ワーキングホリデーで就職!カナダでの仕事探しでやったことの全て

カナダでワーキングホリデー ワーキングホリデーをするとなると、欠かせないのは現地での就業ですよね。 筆者自身の体験から、ワーホリでの職探し・仕事探しの方法から、実際働いてみて大変だったこと、お給料や税金に関してなど、詳しく書いていきます。筆者は、カナダのウィニペグという街で、販売・接客業をメインに仕事探しをしました。レストラン、スーパーなどの就労経験があります。 基本的な職探しの流れは下記です。 <仕事探しの流れ>
  1. 必要なものを準備する
  2. 応募先を探す
  3. 応募
  4. 面接について
  5. ワーホリの人がよく就く職種
  6. お給料やチップについて
  7. 働く際に必要な能力
  8. 実際に働いてみての感想
こう見るとワーホリでの職探しも、日本での仕事探しとあまり代わり映えが無いように見えます。しかしそこは海外での仕事探し、英語力や文化の違いだけでなく、色々と知らなければならないことがあります。それでは、順を追ってそれぞれのステップについて細かく見ていきましょう。

1.必要なものを準備する

まず、仕事探しを始める前に一番重要なのが、レジメ(履歴書)作りです。私の場合は、色んなサンプルや作例を真似しながら、必要物を準備していきました。日本の様に固定された書式は無いので、筆者本人が周りの人のアドバイスを取り入れて、色々と試行錯誤したものを例としてご紹介します。

カバーレター

これは、簡単にいうと自己PR文を兼ねた添え状のことです。職歴の欄のことをより詳しく書いたり、志望動機や自分がその仕事にどれだけ貢献できるかを要点をまとめて簡潔に述べます。つまりカバーレターは「レジュメの要約」という重要な役割を担うのです。忙しいマネージャーや、何通もレジメが来て読む時間がない採用担当者も、カバーレターは読んでくれることが多いですね。カバーレターは通常、宛名部分などの書式を含めて1ページにまとめるのが一般的です。 日本でも応募書類の郵送時には、簡単な自己PRを記入した送付状をいれるかと思います。しかし、カバーレターは、日本でいう送付状とは異なり、しっかりとかつ簡潔にPRを書きます。連絡事項を記載する「送付状」ではなく、あくまでも「レジュメの要約」という位置づけです。 またカバーレターを書く際に気をつけなければいけないのは、マネージャーの名前を確認することです。方法としては、応募したいお店に電話してマネージャーの名前を聞いたり、求人Webサイトに名前が書かれていることもあるので要チェックです。 多くの日本人は、シャイで自己アピールが大変苦手です。筆者もそうでしたので、勇気がいることだと思います。でも、カナダは日本のようにきちんと連絡をくれる可能性は低いので、アピールするところでアピールしなければ仕事を得るのは、難しいこともあります。 ネット検索でcover letterで検索してみてください。たくさんのサンプルがヒットしますので、書きやすそうなものをマネすれば良いでしょう。

カバーレター制作チェックリスト

  • 要点がまとまっている
  • 簡潔に述べている
  • マネージャーの名前に間違いがない
  • 誤字脱字がない
  • 1ページ以内に収まっている

レジュメ

これは日本で言う「履歴書」です。が、前述の通り日本の様な決まった書式は無く、見やすさと個性を保てる範囲で自由に、自分の学歴や職歴を綴ったものになります。日本のアルバイトの場合、定型フォーマットの履歴書に簡単な経歴を書いて応募するかと思いますが、むしろ職務経歴書をきちんと用意する中途採用のレジュメをイメージしてもらった方が良いと思います。 日本でも当たり前ですが、レジュメは偽らないこと。名前で「外国人」と判断されると雇ってもらえないことも稀にあるため、名前などを偽る人も時々います。 レジュメは、英語が第一言語の人や学校の先生、ホストファミリーがいる場合はファミリー内の誰かに必ずチェックしてもらうのが良いです。日本でもレジメは、正しい言葉で書かないといけないのと同じで、英文をより正確に書かなければいけないためです。 これも前述の通りですが、レジメは自身の行ってきたことの詳細な記録としての役割を担います。学歴や職歴はもちろんのこと、語学レベル、ボランティア経験や特出した実績などがある場合は、セクションを作って必ず記載しましょう。

採用ステップとレジメ

採用プロセスは、3段階になります。
  1. カバーレター&レジメ:自身の経験やスキルを自己申告
  2. 面接:カバーレター&レジメの内容確認をされる
  3. レファレンスに連絡:面接内容の裏を取る
という流れに沿うことがほとんどです。つまり、自己申告事項であるレジメの内容が悪いと、ほぼ確実に次のステップに進めないことになります。細かなスペルミスや表現、通学や仕事の日付など、何度もチェックを重ねて、採用担当者をうならせるレジメを作れれば、雇ってもらえる率はグッとあがるはずです。

日本とカナダでのレジメの違い

  • 顔写真は貼り付けない(様々な人種がおり、差別問題に繋がる恐れもあるため)
  • 年齢や誕生日は書かない(年齢によっても差別をしないため)
  •  職歴は、日本の場合、古い順に書いていきますが、カナダの場合、職歴は新しい順に書いていきます
  • ボランティアをしている場合、そういったこともプラスになるので必ず書くこと
  • ”Reference”(レファレンス)を明記する
  •  ”Highlights”(ハイライト)といって自己PRや自身が得意なこと、スキルなどを1番初めに書く
  • カナダは、パソコンで全て書きます。手書きは、ほとんどないです。
職歴については、前職のお店の名前や働いていた年数などの他に、どんな職種でどんな事をしていたかも詳しく書きます。まずは自分がどんなスキルがあって、どんなことがその仕事で出来るかを書いておくことで、レジメを見てもらえる可能性が上がります。

Reference(レファレンス)が重要

「外国人」ということで、身柄が分からない人は雇いにくいというのが、雇用者側のホンネだと思います。日本だと関係者に確認の電話をするというのはあまりしませんので、「Reference」というのは馴染みがないと思います。 カナダに限りませんが、海外では”Reference”は重要視されます。マネージャーがあなたを雇う際、その人たちに連絡をし、あなたがどんな人なのか確認をするのです。”Reference”になってもらう際は、あらかじめ許可をもらうようにして下さい。

レジュメ制作チェックリスト

  • 職歴は新しいものが最初に来ている
  • ハイライトは簡潔で、自分のセールスポイントやスキルがよくまとまっている
  • 連絡先や住所に間違いがない
  • 誤字脱字がない
  • 学歴・職歴の日付などに間違いがない
  • レファレンスの人たちの情報に間違いがなく許可を取ってある

カバーレター&レジメのテンプレート

テンプレートですが、ネット検索で"cover letter"、"resume templates"で検索してみてください。たくさんのサンプルやテンプレがヒットします。使いやすそうなものをマネして、利用すれば良いでしょう。 業界別の標準的なテンプレートのダウンロードや、デザインを選んでガイダンスにしたがって入力していくだけで履歴書ができあがる便利サイトを利用するのもアリです。例えば、ResumeGeniusや、Live Careerなどなど。 ◆ResumeGenius https://resumegenius.com/ ResumeGenius ◆Live Career https://www.livecareer.com/ Live Career

2.応募先を探す

レジメのチェックも終わり完成したら、その次にすることは、実際の職探しです。仕事を見つけるには、大きく2つの方法、インターネットでの職検索と、足で稼ぐがあります。

インターネットでの職探し

まずWebサイトですが、カナダでは多くの人が”Kijiji”と”Craigslist”を仕事探しに活用します。これらのWebサイトは、クラシファイドサイト(募集広告や告知を掲示板形式で掲載する広告媒体)と呼ばれ、仕事探しだけでなく、家探し、ペット販売、もう使わなくなった家具や服なども売り買いできます。ボランティアや出会い系のようなコミュニティもあります。”Craigslist”は、世界中に各エリア版があります。 どちらのサイトも大きな違いはないですが、地域によって、KijijiやCraigslistの活用度合いは異なります。その地域に住んでいる方に、どちらを使うのが多いのかを聞いてみるのもいいと思います。筆者が住んでいるウィニペグでは、Kijijiを使う人が多く、筆者もKijijiを使って求人情報を探しました。 ◆Kijiji http://www.kijiji.ca/ Kijiji

Craigslist、kijijiで仕事を探す際のコツ

まず筆者は、自分がやってみたい職種、日本でもやっていた経験のある職種から探しました。検索バーで色んな条件を選べますが、どうしてもこれだけは外せないという必要最低限の条件を選んで検索することをお勧めします。条件を選びすぎると、検索結果が出てこない場合があります。
  • どういった形態で働きたいか?パートタイム、フルタイム
  • 給料はどのくらい欲しいのか
  • 職種は何が良いのか
検索したら、手当たり次第にメールや電話で求人の問い合わせをすること。ほとんど返答がこない場合が多いので、1つ1つの連絡待ちはせずにどんどん応募していくことです。ある程度、メールや電話をしても連絡がない場合、今まで経験したことのない職種を探してみることをお勧めします。 応募後は、フォローアップも必要になります。フォローアップとは、こちらから「メールは、届きましたか?」「面接結果はどうですか?」などの確認作業です。驚きなことに、カナダは面接に受かっていても連絡来ないことがあります。それは相手が忘れていたり、こちらからのフォローアップを待っていることもあるからです。日本では、ありえないことですよね。 筆者は、日本で販売の仕事をしていたので、そういった仕事をずっと探していました。しかし、待てど暮らせど連絡がどこからも無かったので、必要なフォローアップを試した後、今までとは違う職種に応募しました。飲食業、事務関係などです。筆者の場合、飲食業の仕事は、アジア系レストランですぐに見つかりました。最終的には、必要以上のこだわりをいかに捨てられるかも、仕事探しを成功させる上でのコツといえるのかもしれませんね。

職探しのポイント

  • 仕事内容かなどの条件は、しっかり絞っておく
  • 手当たり次第に、メールや電話で求人の問い合わせをする。返答は、ないと思え。
  •  フォローアップを忘れずに

足で稼ぐ職探し~レジメ配り~

Webサイトである程度探しても、連絡が来ないなど、探し尽くしたら実際に街を歩いて、いろんなお店に手当たり次第にレジメを配りに行きます。 ビジネスの形態によっては、ウェブに求人を出さないところも多く、お店に求人募集の張り紙が出ていることが多いのです。意外にこの張り紙パターンは多く、直接スタッフの人にレジメを渡したり、運が良ければ採用権限がある人が出てきて、その場で面接をしてもらったり出来る場合があるので、あなどれません。 筆者の場合、仕事探し中はいつも鞄の中にレジュメを忍ばせて、いつでもめぼしいところにレジュメを提出できるようにしていました。経験上、レジメ配りが一番仕事を得やすかったです。実際に連絡をくれたり、面接をしてもらえる率があがりました。もちろん、お店に行く時は、忙しい時間帯を避けるのは必須です。 お店に行ったら、 ”Hello, May I ask you about hiring? Are you guys hiring in any position now?” とシンプルに。 そうすると「求人募集してるよ!」とか「求人募集はしてないけど、レジメは受け取れるから良かったら持ってきてね!」と言われますので、お礼を言ってレジメを渡して下さい。その際、経験のある仕事なら、そこで軽く自己アピールをしておくと印象が良くなります。緊張してしまうと表情も固くなります。「連絡来なくても、とりあえず、レジメを受け取ってもらおう!」という気持ちで、笑顔を見せて渡すことをお勧めします。直接レジメを渡せるのは大きなチャンスなので、良い印象を与えるためにもまずは、アイコンタクトと笑顔からです。 ちなみに、チェーン店や大きなお店などにレジメを配りに行くと、「アプリケーションを書いて。」と専用用紙を渡されます。いわゆる、企業専用フォーマットの応募用紙です。こういった場合、専用用紙を使って、指定の手順に沿って応募をしないと取り合ってもらえません。これには自身のコンタクト情報、職歴、志望動機、希望の時間帯や曜日などを簡単に書きます。また、Webアプリケーションがある会社も多いので、それとレジメを一緒に提出してと言われることもあります。

レジメ配りのコツ

  • 笑顔とアイコンタクト
  • お店に入る前に深呼吸、リラックスする
  • 英語はハッキリとゆっくり話す
  • ひるまないで、面接を望む旨を伝える
  • 提出方法は守る

3.応募

・求人への問い合わせ方:メールの場合

最近は、特にクラシファイドサイトやウェブ経由での応募の場合は、Eメールで連絡をすることも多々あります。これも形式は様々ありますが、個人的な感覚では、ポイントを絞った簡潔のメールの方が反応が良かったと思います。また、添付のカバーレターやレジメは、PDF形式で送ることをオススメします。 メール送信時のフォーマット例です。
Dear Manager △△, Hello, My name is ⚪︎⚪︎.. I saw the job advertisement on Kijiji about ⚪︎⚪︎ (ポジション名) position at ⚪︎⚪︎ (お店やビジネスの名前) and I am very interested in it. Please find attached cover letter and resume for your review.I have many years of relevant experience and I am very confident that I can be a great addition to your team. I would love to discuss further about this opportunity. Thank you very much for your time. I look forward to hearing from you in regard to this position. Sincerely, ⚪︎⚪︎(自身の名前)
  訳:「マネージャー(⚪︎⚪︎)様、こんにちは、⚪︎⚪︎といいます。Kijijiで⚪︎⚪︎での⚪︎⚪︎のポジションの求人広告を見ました。とても興味があります。カバーレターとレジュメを添付しておりますので、ご覧になって頂ければと思います。 私には、関連職種での経験がたくさんあり、良きチームの一員となれる自信があります。本求人の件に関してお話を進められれば、とても嬉しく思います。 お目通しありがとうございました。お返事がいただけることを楽しみにしています。」

メール送信の確認チェックリスト

* 誤字脱字はないか * 添付物はPDF形式で正しく添付できているか * お店の名前やポジション名に間違いはないか

電話の場合

求人募集のことを聞くとき

筆者の場合、電話だと緊張してうまく言えなかったので、シンプルに聞いていました。 ”Hello, How are you? I would like to ask you about a position at ⚪︎⚪︎ (お店やビジネスの名前) .Are you guys hiring now?” 訳:「こんにちは。求人に関して聞きたいことがあるのですが、今求人募集はしていますか?」 そうすると、「求人募集してるよ!」とか「求人募集はしてないけど、レジメは受け取れるから良かったら持ってきてね!」など言ってくれるので、お礼を言って電話を切ります。アルバイト募集

メールやレジメ配りをした後の電話確認

”Hello, My name is ⚪︎⚪︎.. I dropped off my resume.(or sent a message on Kijiji) last week (⚪︎days ago). Is your manager(分かるならマネージャーの名前) available now??" もしくは ”Hello, My name is ⚪︎⚪︎. I dropped off my resume.(or sent a message on Kijiji) last week (⚪︎days ago). Did you have a chance to look at my resume?” 訳:「こんにちは。⚪︎⚪︎と申します。先週(何日か前に)、レジメを渡したの(メッセージを送ったの)ですが、今マネージャーは、いらっしゃいますか?(私のレジメ見てもらえましたか?)」 慣れてくると、色んな言い回しが出来て応用が利くと思います。これらはほんの一例なので、自分らしく言いやすい言い方で大丈夫だと思います。電話が緊張する方は、なるべく大きな声でハッキリとゆっくり話すことで相手にも伝わりやすいです。自信がないと口ごもったり、声が小さくなって相手にも聞こえにくく、印象も悪くなることがあります。

電話確認のチェックリスト

  • マネージャーは、いるか?
  • マネージャーいない場合、いつ頃なら話せるか?
  •  忙しい時間帯をさける
  • 簡潔に述べる
  • ひるまず押しを強く
  • 顔が見えなくても笑顔で話をする
マネージャーと直接話ができると、一番良いです。例えば、従業員と話してもマネージャーに話がいくことはほとんどありませんし、「マネージャーに伝えておくね。」と言われるだけで連絡が来ることはないです。マネージャーも忙しいので、どの時間帯なら会えるか、話ができるかなどの確認も忘れずに。適当にあしらわれたり、嫌な顔をされることもあるかと思いますが、押しを強くしないと仕事を得るのは難しいと筆者は感じました。

4.面接について

面接は、日本と同じように志望動機や、希望の曜日や時間帯などを聞かれます。面接時間は長くても20分くらいです。もし、何か専門職の面接を受ける際は、どんなスキルがあって、その専門職についての質問や、会社のことなども聞かれます。例えば、経営理念や会社のポリシーなどを知っているか?などの少し難しい質問もされます。そういった難しい質問がくる場合もあるので、その面接を受ける会社の情報をWebサイトなどである程度目を通してから、面接を受けることをお勧めします。英単語の意味が分からなくても、会社の情報を説明したり、それに対する考えを述べるだけでも印象は大きく変わります。 面接が終わり、気に入ってもらえるとその場で採用となることもありますし、「1週間以内に連絡します。」とも言われます。これも日本とは違い連絡がこないことがありますので、フォローアップを忘れずに。

5.ワーホリの人がよく就く職種

ワーキングホリデーで現実的に就ける仕事の種類は、飲食店や接客系が多いです。半年、1年などの期限が決まっている外国人が働くわけですから、自ずと職種は絞られてきます。 ・カフェ(バリスタ) 経験の有無が問われるカフェもあります。メニューやオプションを覚えるのが大変なようですが、英語は上達しそうです。 ・レストラン(キッチン、サーバー、お皿洗いなど) チップ制度があるのが大きなメリットで、多くのワーホリの人が就く職種だと思います。メニューを覚えたり、料理の説明をするのが少し大変です。 ・お店のレジ係(スーパー、お土産屋さん、100均など) 英語が苦手な人でも、レジ打ちが出来て、経験もさらにあれば難しいことはないと思います。 ・ホテル(ハウスキーパーなど) リゾート地だと夏や冬は繁忙期なので、その期間を狙って多くのワーホリの人がそこでお金を貯めています。稼ぎは良いと聞きますが、目まぐるしいほどの忙しさだそうです。 カナダでワーキングホリデー

6.お給料やチップについて

最低賃金は、日本で東京都と地方で時給が異なるように、地域によってことなります。

職種別の給料相場感

ワーホリで良くある職種の場合、給料の相場感は、ウィニペグなら時給11.4ドル(日本円:956円)程度です。日本のアルバイト料の感覚と、そこまで大きな違いはないと思います。

チップについて

北米では、レストランでお支払いする時に、合計額の10〜15%のチップを支払う制度があります。日本にはない制度なので、よく知らない方も戸惑う方もいるかと思います。これは、サーバーの人に支払うサービス料のようなものです。 サーバーだけでなく、キッチンの人にも支払われます。キッチンの人は、サーバーよりチップは安いですが、基本給が高いです。大きく分けて、「割り当てられた担当客からのチップがそのまま自分のチップになる」パターンと、「一度全部チップを集約して、スキルや貢献度別、もしくはスタッフ全員で公平に分配」パターンの2つがあります。心象では、北米系レストランでは前者が、アジア系のレストランでは後者が多いです。これはあくまでレストランの方針によるので、北米系のレストランでも分配法が皆で等分したりするところもあります。

お給料について

月のお給料は、パートタイムやフルタイムによって、変動します。 パートタイムの場合、週20時間働いたとして月800ドル(日本円:69,590円)くらいです。 フルタイムの場合、週40時間働いたとして月1,200(日本円:104,390)ドルくらいです。 ※レストランを筆頭にサービス業で働いた場合、チップがプラスされます。

税金について

州によって異なりますが、基本的に所得税として5〜15%が給料から引かれます。 カナダでも「インカムタックスリターン(確定申告)」があります。こちらは、個人で確定申告をします。1年間の収入に基づき、翌年の4月末日までに確定申告を行えば、納めすぎた税金の一部が戻ってきます! 申告は巷の会計事務所にお願いするのが手軽で一般的です(費用は30〜40ドルくらいからあります)。所得の他にもバスパス代や医療費の一部なども返金対象になることがあるので、確定申告処理をお願いする会計事務所などに確認してみましょう。帰国後でも申請可能なので忘れずに行うことをお勧めします。

何時間くらい働くのか

目的に応じてではありますが、留学に来る人は必要最低限のお金を貯めて来ていると思います。働かないと生活が厳しくなるので、多くの人はフルタイム(週40時間)で働いています。フルタイムの仕事がない場合は、パートタイムの仕事を掛け持ちして生活費などを稼いでいるかと思います。

7.働く際に必要な能力

英語力

筆者は、英語力の重要さを身をもって痛感しました。英語が理解できないと仕事の作業も円滑に進まず、お客さんにも同僚にも迷惑をかけます。日本では普通にできていたことも、指示されたことも分からない、お客さんの言っていることも分からない、ということになります。でも、同僚たちが接客に使う英語を聞いて真似してみたり、言葉が分からなければ、行動などをみて仕事を学びました。

コミュニケーション能力

これは言葉関係なく、コミュニケーション能力があった方がお客さんとも同僚やボスとの関係性も良くなります。また、移民が国民人口の3割を占めるカナダでは、様々な国の人達が同じ職場で働くことが多いです。従って、それぞれの国のスタンダードや考え方を許容する心構えや、それを踏まえて快適に仕事をこなす為の工夫もお互いに必要です。

積極性

英語力・コミュニケーション能力が伸びる秘訣は、積極性ではないかと筆者は思います。実は筆者、英語環境の職場にも関わらず、積極性が欠けていた為にコミュニケーション能力はあっても、英語を話すのが怖くて誰とも仲良くなれず、仕事でもミスが続いたのを覚えています。積極性があると英語力も伸びるのが早かったのかもと思います。

経験

飲食業の経験がなかった筆者は、英語でのコミュニケーションがあまりできなかった頃に飲食業でパートタイムとして働きました。英語で何を言っているか分からず、仕事内容も全く分からないところからスタートしたので、初めは大変でした。でも、一度経験すると他の飲食業も仕事内容は大体同じなので、要領が分かれば仕事ができますし、英語もレベルアップするので、仕事がしやすくなります。経験があると働きやすいのではないかと筆者はそう感じました。

8.実際にカナダで働いてみての感想

最初、インターネットでワーホリ体験談などを読むと、みんなとても充実して楽しそうなイメージがありましたが、「英語も分からない場所で、働けるのかな?」と感じていました。筆者は、期待より不安の方が大きかったのが事実です。

おもしろかったこと

おもしろかったことは、英語がある程度話せて理解できるとお客さんとの会話がとても楽しくて、常連さんになってくれたりします。自分自身の接客などを褒められるとモチベーションアップにも繋がります。同僚とも仲良くなると、冗談を言い合ったり、遊んだりなど仕事も楽しくなります。

大変だったこと

大変と感じたことは、やはり英語です。これが成り立たないと仕事やコミュニケーションが円滑に進みません。接客英語などでよく使うフレーズを練習することをお勧めします。飲食業の場合、料理の説明をできるようにしたり、アレルギーが多い人もいるので、「これを抜いて」という注文もよくありました。接客英語ができると気持ち的に、働きやすくなると思います。

気をつけること

こちらに非がないのに、たまに無理難題を要求するお客さんもいます。そういう時は、しっかりとお客さんに説明し、自身で解決できない場合は、上司やマネージャーを呼ぶことです。日本人は、「お客様は神様」と思い誠意を持って接しますし、しっかり「NO!」と言えないこともあります。しかし、カナダではそういうお客さんには、しっかり説明して断らないとこちらが折れるまで無理なことを言います。日本でもそうですが、解決できない場合は自己判断せずに、マネージャーなどを呼んで対応してもらうのが一番です。 でも、大変なこともおもしろいことも経験してみて「カナダで働くのは、楽しいなー!」と感じます。言葉で苦労することもありますが、自身の英語がお客さんに伝わった時や、コミュニケーションがとれた時は「英語通じた!」と嬉しい気持ちになります。英語のレベルアップなどが目に見えた時は、モチベーションがあがります。カナダの人は、良くも悪くも自分の気持ちをきっちり声に出す人が多いので、自分の頑張りを認めてもらって上司や同僚やお客さんに褒められると、仕事が楽しくなりますし、達成感も得られます。 いかがでしたでしょうか? 皆さんの仕事探しの参考になれば幸いです。ワーキングホリデーにチャレンジしてみてください! 留学エージェントに資料請求

ワーキングホリデー&カナダ留学 関連記事

カナダワーホリ関連記事 /mm_ca-workingholidaycsot.html > カナダ留学のおすすめ留学エージェント
留学エージェントに資料請求