【交換留学】留学計画書の書き方

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後期が始まり、いよいよ交換留学の本選考に突入するこの時期。

「留学には行きたいけど、そこで何をしたいのかわからない」「なんとなくビジョンはあるけど、言語化できない」こういった悩み、ありませんか?

私もなかなか留学計画書が書けず、本当に悩み苦しみました。今回は私の経験も交えながら、交換留学を目指す方に向けて、留学計画書の作成ポイントを解説していきたいと思います。

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はじめに:留学計画書の意義について考える

「留学計画書なんて書けないヽ(`Д´#)ノ」と自棄になっていませんか?誰だって、最初から完璧なプランは描けませんよね。

しかし、留学の選考は「より鮮明なビジョンを出した者勝ち」が実情です。他の志願者と語学力や学業成績の条件が一緒だった場合、何が最終的な判断基準になるかというと、留学の目的・計画の具体性や留学への意欲の強さなのです。それをここぞとばかりにアピールできるのが留学計画書です。

私自身の経験を振り返っても、留学計画書作成は就職活動前のプレ自己分析のような、「あの時やっておいてよかった」と思えるものでした。「自分は現時点でどんなことに関心があるのか」「なぜ留学に行きたいのか」「留学経験を生かして、将来どうしたいのか」。学部3年という大学生活の折り返し地点で、これまでの自分と未来のジブンについて考えられたのは、とてもいい機会でした。

留学中は思いのほか無気力になり、目的を見失うことがあります。留学計画書は、留学前に方向性をある程度定めておく所信表明のようなものと思って向き合ってみてください。

 

書き始める前に考えるコト

まず、留学計画書の原本を見てみましょう。どんな構成か、文量はどの程度か、どのくらいで書き上げられそうか。ざっと目を通して、「留学計画書を書くための計画」を立てます。日々の授業やバイト、サークルで忙しい大学生は、なかなか計画書を書く時間がとれず、後回しにしがちです。しかし、先述のように留学の選考における計画書の比重は、非常に大きいのです。後で慌てて調べ出したり、浅い考えの羅列になったりしないように「良い」文章を書くためのスケジュール管理を徹底させましょう。

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留学計画書の構成とポイント解説

留学計画書には、一般的に「志願する大学の選択理由」「留学中の学業計画」「留学や国際交流への抱負」などを書きます。大学によって設問に差はあると思いますが、参考までに私の大学の計画書の内容を紹介します。

留学における研究テーマ

第一から第三希望まで共通した、留学で深めたい研究テーマを書きます。大学ごとに研究テーマがぶれてしまうと説得力がないので、どの大学でも共通して学びたいことを書きます。私の当時の関心事は、「多文化共生」と「人類学」。文化や慣習といった人類学的視点から多文化共生の可能性や課題を研究したく、留学先選定の前にこの主軸をつくりました。

留学志望先(第三希望まで)とその理由・目的

留学先、派遣期間、使用言語の比率(非英語圏の場合)、選定理由などを記入します。一番のポイントは、選定理由。「なぜそこなのか?」を明確にしましょう。

大学選びの際は、どこにあるか・何が勉強できるか・そこで自分は何を実現したいのかが大切です。例えば、私の場合は絶対に英語圏に行きたくて、特にヨーロッパの多文化主義に関心があったのとイギリスに個人的な思い入れがあったので、第一・第二希望をイギリスの大学にしました。理由を書く時は、上記の個人的な思いの部分と、外国人居住者が多い・社会科学分野で高評価を得ているなどその都市や大学の特徴を一般化した部分とをバランスよく織り交ぜました。自分の関心とその街・大学の環境が一致していれば、説得力は増します。

留学先での計画

自分は「何を勉強したいのか」、自分が志望する大学は「目標を達成できる環境があるか」、この2つを中心に書きます。私の大学の場合は、志願先ごとに計画を書かなければいけなかったので、各大学ホームページに記載のシラバスを見て受講したい授業を紹介し、「この大学はフィールドワークなど実地主義のアプローチが魅力的」など大学ごとの学習方法の違いをピックアップして書きました。大学ごとに開講科目が異なるので、その大学なりの学問へのアプローチの仕方を調べるのは大変でしたが、楽しい作業でもありました。(参考:マンチェスター大学のコース別開講科目一覧

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留学の抱負(大学の代表としての資質・適正)

これは大学によって有無が分かれるかと思います。基本的には、留学でこれだけは達成したい、こんな風に行動していきたいという意志を表すものです。私の大学では「本学代表として」と指示されていたので、自分の大学のホームページから学長先生のお言葉や教育理念を参考に、「本学の目指す、他者との協調性に優れたグローバルリーダーになる」「日本人を代表して世界の人に日本文化を伝えたい」など、読み返すと恥ずかしくなるような壮大な抱負を書きました…

パーソナリティーや経験

他にも、長所/短所、趣味、特技、課外活動、表彰/資格等など自分自身について書く項目がありました。これは素直に書いていいかと思いますが、例えば国際交流や海外経験のある場合はアピールした方がいいです。こうした経験により、日ごろから異文化交流に慣れている・関心があると見なされ、得点アップになる可能性があるからです。また、茶道や合気道など伝統文化の経験があれば、日本文化の紹介もできるので大学によっては好感触かもしれません。

帰国後の進路・就職

帰国後のビジョンについて現時点での考えを記入します。留学中に深めたテーマをもとに卒業論文を書く、留学生のサポートをして大学運営に貢献する、新聞社で特派員として国際報道に関わるなど。要するに、大学側は留学経験をこの先どのように役立てたいかを知りたいのです。「進路・就職」とあるのでメインは卒業後のことかと思いますが、留学先でどのようなことを学んで、その学びをどう社会に還元していくのかを想像してみましょう。

 

書くためのリソース:何を参考にする?

そうはいっても、何をベースにして書けばいいのか?悩みますよね。以下、私が留学計画書の作成時に参考にしたものをまとめてみました。

役に立ったもの3選

  1. 志願先のホームページ
    学習計画を立てるために志願先のホームページでシラバスを片っ端からチェックしました。日本の大学同様に、授業計画や目的、参考文献などが載っていて、「授業で得られる学びやスキル」も明確に書かれていることが多いので、「この授業からはこれを学べて、こんな力が身に付きそうだ」と書くことができました。
  1. 志願先の留学経験者の話
    留学経験のある先輩の留学計画書を見せてもらったり、留学中の話を聞いたりして、イメージトレーニングをしました。ホームページ上だけではわからない授業の内容や大学の雰囲気など、経験者の話には説得力があります。自分にとってベストな留学先を選ぶためにも、先輩の体験談を聞いておいてよかったと感じました。
  1. 国際課の先生への相談
    国際課の先生と親身になっておくと、とても心強いです。悩んだ時に気軽に相談でき、大学側の視点も交えてアドバイスを返してくれるので、計画書をより客観的に推敲できます。しかし、学内締め切りの迫るこの時期は、みんな同じことを考えるので、予約制の場合はかなり混み合います。後期が始まったら、すぐにでも相談に行き、その場で次の予約をしておくなど早め早めの行動をおすすめします。

 

その他の必要書類

  • 誓約書
  • 推薦書
  • 成績証明書
  • 語学力証明書(TOEFLやIELTSなど)など

推薦状の有無は大学によりますが、私の大学では所属コースの先生やゼミの指導教員などに書いてもらわなければいけませんでした。先生の都合があるので、早めにお願いしておきましょう。

 

おわりに

人類学が多文化主義がと、いかにもやりたいことがあって留学を志望したような印象を抱かせてしまったかもしれませんが、私も計画書を書く前の時点では「ただ漠然と留学に行きたいだけ」の学生でした。まずは「なぜ留学に行きたいのか」を突き詰め、そこで何ができそうかを志願先のホームページなり先輩の話なりを参考にして、「あ、面白そう」とピンとくるものがあれば、それを志望理由として書いてみるといいかもしれません。順番は何でもいいのです。目的を持つのが最初じゃなくても。留学に行きたい気持ち、それが一番の原動力になります。

散々偉そうに解説してきましたが、私はスケジュール管理を誤った結果、学内締め切り前の3日間は授業をサボって、ずっと留学計画書を書いていました。(※悪い例です。マネしないでください。)

締め切り前にバタバタして納得のいくものが書けないのは、もったいないです。ゆっくり時間をかけて今の自分と向き合い、未来のジブンを想像して「これだ!」と思える計画書を書き上げてください。

みなさんの健闘を祈ります。

 

参考サイト

マンチェスター大学のコース別開講科目一覧

この記事の著者

まー

まーイギリス留学経験者

都内在学の大学5年生。
大学3年次にマンチェスター大学に1年間の交換留学に行き、移民政策や人種・エスニシティについて学ぶ。帰国後は、卒業を1年延ばして外資・日系企業ともに就活を経験。
旅とお茶が好き。

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