アメリカ正規留学、Double Majorのススメ

アメリカ留学double major アメリカのウィスコンシン州にある大学、ベロイトカレッジ(Beloit College)に通っているヒロアキです。 今回はアメリカの大学に見られるユニークな制度、Double Major(ダブルメジャー)について紹介したいと思います。

アメリカのDouble Major(ダブルメジャー)とは何か?

これは日本ではあまり知られていない制度ですが、米国大学にあるとてもユニークな制度です。 日本の大学で例えるなら2つの学部を並行して学び、2つの学位を同時に取る、というものです(Major=学部、と考えてください)。 2つの専攻を、入学時に決めなければいけないわけではありませんので、入学試験はsingleの人と同じです。Double Majorにするつもりであったとしても、受験自体に違いはありません。 僕の大学の場合、原則3年生になる前に、専攻を申請すればOKです。Double Majorも、3年生になる前に申請すれば大丈夫なのですが、取らなければいけない授業数が多いので、前もって決めておいた方がよいです。

Double Majorにすると、授業料は2倍なのか?

liberal arts collegeの場合は、取得単位数や授業数で授業料が変化することはなく、みんな同じ授業料です。DoubleMajorだからといって、金額はかわることはありません。同じ授業料で、より多く学べるのでお得です。 日本の大学でも、空いた時間で追加の授業料を払わなくても、他学科の講義を受けることは可能でしょうが、学位はつきませんよね。そこが大きな違いです。

Double Major(ダブルメジャー)は、珍しくない?

liberal arts collegeは、double majorにしても授業料が変わらないので、比較的doublemajorを選択しやすい環境にあります。僕の周りにも、double majorにしている友達は、普通にいます。

僕がDouble Majorにしたワケ

僕は3歳のころからピアノを習っていて、今年でピアノ歴17年です。これだけ続けてきたので、ピアノはもう生活の一部といった感じです。 小学校のころ香港に住んでいたこともあり、香港の国際ピアノコンクールに先生の勧めで参加してみると、まさかの入賞することができました。 それ以来さまざまなコンクールに挑戦してきて、ドイツで音楽短期留学もしたりしました。 せっかく好きでここまで続けてきたので、音楽をもうちょっと掘り下げて学びたいと思っていました。プロを目指してるわけではないので、音大のような音楽だけに特化した大学にいこうとまでは思っていませんでした。 そんな時に、アメリカの大学のDouble Majorの制度を知ったのです。 アメリカの大学が良かったのは、Music Major(他にもArtsやDance)という日本だったらその専門の大学に進学しなければ学べないようなことを、普通の大学でも学べるのです。音楽と、他の分野も学びたかった自分には、最適な環境だったわけです。 ということで、アメリカ留学を決めMusicとBusiness EconomicのDouble Majorにしました。日本の大学でいうならば、経済経営学部に通いながら、音大にも通っている感じですね。

アメリカDouble Majorの実際

2つのMajorそれぞれの単位数を取得しなければいけないので、単純に計算すると2倍の授業数ということになります。実際には、2つの学部のrequirementが共通している場合があるので、2倍は言い過ぎですが、それでもやはり大変です。 Adviserとよばれるアドバイスをしてくれる教授と、4年間で卒業できるように、いつ、どのクラスを取るべきかなどを相談しています。 それでは、実際に僕がMusicとBusiness EconomicのDouble Majorで、前期にとっていた授業をざっと紹介します。 •Globalization of Economics(1コマ2時間×週2) 貿易や資本などの経済のグローバル化について学びます。毎回かなりの量のリーディングの課題と、それをまとめるサマリーの課題がありました。クラスでは、ディスカッションやディベートなどもあります。 •Music Culture of World(1コマ1時間×週3) 世界各地の音楽文化について学びます。こちらも同じようにリーディング&そのサマリーの課題とともに、ディスカッションやプレゼンなどがあります。 •Piano Lesson(1コマ1時間×週1) プロのピアニストに教えてもらえるピアノのレッスンです。 ピアノレッスンPercussion (Drum) Lesson (1コマ1時間×週1) こちらもプロの打楽器奏者に教えてもらえるドラムのレッスンです。 •Interarts Ensemble(1コマ2時間×週2) 音楽、絵、写真、ダンスなどの全てのアートを統合して何か一つの作品をつくる授業です •Liberal arts(一般教養)として取らなければいけない授業として、Human Biology(1コマ2時間×週3)と、Chinese(一コマ1時間×週3)を取りました。 前学期では、音楽系の授業をメインに、経済系の授業を一つとる組み合わせにしました。次の学期では、経済系のコマをたくさん組む予定です。 音楽で言うと、普通の日本の大学にいればできないような本格的なレッスンや、音楽に特化している授業がとても豊富に揃っています。レベルアップのためにコンクールに出たいといったら、先生もそれ用の指導もしてくれました。大学内で毎学期開かれるコンサートで演奏する機会もありとても満足しています。 一見、「コマ数が思ったより少なくない?」と思う方もいるかもしれませんが、膨大な量の課題があるので、授業以外は基本的に図書館に夜までこもって勉強しています。 たまに本気で、「これ以上課題なんてやってられへん!」ってことがあるのですが、結局は自分が興味のあることを学べていて楽しっかたりもします(笑

Double Majorにしても後で変更できる?

一度Double Majorにしてしまったら、興味が変わったりして、やめたくなってもやめられないのかというと、ここもアメリカの大学は大変融通がききます。 やめたくなったらDouble Majorのうちの一つをやめたり、他の専攻にかえることができるのです。もちろん、変えた場合はその専攻のクラスを、いちから取り始めなければいけないのでたいへんです。 実際に友人で、もともとPre-Med(医学部)を専攻にしていたけど、Communication(コミュニケーション)に変えた人もいます。 こうした専攻(=学部)を変えるといったことは、アメリカでは珍しくありません。本当に何がやりたいのかがまだ定まらない人にも、アメリカの大学はオススメです。

Minor副専攻というのもアリ

Double Majorではなく、Minor(いわゆる副専攻)といったものもあります。簡単に言うと、Majorの半分くらいのコマを取得すれば、Minorの資格をとることができます。Majorにする程ではないけれど、その分野について学んでみたい場合に適した仕組みです。

まとめ

僕のように、学びたいことがあるけど、日本だと専門大学にいかなければならないし、でも他にも学んでみたいことがある!という人にはこのDouble Majorはとても魅力的です。 また、これは余談ですが、特に英語にハンデのある留学生がアメリカの大学でDouble Majorで卒業すると、そのことが評価され、卒業後にアメリカでの就労ビザ取得に有利になったりするそうです。 いずれにしても、自分の興味のあるいろんな分野を同時に学べることが、Double Major一番のお得ポイントです! すこしでもDouble Majorというものが皆様に知っていただけたら嬉しいです!

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