大学の留学プログラムを使って研究留学しよう! ~留学プログラム・留学先の決め方~

大学の研究室 日本の大学に通っている理系の学生だけど、何か新しいことしたい。そうだ、留学をしてみたい!そうだ、大学のプログラムを使って留学してみよう!大学4年生の秋、私はそんな風に突如思い立って留学を決めました。 それを実現できたのは、修士1年の夏のこと。大学の留学プログラムを使ってドイツの大学で4か月間の研究留学をしました。そんな私の体験、そして私の周りの人の留学体験者とのお話を基に、研究留学についてお話をしたいと思います。

私が研究留学を選んだワケ

そもそもなんで私は研究留学を選んだかというと ”在学期間を延長したくない、けど違った環境で勉強してみたいし、なによりも海外にも住んでみたい” という(少しばかり不純な)動機からでした。授業を取るには在学期間を延長しないといけないし、サマースクールだと短すぎる。数か月単位で留学できる研究留学が魅力的に見えました。

どんな人でも研究留学できるの?

研究留学 数か月の留学をしたかったから研究留学したと書きましたが、みんながみんな出来るかというと、少し難しいかもしれません。というのは、受け入れてもらう研究所や研究室の人におんぶにだっこでは、短期間で結果を出せないからです。 具体的には 1.もともと研究所でやっている内容に関するある程度の背景知識 2.英語の科学論文を読めること 3.実験が必要な分野ならば装置の仕組みや結果の読み方に関する知識 が必要になってきます。 私の場合は、 1.大学の授業で受けた内容+自分の研究室の他の人の研究の話を聞いて得た知識 2.3-8ページ程度の10本の論文を1週間くらいで読み切る力 3.卒業論文作成時に実験した経験 が必要でした。 そういったわけで、研究室に所属して専門を持って自分の研究を行ってきた経験が必要かな、と思います。

じゃあ研究したことないと何もできないの?

まだ学部生で、となると確かに研究留学は厳しいかもしれません。それでも、研究留学をするための準備をすることは出来ますよね。 例えば、 ・大学の授業でいい成績をとっておく ・英語や行きたい国で話されている言語を勉強し、テストを受けておく といったことは、大学の留学プログラムの選考を通過するには必要ですし、 ・サマースクールに参加してみる といったことは、留学先を決めるにあたってきっと役に立つ経験になると思います。

大学の留学プログラム見てみよう

プログラムを比較 さて、どうやら僕は、私は研究留学できそうだ、となったところで、まずは、大学が用意している留学プログラムを見てみるのがいいでしょう。多くの大学が、学生の留学を奨励するために様々な留学プログラムを用意しており、いくつかの大学とは協定を結んでいます。私の大学には30くらいの留学プログラムがあり、研究留学のプログラムもいくつもありました。 プログラムの違いは主に、期間・留学できる大学・奨学金の詳細・目的・選考方法に現れてきます。   ここで、一番注意してみなければならないのは研究留学の目的です。 私の場合は、 “在学期間を延長したくない、けど違った環境で勉強してみたい” ということでしたが、人によっては、 “自分の研究を深めるために海外の大学で研究したい” という人もいるかもしれません。 この留学の目的がプログラムに合致しているかどうかをしっかり知ることは、留学生活を充実したものにするうえで、一番大切になってくると思います。私は、“研究の幅を広げる”タイプの留学プログラムを選択しました。   そして私の場合は、留学に行けることが第一条件だったので、期間・奨学金の詳細・選考方法で、自分が選べる留学プログラムを絞りました。ここで決まっている大学のリストを踏まえて、次に書く受け入れ先の研究室・研究室決めに移りました。

受け入れ先の研究所・研究室を決めよう

留学プログラムの中では行ける大学は決まっていても、受け入れ先の研究室や研究所は自ら決めなければならない、といった場合が往々にしてあります。 ここで、研究所・研究室の決め方としては、 ・教授の紹介 ・論文を読んで、や国際学会での発表を聞いて といったパターンがあります。   まずは、自分がお世話になっている先生から、話を聞いてみるのが筋。自分が選べるプログラムで行ける大学に、先生の知り合いがいるか、確認してみましょう。教授によって海外の教授とのつながりが多い人、少ない人といます。つながりが多い場合は、行きたい国や自分の希望する研究内容などをより正確に伝える、少ない場合は、他の先生にも相談してみるなど、場合に合った対応をするのが必要です。 せっかく留学するのだから自分のやりたいことをやりたい、というのであれば、ウェブサイトなどで研究内容や実験装置などを確認してから、直接教授にコンタクトを取る、というのもアリだと思いますが、失礼のないように気を付けましょう。   私の場合は先生のおかげで多くの選択肢がありました。そこで、文化的観点からヨーロッパに行きたいという希望を伝え、その中で研究内容に興味を持てたところを選んだ結果、ドイツへの留学が決まりました。 ドイツの風景

まとめ

大学のプログラムを利用して研究留学する場合には、いずれにしても先生や留学担当者とよく相談するのが一番ためになります。留学経験者を紹介してもらえることもあり、留学プログラムや留学先を選ぶのにきっと参考になるはずです。

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