ドイツの大学の“実験系”研究室のリアル ~人・お仕事編~

引き続き、ドイツの大学での4か月の研究留学を通じて体感した研究室生活のリアルに迫りたいと思います。

前回は<ドイツの大学の“実験系”研究室のリアル ~建物・設備編~>と題して、私が在籍した研究室の建物や設備を紹介しましたが、今回は、どんな人が研究室にいるんだろう、ということで、研究室に出入りしている人とそのお仕事、活動内容について書いてみます。

研究室の人

私がいた研究室において、いわゆる正式メンバーは現在45人。まずはその人たちから紹介していきます。

教授がいっぱい!不思議な組織体型

日本の研究室では、トップに教授・准教授が一人か二人。先生の名字を取って○○研究室なんて呼ばれますよね。他に教授や准教授がいるとすれば、せいぜい任期付きでやってくるような特任の先生くらいだと思います。

一方、私がいたドイツの研究室では、教授(Professor)が6人もいました。それぞれの役割は
・研究室長・元研究室長の2人、
・研究グループの責任者が3人、
・ゲストが1人
となっていました。研究内容は少し異なっているので、日本でいう研究室と研究科の間くらいのイメージです。ここで、驚くべきことに、研究室長が30代のしかも女性でした。若い研究者もトップに立てるシステムにはうらやましさを感じます。

スタッフがいっぱい

大学での研究

教授陣だけでなく、スタッフも充実していました。秘書はもちろん、研究室内部のパソコンやネットワークを管理するIT技術者、各種測定装置のスペシャリスト、測定する試料の機械加工や装置の修繕などを行う機械技術者までそろっています。

コンピューターを使うにあたっては、IT技術者の説明を受けて、使い方のルールに署名しなければなりません。また装置の使用にあたっても、研修を受けてから使うことになりますし、工作機械も自分では使えず、機械技術者の方にやってもらう、といった具合。ということで、かなりめんどくさいです。その代わり、何かトラブルがあった場合や、わからないことがあった場合には、きちんと答えてくれる、という安心感があります。しかも、彼らはドイツ語ではなく英語で説明してくれます。

日本では、このような仕事をやるのはその場にいた教授や学生自身、もしくはそもそも研究室にはそんな人はいなくて、装置の製造業者に頼んでしまう、という場合がほとんど。

これだけスタッフが充実していれば、研究者も学生も学問、研究に集中できそうですね。

研究の中心は、学生じゃなくて研究者

45人のメンバーのうち大半を占める人が、学生ではなく研究者たち。先述の研究グループの責任者の教授や、助手、ポスドクが研究グループの責任者を務めて、その指揮のもとポスドクや博士課程の学生が研究を進めていきます。ここで、助手・ポスドクは16人、博士課程の学生は12人と、かなり大勢います。彼らの場合、学生であっても研究によって給料が出ています。私と同じ部屋にいた中国人の博士課程の学生は、研究業務として、論文執筆に一番力を注いでいたほか、出張でオランダの大学へ実験に行く、といったこともやっていました。

 

と、以上で、研究室に所属している人の紹介は終わりにします。

 

(…えっ??学部、修士の学生はどこにいるの??)

 

と思われたかもしれません。実は、学部・修士の学生は研究室には在籍していません。ということでここからは、研究室には所属していないけれど出入りしている人の紹介をしていきます。

修士の学生の研究スタイルは?

修士学生の研究

学部・修士の学生は、研究室に所属しているわけではなく、この研究室に所属する博士課程の学生の下について、博士課程の学生が与えるミニプロジェクトを数ヶ月行うことが研究になります。活動場所は、実験室をはじめ、前回の記事に書いたパソコン室や指導担当の博士課程の学生のワークスペースが中心です。

修士なのに数ヶ月の研究なんて楽勝じゃん!と思われるかもしれません。でも、彼らは授業で120単位(大学や専門によります)も取らなければならないので、課題や試験勉強に忙しくしている、というのが実情です。そして、私の立場は、彼らと同様、ミニプロジェクトを与えられて研究をしていた、という感じでした。

企業の人、外部の人も頻繁にやってくる

大学と企業のコラボレーション

ドイツの大学でも日本の大学と同様、企業との合同研究が盛んにおこなわれているので、外部からたくさん人がやってきます。私が行った研究も、複数の企業との合同プロジェクトの一部で、私の指導教官もその企業の一つで研究を行っている研究室のOGの方でした。私がいた4ヶ月の中で、論文を与えてくれたのも、実際の実験内容を決めたのも彼女だったので、私の研究に関しては、研究室の人よりも外部の彼女とばかりやり取りしていました。

また、ゲスト研究者として日本企業の方も、彼らの研究内容を参考に勉強するためにきていたなど、とかなり開かれた研究室となっています。

 

以上、どのような人がいて、どのような仕事をしているかを紹介してきましたが、最後に彼らの関係性について一言いうと、ずばりこれ。

よそ者にはちょっと大変、研究所内のつながりは希薄

研究室の人間関係

というのも、前回の記事に書いた通り、部屋は少人数。おまけに研究室全体で集まって輪講、なんてこともなく、研究グループのミーティングは週1度あるくらい。研究グループではなく単独で研究をする人は、ディスカッションをしない限り実験スタッフと関わるかキッチンでばったりだれかと会うくらいのさみしーい生活になってしまうことも。

私の場合は、同じ部屋にいた博士課程の学生の元で研究する修士の学生や実験室で知り合った修士の学生と仲良くして過ごしました。同室は中国人の博士課程の学生だったこともあり、私の場合は、ドイツにいながらも中国人の友達の方が多くできた気がします。
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