フィジーの食事は美味しい？美味しくない…？

留学に限らず海外に行く上で心配なこと、それは食事が口に合うか合わないかではないでしょうか。フィジーの食事が僕たちの口に合うか、実体験を基にお話ししたいと思います！ フィジーにはネパール系とフィジー系の人々が半々くらいの割合で暮らしています。僕はネパール系の家にホームステイすることになりました。ネパール料理と言われて思いつくものはまずカレーではないでしょうか。フィジーに住むネパール系の人々も例外ではなく、主食はカレーです。日本人が米を食べるのと同じようにカレーを食べていました。もちろんホームステイしている僕たちも彼らと同じように毎食カレーを食べてました。 先ほど主食はカレーと言ったのですが、まさに、主菜ではなく主食がカレーなのです。日本人が何かをおかずにして米を食べる感覚とタイ米やロティ（後ほど説明します）をおかずにカレーを食べる感覚は同じなのです。 お気づきかと思いますが、毎日カレーを食べていたので、1週間ほどで飽きてしまいました…。以下がフィジーで過ごしてたときの平日の献立です。 朝・カレーorロティ付き紅茶（ホームステイ先で） 昼・学校の給食（タイ米の上にチキンが乗ったもの、値段は日本円で３５０円ほど・土日はホームステイ先で食べる場合カレー） 夜・カレー（ホームステイ先で・夜は必ずカレー） 豆だったり牛肉だったり見たことない魚が入ってたりと、カレーの中身は日によって変わりますが、それでもカレーはカレー。歯ブラシが日に日に黄色くなっていくのを見たときはさすがに驚きました。 そして僕たちの想像するとろみのあるカレーとはちょっと違いました。向こうのカレーはさらさらで、冷たい。冷たい理由はご存じのとおり手を使って食べるのが主流だからです。冷たいせいか味がぼんやり感じてしまいました。きっとホストは僕のことを思って辛さを抑えてつくってくれたのでしょう。しかし、フィジーのカレーは辛さがあってこそ成立する料理なのかもしれません。ただ以前記事に書いたチキンカレーは別で、新鮮なニワトリを使ったということもあり、かなり美味しかった思い出があります。 さきほどロティという食べ物の名前を出したのですが、ロティとは何ぞやとお思いでしょう。ロティとはナンを円型にして薄く小さくしたものと言えば伝わるかと思います。全粒粉をつかったパンのようなもので、ナンと違ってフライパンで焼いてつくられる食べ物です。ですがナンのようにもちもちしており日本人にも馴染みある食感と味でした。しかも家庭で簡単につくれるのでフィジーではメジャーな料理のようです。 （見た目もナンに近い。） ロティに関しては日本に持ち帰ってみんなに食べさせたくなるくらい美味しかったです！食感は馴染み深いのにナンとはまた違った風味なので僕にとっては新鮮な料理でした。ロティだけ食べろと言われたら喜んで手を伸ばすでしょう。また、朝ご飯としてかなり甘めの紅茶と一緒に出してもらえることもありました。ホストマザーに「ロティを紅茶につけて食べてみな」と言われて、半信半疑で食べてみたらこれまた美味しい！辛いカレーにだけでなく甘いものと一緒に食べても合うロティには感服いたしました。 カレー以外だとフィジーではいもを使った料理が好まれているようです。キャッサバと呼ばれる、じゃがいもに似た食べ物を調理して食べていたと、フィジー系の家庭にホームステイしていた友達は言っていました。振り返ってみるとレストラン等に行ってフィジー料理をもっと堪能しておけばよかったなと少しだけ後悔しました。 （奥のチップスみたいのがキャッサバ。手前はソーセージ。） フィジーで食べた料理に対する率直な感想は、ロティがうまい！ぜひ日本でもナン並みに流行ってもらいたい！！ロティだけかよと思われるかもしれませんが、それくらい留学中の僕にとってロティは存在感が大きい食べ物でした。 同じ名前の料理でつくる国によって全く違う料理になるんだな、とフィジーで身をもって実感しました。カレー１つにしてもフィジーのカレーと日本のカレーでは僕の中でまるで印象が違う食べ物です。日本では日本人の好きな味が流行るし、違う国ではそこの人達の好きな味につくられる。当たり前のことですが、当たり前のことだからこそフィジーに行くまでは考えようともしませんでした。普通に過ごしてたら体験できない食文化に触れることができるのも留学の醍醐味だと強く感じます。

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