リベラルアーツのススメ。グローバル人材の基礎体力。

リベラルアーツ

留学と言えば、語学学習や留学先で研究したい学問をガッツリ学ぶ!・・・というイメージがあります。もちろん、それは立派な留学の動機ですが、中には「留学には行きたいけれど、どんな学問を学べばいいのか分からない!」という方もいるのではないでしょうか。

そんな方にオススメなのが<リベラルアーツ>という学問です!世界の知識階級やグローバルなビジネス人材では、リベラルアーツは一般教養として、身につけておくのが常識と言われます。今回は、期間(1年以下)の限られた留学中に、リベラルアーツを学ぶメリット・デメリット、そして実際の授業の雰囲気と成績の評価を紹介します。ぜひ、留学先を決める際に役立たせてください。

*数週間や一年間など限られた期間で留学する場合を想定しています。

1.リベラルアーツとは?‐その意義と特徴

皆さん<リベラルアーツ>という学問を聞いたことがありますか?初めて聞く方は・・・

「リベラルアーツ?なにそれ?」 「<リベラル>ってことは政治学ですか?」「<アーツ>ってあるから、芸術とか学ぶんでしょ?」

・・・というイメージを持つかもしれません。

はじめに皆さんにお伝えしたいのは、“Liberal Arts”という学問は、なんと古代ギリシャに源流を持つ由緒正しい学問なのです!学問として成立したのは中世ヨーロッパ時代。当時、<アーツ>という単語は「教養のための学問」という意味合いを持っていました。当時の大学では、修辞学やラテン文法など今で言う「文系」学問。算術や天文学などの「理系」学問。この両方を学ぶことで、社会をより良くすることができる教養を身につけた「知識人」を生み出す目的がありました。

ルーツがギリシャということもあって、現代でも<リベラルアーツ>は欧米を中心に人気のある学問の一つです。アメリカだけでも現在500以上のリベラルアーツ専門の大学があります。

Liberal Arts <自由な学問>というように、現代でも文理問わず幅広い学問を自分の興味のままに修めることができます。「広く、ある程度深く学ぶこと」をコンセプトに、各学問の専門家である教授に直接学ぶことで、自身の教養や知見を広げていくことを目的に日々勉強に励んでいます。

リベラルアーツ

ユニークな教授から学ぶのだ!

 

私自身も、アメリカのリベラルアーツ大学の一つである DePauw University に長期留学をしました。現地校では、音楽の歴史を学ぶ Music History、黒人の観点から学ぶアメリカの歴史学 Black Studies、テレビで見るような印象的なスピーチを身につける Public Speaking などなど・・・どれも興味深く、また個性豊かな教授たちから直接学ぶことで、私自身の知見が広がりました。

日本では、いわゆる大学1・2年次のいわゆる「教養」課程を軽視する傾向がありますが、アメリカは逆なのですね。ただ、日本でもリベラルアーツの必要性を求める声は出ていて、リベラルアーツの必要性を説いた書籍が相次いで出版されています。

2.リベラルアーツを専攻する際の注意点

このように魅力的な学問ですが、実際に<リベラルアーツ>を専門に修めることにはどんなメリットがあるのでしょう?政治学や文学、もしくは理工学などの専門科目を修めることとの違いは?手広く学びすぎて何も身に付かないのでは?

注意しておきたいのは、リベラルアーツでは「専門的に学ぶのが難しい」ことです。あくまで教養を深めることに意義があるため、何かしらの学問を専門的に学び、研究を重ね、そのエキスパートになる・・・という学び方をすることが難しいです。特に、限られた留学期間の場合は注意したいところです。

もちろん、自分が特に興味を持った分野を、特に専攻学問として研究することはリベラルアーツ学でも必須です。例えば、政治経済学を中心に専攻するといった感じです。

ただ、その科目を更に深めようと考えた場合、卒業に必要な他の科目の履修に時間を取られて、満足に研究を進めることが難しい。私の友人で、経済学を専攻する2年生は、経済学を深掘りするために、経済学専門の大学に転籍してしまいました。「私は○○学を深めるために、その研究に熱心な大学に留学したい!」と、研究テーマや専攻が決まっている場合は、その専門的な研究に適した環境を選ぶのが良いと思います。

逆に、「留学は行きたいけど、どんな科目を専門に学ぼうか分からない」「今は○○を専門にしているけど、他の学問も学びたい!」「留学先でもっと違う視点を身につけたい!」と考えている人には、リベラルアーツは大変オススメです!私自身も「留学先でどの分野を専門に学べばいいんだろう・・・せっかく留学に行くんだから、もっと色んなことを学びたい!」と考えていました。

電子書籍

あれもこれも・・・知識欲を爆発させて!

 

なんといっても、<リベラルアーツ>は今まで知らなかった学問を知ることができるチャンスが多いのです。講義も、なるべく学生の興味を惹くようなタイトル・授業内容になっています。 例えば、先述のBlack Studies は、タイトルに興味を持って履修しました。

「よく分からないけど、何だか面白そうだなぁ。取ってみよう」・・・こんな軽い感じで履修することが出来ます。「面白そうなら、履修する」という好奇心を持つことが<リベラルアーツ>で学ぶ醍醐味です。

 

3.実際の授業の雰囲気と評価

「面白そうなら、履修する」という好奇心で取るのはいいけれど、実際の授業はどういう感じなの?アメリカの大学では、たくさん本を読んだり、レポートを書いたり、ディスカッションに参加しないと評価されないって聞くけど・・・実際はどうなの?

 

授業

発言しないと、認められない!?

日本よりもはるかに厳しい授業!

上記のアメリカの大学の話、全部当てはまります!ほとんどのアメリカの大学で行われている授業評価は、リベラルアーツ大学でも変わりません。授業前の予習とその後の復習、毎日渡される課題、途方もないページ数の英文レポート・・・日本の大学とは比べようもない厳しさです。

リベラルアーツ大学特有の評価としては、ペーパーテストよりも、レポートやプレゼンテーションなど、自分の力が試される試験が多いことです。中間や期末試験では必ずレポートを書きますし、授業によっては一ヶ月に一度の小レポートの提出や、ペーパー・レポート・プレゼンテーションのトリプルコンボで評価を決めてくるものもあります。ただ単に、教養に必要な知識を詰め込むだけでなく、それらを活用して、自分の意見を発信すること。また、そのために必要な技術を身につけること。これらを重視しているのが、リベラルアーツ大学特有の考えです。

ディスカッションは自己アピールの場!

また、教授の講義が中心の日本の大学とは異なり、リベラルアーツ大学では事前の予習を基に行われるディスカッションを重視しています。同じ教材でもとらえ方は人それぞれ。異なる価値観を持った人たちとの対話を通じて、異なる視点を知ることで、より深い「教養」を身につけることにつながるのです。そのため、ディスカッションでは必ず発言することが求められます。むしろ何も言わないと「コイツ、勉強不足なんだな」と見なされ、授業評価はもちろん、同じ生徒からの評価も下がってしまいます。

加えて、一クラスの人数が極端に少ないです。私の経験ですと、平均して10人ほどのメンバーで授業が行われていました。つまり、嫌でも自分の存在がわかってしまうのです。だから発言は重要ですし、一度授業に出なかったら、その後メールや電話、または直接対面で「この間はどうしたの?」と聞かれます・・・ズル休みはできませんよ!

皆さんの中には、英語に自信がない・発音が悪くて恥ずかしい、と感じている方もいるのではないでしょうか。大丈夫です。リベラルアーツ大学の人たちは、言葉そのものよりも、その内容を重視します。極端な話、「伝わればいいんだよ」という考え方ですね。私の周りにも、お世辞にも英語の発音が良いとは言えない留学生がいましたが、生徒も教授も彼らの話す内容に耳を傾け、真剣に意見交換を行っていました。

 

まとめ

留学の目的

留学に行くということは、これまでとは異なる環境に身を置くこと。必要なのはネイティブレベルの発音や教科書通りの文法ではなく、自分の考えを伝える勇気、そして異なる意見を受け入れる心の広さです!

留学に行きたいと考えている皆さん。どうせなら言語だけでなく、今いる大学では学べない学問を学びたい!日本とは違う視点や考え方を身につけたい!<リベラルアーツ>は、そう考えている人たちにオススメの学問です。

ぜひ、留学先の大学を選ぶ際には、「教養」という視点で探してみてください。今までとは違う勉強環境で、信じられない成長が出来ますよ!

リベラルアーツについては、こちらの記事も参考に。

リベラルアーツってなに? Art and Scienceの学びとは

アメリカに留学したい方にお勧め!リベラルアーツ大学のススメ

 

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この記事の著者

Ray

Rayアメリカ留学1年間

都内の大学に通う4年生。
家族の都合で、小学4年生から中学3年生までの6年間をアメリカ中西部で過ごし、その後帰国して、日本の高校・大学に通う。アメリカ生活恋しさに、大学2年次にアメリカに1年間留学しました。この貴重な体験から得た数々のことを、皆さんの留学に役立たせたいです!

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