人種差別 in USA ~海外生活から人種差別を考える~

日本にいると人種差別という問題に出くわすことは少ないです。日本は海外からの旅行者や留学生、移住者も増えてきてはいるものの、まだまだ日本人が人口の大部分を占める国です。日本にいる日本人であれば、日本国内で人種差別を受けたことはほぼないでしょう。(ただ日本人から日本人に対する人種差別がないだけで、悲しいことに外国人に対して差別している日本人はいると思います。)海外では多民族国家も多く、人種差別の歴史があったり、いまだに人種差別が存在していることも少なくありません。わたし自身の経験から、留学に行く前に知っておきたい・覚悟しておきたい日本人・東洋人に対する人種差別について書いていきたいと思います。 (思ったよりも長くなったので3つの記事に分けました。人種差別 in USA(これ)人種差別 in Europe人種差別を乗り越える。) us-mm_racism0101

人種差別のある場所ない場所

アメリカ

わたしは正直アメリカにいた頃はほとんど人種差別されたことが幸運なことにも?ありませんでした。わたしの場合、アメリカであまり人種差別を受けずに済んだ理由のひとつは地域的なことが要因しているのかもしれません。私が在籍していた学校はNew Mexicoの山奥の田舎にあったもののインターナショナルスクールだったから、その地域の住民は外国人の生徒に慣れていたのかもしれません。New Mexicoは地理的にヒスパニック系の移民も多く、ネイティブ・アメリカンの部族も多くいる州だったので、異なる人種や民族に寛大だったのかなと今は思います。ちなみに、New YorkやBurlingtonどのNew Englandの方へ行ったこともありますが人種差別は特に受けませんでした。もしかしたらいつも白人の友達が隣りにいたからかもしれませんが。ただ、おそらくNew Englandなどアメリカ北部は南部と比べてリベラルな環境だということは歴史的にも知られている通りなので差別が少ないということはあると思います。 アメリカ南部であるアラバマ州出身の友人に聞いたところ、彼の故郷の人々や家族はとても保守的で人種差別的でそれが嫌だったと話していました。なので、やはり北部よりも南部の方が人種差別はあるようです。ただ北部に行けば人種差別が全くないなんてことはないだろうし、南部でも南部にいるすべての人が人種差別的だということはありません。 us-mm_racism0102 ただアメリカの大学に出願したときに、友達と話していて”もしも私たちがすべての評価において同じレベルだっどたとしたら、落ちるのはわたしだよ”と中流階級の白人のアメリカ人の友達に言われたときはちょっとショックでした。アメリカの大学では生徒の多様性を意識するので、もしも全く同じ評価の人間が二人いた場合、人種的マイノリティである方を採るという傾向があります。アメリカでは中流階級の白人をスタンダードとみることが多々あります。だからアジア人、しかも留学生が既に多い中国人ではなくて日本人のわたしの方が学校にとっては希少価値があるということです。でも、そんな理由で選ばれるなんて嫌だな、と思いました。 アメリカでは2014年にミズーリ州のFergusonで白人警察官が丸腰の黒人少年(18歳)を言い争いの末、拳銃で狙撃し死亡させ、発砲した白人警官は不起訴になるという事件があり、アメリカでは大きく取り上げられました。これはかなり公に人種差別が行われた例ですが、白人警察官による黒人受刑者(や一般の黒人)に対する暴挙は知られているよりも頻繁に起きています。 白人から黒人に対する人種差別が歴史的にもどうしても注目されがちですが、白人から有色人種に対する差別や有色人種間での差別もあります。   関連ページはこちら→アメリカページ > アメリカ留学のおすすめ留学エージェント
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