アメリカの男子大学潜入レポート(3) ~ひと編:特異な環境を選んだ男たち~

アメリカの男子大学

「アメリカ男子大学潜入レポート」第3弾のトピックは「ひと」。アメリカの男子校。そんな特異な環境にわざわざ身を置く。なんでだろう。いったいどんな学生が多いのだろう。そんな疑問に答えます。

私がアメリカで現存する数少ない男子校の一つ、Wabash College(ワバッシュ・カレッジ)に留学した最大の理由は、「日本人がいなかったから」。では、他の普通の学生は何故この男子大学を選んだのでしょうか。彼らがこのWabach Collegeを選んだ理由、そして彼らの人柄に迫ります。

 

男子大、Wabash College

シリーズ第1回目の記事で詳しくご紹介しましたが、アメリカには3校の男子大学がいまだ共学化の流れに逆らっています。その1校、Wabash College(ワバッシュ・カレッジまたはウォバッシュ・カレッジ)に私は1年間留学していました。インディアナ州クロフォーズヴィルに位置しています。つまり、「ド田舎」です。

それでも900名の学生が現在在籍してます。日本の大学と比べると極めて少ない印象を受けますが、アメリカのリベラル・アーツ・カレッジは少人数で有名なので、まずまずといった所です。

アメリカの男子大学

 

なぜ男子大か ~選ばれるわけ~

900人の学生、なぜわざわざ田舎の男子大学を選んだのでしょうか。決して、男が多いから選んだわけではありません。私の知る限り、それを直接的な理由に挙げる人はいませんでした。では、なぜか。少し具体的に見てみましょう。

 

卒業生の紹介

これが案外多かった気がします。卒業生から強く勧められてWabashを選んだ学生がたくさんいました。卒業生の強い母校愛が関連しているように思えます。例えば、アメリカ人の友達で、はるばるペンシルバニア州フィラデルフィアから来ている学生がいたのですが、彼も卒業生で理事の知人からゴリ押しされたと言っていました。

大学の卒業生

留学生の場合も同じで、中国やベトナムから来ている学生からも似たような経緯を聞きました。そんな私も、1年前に交換留学をしていた先輩から話を聞いて決めたという背景があります。このように、ひとのつながりが大学選択に与える影響は大きいようです。

 

 

アスリートに優しい

Wabash Collegeはスポーツ施設が充実していることで有名です。体育館や競技場、ジム、プールなど実際にとても綺麗で充実している印象を受けました。スポーツ施設充実度に関する全米のランキングでも毎年上位にランクインしています。

また学生の実に4割がスポーツに取り組んでいます。実際に私も自転車チームを中心に、合気道やサッカーなど頻繁に練習していました。

アメリカンフットボールや野球のチームは「Little Giants」と呼ばれ、地元では強豪。それに魅力を感じて入学する学生も多かったです。

大学でのスポーツ活動

私のルームメイトは野球チームの選手で、そのためにわざわざ遠く離れたアリゾナからやってきたそうです。彼にとって、スポーツが最大の要因だったことを示す出来事がありました。学期の途中、非常に悲しいことに彼の選手生命は故障で絶たれてしまいました。もはや家族から離れてここで勉強する理由はないということで、彼は地元の別の大学へ編入しました。残念な出来事ですが、いかにWabash Collegeのスポーツが魅力的かということを理解した事件でもありました。

 

奨学金が充実

これを要件に挙げる学生も非常に多かったです。他の大学より、この点が良かったから選んだという声を多く聞きます。留学生の多くがこれを理由にこの男子校を選んでいました。その充実度もあり、First Generation Students(親が大卒ではない学生)の割合も比較的高いです。実に3割。不利な背景を持つ学生にチャンスを与えているという点で、そのことを誇りに思う大学関係者が多くいました。

アメリカの大学での勉強

 

その他

「家族が代々、Wabashだから」「地元で家から近いから」など他にも様々な理由を聞きました。

 

どんな学生?

ではいったいどのような学生が多いのでしょうか。これは本当に多種多様で、一概にいうことはできません。紳士的な好青年から横柄な人間まで様々です。ただ、Wabash Collegeが「紳士教育」を謳っていることもあり、全体的に優しく親切な学生が多かった気がします。先ほどふれましたが、スポーツに打ち込む体育会系の学生も非常に多かったです。

アメリカの大学の仲間

また、留学生の性質はほぼ100%真面目で勉強熱心。他の大学に遊びに行くと、チャラい留学生も多く見受けられたのですが、この男子校では概して真面目な学生が多い印象を受けました。遊びたいなら選ばない大学ですし、当然と言えば当然です。団結力はとても強く、男子校特有の野性的なノリもあります。その辺りははまた別の回で触れたいと思います。

 

卒業生は?

政治家やCEOも多いそうです。卒業生との結びつきも強く、在学生は様々な面で卒業生の手助けを受けています。有名な歴史小説『ベン・ハー』の作者ルー・ウォーレスもWabashに在籍していたそうです。余談ではありますが、現在日本人の卒業生が大学の名誉理事を務めています。

歴史小説『ベン・ハー』の作者ルー・ウォーレス

 

おわりに

 

アメリカの大学の仲間

男子大学を選んだ学生の背景は多種多様。スポーツに熱中したいという学生から、コネやお金はないけど大学に行きたいという学生まで様々です。卒業生の愛校心は、入学前から卒業後まで学生に影響を与えているように思えます。少人数で、しかも男子校という特異な環境にいるというアイデンティティ意識からか、学生同士の結びつきはとても強いです。次回は男子校に残る「伝統」を取り上げたいと思います。お楽しみに!

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この記事の著者

Leo

Leo★アメリカ大学(男子校)1年間

イタリア生まれの日本育ち。大学2年次から3年次にかけて1年間、アメリカ中西部の男子校に留学。国際関係、紛争、芸術(制作)を学ぶ。留学中は自転車部と民族音楽サークル所属。趣味は自主映画製作。イギリスの大学院へ進学予定

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