中国語を学ぶなら中国?台湾?香港?Part2

前回の記事(Part1)では中国語にも様々な言い方があることを書きました。 では実際に中国・台湾・香港の3つどれを選ぶべきか見ていきましょう。 私は台湾を選んだので台湾をまず紹介します。

台湾

台湾

台湾の中国語で基本的に問題ない

よく台湾へ留学を考えるときに心配するのは台湾の中国語(国語)が中国の中国語(普通語)とかなり違っているのではということですよね。確かに台湾の国語と中国の普通語は発音・イントネーションや使われる単語が少し違います。どれほど違うかということですが、まず前提としてアナウンサーや語学教師の使う国語・普通語はお互いに違いはありますがそれほど大きくないように感じます。逆に一般人の場合、発音は人によって違っており、台湾から見るとかなり中国の訛りが強い中国語を話す人もいれば中国から見ればかなり訛りの強い中国語を話す台湾人もいます。 わかりにくければこれを英語で考えるとよいかもしれません。あまり詳しくありませんがイギリスのBBCの英語とアメリカのCNNの英語を話す人がコミュニケーションをとってもあまり支障はないでしょう(私はそもそも違いがわかりませんが...)。しかしロンドンの下町で話される訛りの強い英語とニューヨーク訛りの英語でコミュニケーションを取った場合は支障が出るといった感じです。(あまり英語の訛りに詳しくないので間違ってたらすいません) つまり結論としてはかなり(中国または台湾独特の)訛りが強い人以外は特に問題はないということです。実際に台湾には中国人留学生がたくさんいますがあまり問題はありませんでた。 また台湾の中国語の発音は日本語と似ており日本人にとってわかりやすいです。 ちなみに日本帰国後に中国語検定やHSKといった中国の普通語に合わせた資格試験を受けた時も簡体字がちょっと読みにくかったりリスニングが中国の発音だなあと感じましたが問題に感じるほどではありませんでした。 ただ私は中国人と話すときは台湾の発音になっているとよく言われます。そのためもし中国の中国語の発音で完璧に話したいという場合は中国の方がいいかもしれません。

繁体字は意外とすぐ覚えられる

訛りの他に中国ではなく台湾に留学する場合心配するのが、台湾では今まで大学の教科書で習った簡体字ではなく繁体字が使われているということですよね。確かに日本語の漢字をシンプルにした簡体字と違い繁体字は難しそうと自分も留学前は不安でした。 でも結論として繁体字に関しては心配はいらないと思います。意外と簡体字よりも日本語の漢字と似ている部分も多く親しみやすいです(逆に日本人以外の外国人は非常に苦戦していました)。実際私も周りの日本人も1ヶ月あれば簡体字で覚えた単語は繁体字でもわかるようになり3ヶ月経つと簡体字よりも繁体字が得意になりました。 ただ問題なのは日本では繁体字を使った教材がほとんど手に入らないということです。そのためもっと繁体字の参考書が増えてくれれば嬉しいのですが現状では現地に行ってから覚えることになります。 私の場合は初めてみる繁体字を見るたびにPlecoという漢字を書けば意味が表示される辞書アプリを使い繁体字と簡体字を照合させていました。やはり繁体字は中国文化に触れられるという面で趣を感じ学ぶのが面白かったです。きっとあなたも台湾に行けば繁体字が好きになると思いますよ。

中国

中国 中国で中国語を学ぶメリットとしては先ほどの台湾と違い訛りの心配がいらないということでしょう(もし台湾訛りを学びたい場合は別ですが)。特に北京の中国語(北京語)は訛りが強く台湾で学んだ私は聞き取るのに苦労します。 また中国は広いため訛り(方言ではなく普通語の)も人それぞれでありそのような色んな中国語の訛りを聞いてみたい人にも向いているかもしれません。 このように本場ともいえる中国の中国語(普通語)を話したいという人におすすめです。

香港

香港 まず香港に留学するうえで気をつけたいのは有名ですが香港人は中国語(普通語)ではなく広東語が母語であるということです。そのため街に出ても中国語ではなく広東語が聞こえてきます。 また香港人は英語がペラペラというイメージを持っている人もいますが英語は母語ではありません。でも大学生なら基本英語を話せます。なぜなら努力して学校で勉強したからです。 そのため大学生なら基本的に広東語・中国語(普通語)・英語のトリリンガルです。よって彼らと友達になれば中国語と英語両方を学ぶことができます。 ただそれが裏返って中国語・英語共にネイティブではないという問題もあります。授業も英語ですが教授も生徒もネイティブでない場合が多いと聞きます。 よって英語や中国語をネイティブレベルまでもっていきたいという人には合わないかもしれません。もし英語ネイティブの環境で中国語も学びたいのならシンガポールがよいかもしれません(シンガポールの英語は訛りが強いですが)。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は語学という側面から見ていきましたが生活環境や物価など他にも考慮するべき要素はありますね。 自分は台湾に留学したので台湾を強調してしまったのですが中国・香港も他の行き先ではできない体験がたくさんできると思います。この3つの行き先で悩んでいる人は実際に行った人それぞれの体験談をどんどん聞いていくと良いと思います。選択は重要ですが結局はどれを選んでもそこでしか味わえない良い留学になるのではないでしょうか。 今回は留学先の選択がテーマでしたがこれからは台湾についての記事について書いていきます。

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