師、ガーデナーなど…)の資格を取るというものです。ワーホリとして働きながら職業学校を探し、就労ビザに切り替えてドイツでの就職の道を得たという人もいます。

【メリット】

企業で働きながら資格が取れるので、これまでと違い新しいことに挑戦したいという人にぴったりです。ワーホリからの切り替えも出来るので、日本での会社を辞めて海外で働きたい人にも向いています。ドイツでは専門職もそこまでお給料が悪くなく、働きやすいです。

【デメリット】

職業訓練を受けた場合は、基本的に専門職としてしか働けません。したがって、大卒の専門性が求められる様な、大企業での勤務は難しいです。また、就労ビザの取得が難しい場合があります。

【方法】

働きたい街の商工所や技工所を調べ、直接アプライします。職業訓練を行っていない企業も多くあるので、しっかり自分で調べましょう。その後、体験や見学を経て正式に学校に通うこととなります。

③ ドイツの大学・大学院から、インターンを経て正規就職

ドイツの大学、または大学院に進学し、そこから直接就職してしまうというパターンです。ドイツの大学にいると、インターンシップの募集は多く貼り出されていますし、また企業のHPから直接応募することも可能です。

【メリット】

日系企業などに限定されることなく、ドイツの企業で働くことが出来ます。待遇もよく、国際的で、専門的なキャリアを積むことが出来ます。ドイツでの労働経験は、日本に戻ってきてからも重宝されるでしょう。

【デメリット】

やはりドイツの大学・大学院に通う必要があるので、ハードルは高く、若いうちにチャレンジしないとこの選択肢はなかなか難しくなってしまいます。さらに日本国籍を持つ場合は「ドイツ人ではなく日本人を採用すべき理由」を明確にする必要があります。そのため、「日本とのつながりが全くないドイツ企業」などでは、ドイツ人の雇用が優先されることがあります。

【方法】

ドイツの大学に留学するには、様々な条件があります。高校卒業してすぐに進学するのであれば、センター試験で62%以上。全日の4年制大学に通っている最中なら、1年で35単位を取得、など。いずれにせよ、加えて高いドイツ語力が求められます。 ドイツ学術交流会のサイトや、留学希望先の大学のHPをしっかりチェックし、要件を確認しましょう。   今回は、ドイツで働く方法についてお伝えしました。高い語学力や実務経験、専門性があれば、意外とドイツで働く選択肢も広いと思います。 ぜひ一度、考えてみてはいかがでしょうか? 留学エージェントに資料請求

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