英語圏じゃなくても、英語力は上がる?非英語圏で、英語留学の魅力

Selamat siang! (こんにちは!) 私は、インドネシアで一学期間、交換留学をしていました。 インドネシアの公用語は、インドネシア語です。そのため、インドネシア人で英語を話せる方は、そんなに多くはありませんでした。 しかし、私は現地の大学にて、英語で授業を受けていました。インドネシア人はもちろん、他国からの留学生(韓国人・ドイツ人など)と英語でディスカッションやプレゼンをしていました。 つまり、非英語圏で英語留学をしていたということです。 今回は私の経験を活かし、非英語圏で英語留学をする魅力をお伝えします!  

はじめに―非英語圏で英語留学って?

この記事で言う「非英語圏での英語留学」とは、英語が公用語ではない地域で、現地の大学の英語プログラムに参加することを指しています。 私のように、インドネシアの大学に交換留学をして、インドネシアの文化について英語で学ぶというようなシチュエーションです。 (語学学校だけの留学は含みません。法律やビジネスといった専門科目を英語で学ぶ場合を想定しています) 経済学 英語プログラムに参加する方法は、主に二つあります。   一つ目は、交換留学生として参加する方法です。 自分が日本で通っている大学の留学センターに行き、協定校を探してみてください。非英語圏でも意外と、英語で授業を受けられる大学があると思います! あるいはゼミ・研究室などの教授に紹介してもらえるパターンもあるそうです。 交換留学なら、大学のサポートがあるので、応募しやすいでしょう。   二つ目は、正規生・聴講生として参加する方法です。 現地の大学のホームページを見て、自分で書類を用意し、応募します。書類は、TOEFLのスコアシート推薦状などです。 自分の所属する大学と留学したい大学が協定校になっていなくても、この方法なら応募できます。既に大学を卒業した社会人の方でも、条件を満たしていれば可能です。 ただ、交換留学ではないので、自分の力できちんと準備しなくてはなりません。修了の証明書が貰えるのか、大学生なら単位の互換制度があるのかなども、事前に調べておく必要があります。  

現地に関する学問について、詳しく学ぶことができる!

私の周りで留学したい人の中には、「留学先は絶対に英語圏が良い!」と頑なに思っている人もたくさん居ました。確かに英語圏なら、英語の特訓は十分にできるかもしれません。 しかし、英語はコミュニケーションの道具に過ぎないのです。英語で何を伝えたいかを、しっかり考える必要があります。   会話の内容の質を高めるには、やはり、ご自身が関心のある分野について、英語で深く学ぶと良いでしょう。 「留学したい!」という強い熱意をお持ちの皆さんは、きっと知的好奇心が旺盛な方々だと思います。是非、留学先ならではの授業をとってみましょう! つまり、現地の社会や文化についての授業です。私がインドネシアに留学した際は、インドネシアの経済や法律について学んでいる留学生をたくさん見かけました。 留学 あるいは、留学先で発展している分野について学ぶこともおすすめです。 例えば、イタリアに留学していた友人はファッションについての授業を取っていました。理系の方なら、研究留学も良いですね!   非英語圏に留学し、現地の言葉がそれほど分からなくても、英語ができれば現地に関する学びを深められます。 もちろん、専門知識を身に着ける過程で、英語の語彙も増やすことができます。 このような学びの経験は、皆さんにとって貴重な財産となることでしょう!  

現地のユニークな文化に触れることができる!

非英語圏なら、学問だけでなく、現地特有の文化にも触れることができます。 もちろん英語圏に留学しても現地の文化に触れることができますが、英語圏に留学している人は多いため、非英語圏の文化を知ることでユニークな日本人になれます。   例えば私は、インドネシアというイスラーム教徒が多い国に留学していました。そのため、イスラーム教徒の生活を間近に見ることができました。 日本だと、イスラーム教徒の友達ができたり、モスク(イスラーム教の寺院)に行ったりする機会はなかなか無いですよね? 私はインドネシアで実際に生活して、イスラーム文化を体感することができました。   他にもインドネシアでは、伝統衣装であるバティックという染物についてのワークショップに参加しました。 私はそこで、実際にバティックを作る体験をさせていただきました。バティックというのはロウ(「ロウソク」の「ロウ」)で絵を描いて模様をつけるものなのですが、ロウが垂れるので予想以上に難しく、面白かったです。 また、各地のバティックが展示された美術館も訪れました。作品はどれも綺麗で、地域ごとに異なっており、眺めていて楽しかったです。
バティックを着た女性
バティックを着た女性
もちろん、以上のような現地の文化についても、英語で学ぶことで、英語力向上につながります。 私も英語ができる現地の友人・ガイド等に英語で解説してもらい、様々な単語や表現を知りました。  

様々な英語に慣れることができる!

英語留学を考えているのであれば、「将来ビジネスで英語を使いたいから、『正しい英語』を学ぶために英語圏へ留学したい!」と思っている方も多いかもしれません。 しかしビジネスで英語を使うとき、相手は毎回、アメリカ人やイギリス人などのネイティブスピーカーでしょうか。 恐らく、アジア人のお客様と英語で商談をすることもあるでしょう。 非英語圏での英語留学は、そのような場合に向けて、重要な経験となると思います。 ビジネスミーティング 私はインドネシア留学を通し、インドネシア人の英語がよく聞き取れるようになりました。 インドネシア人の英語の発音はそこまでクセがあるわけではありませんが、独特な発音もあり、最初は戸惑いました。 例えばインドネシア人は、「v」を「ヴィー」ではなく「フィー」と発音します。 ある日「ファイス・マネジャーに聞いてみて」と言われて、ファイス・マネジャーって誰だろう?と思ったら「vice manager」(副部長)だった、なんてことがありました。(笑) 他にも、一緒に留学していた韓国人やドイツ人などとよく英語で話していたので、彼らの発音にも慣れました。   周りの人たちはどうせネイティブではないので、間違いを恐れず積極的に話せる環境である、というのも非英語圏留学の魅力かもしれません。 そして何より重要なことは、様々な英語に触れることを通し、多様性を受け入れられる人間になることなのではないでしょうか。きっと、非英語圏出身の方と英語でコミュニケーションを取りやすくなると思います!   非英語圏で英語留学をすることの魅力を感じていただけましたか? 英語留学をしたいという方が、非英語圏での留学を視野に入れてくださったら幸いです。
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