フランス映画に魅せられてパリに語学留学!待っていたのは映画漬けの日々

フランス パリ

語学留学というと、アメリカやカナダ、オーストラリアなど、やはり英語圏を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。逆にフランス留学、パリ留学といえば、シェフやパティシエなどの料理関係、ファッションやバレエなどのアート関係というイメージがあるかもしれません。

でも私が語学留学先にフランス・パリを選んだ理由は、単純にフランス映画が好きだからでした。

何気なく始めたフランス語

そもそもフランス語の勉強を始めたのは、大学の第2外国語としてでした。このとき、特にフランス語に思い入れがあったわけではなく、入学して最初に友だちになった子がフランス語を選んだので一緒にくっついていったという、ごく単純なきっかけ。ただ、これが本当に運命的な選択だったんだなと、今考えれば不思議な気がします。

スクリーンの中にあった特別な街

映画好きな父親の影響もあって、大学時代にいろいろな映画を見るようになり、それまでまったく知らなかった多くの作品に出会います。中でもフランス映画、特に1950年代末から60年代にかけて台頭した“新しい波”ヌーヴェル・ヴァーグの作品たちに引かれました。日本ではジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーなどの監督が知られていますね。

ヌーヴェル・ヴァーグの映画には、パリを舞台にしたものが多いのですが、その街並みがとても魅力的なんです。見た目に美しいのはもちろん、活気がある一方でツンとすましたような雰囲気もあり、まさに洗練されたパリのイメージそのもの。そして、映画の中に出てくるパリジャン・パリジェンヌたちの小粋なファッションと、その生き生きした自由な姿も印象的でした。

そうしてパリを強く意識し始めるようになったころ、初めてフランスを旅行します。特にヨーロッパの場合、実際に街を見るとイメージとのギャップが大きすぎてがっかりすることが多いのですが、パリは違いました。着いた途端、映画の中で見た60年代のパリと同じ空気を感じ、あまりに思っていた通りで驚いたほど。私にとってパリが特別な街になった瞬間でした。

それ以来、いつかパリに住んでみたいと思い、大学卒業後も主に独学でフランス語の勉強を続けます。ただ、仕事にはフランス語どころか英語も一切関係なかった上、あまりに忙しくてまったく勉強できない時期もありました。それでもパリへの思いは消えず、仕事である程度の経験を積めたこともあり、思い切って留学を決行。現在住んでいるのはパリ近郊なのですが、行動範囲はパリ市内なので、まさに念願のパリ暮らしを満喫しています。

マカロン

他にはないパリの魅力とは

街そのものがみどころ

パリの街並みはとても趣きがあります。パリといえば、エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館などが知られていますが、そういった有名観光スポットがない場所も美しいのがパリの特徴。

写真などで見るとよく分かるのですが、パリにはあまり高い建物がなく、どれも大体同じような高さになっています。実はこれ、歴史的な景観を保存するために高さが厳しく制限されていることが理由。古い建物を簡単に取り壊したりすることもできないそうで、こういった規制があの洗練された街並みを保っているのです。

ヨーロッパはどこも昔ながらの美しい街並みが残っていますが、個人的な実感としては、大都市の場合、これが「旧市街」と呼ばれるエリアだけに限られている場合がほとんど。でもパリは、どこまで行っても景色があまり変わらず、よくいわれるように街が丸ごと美術館のようになっています。端の方はさすがに中心部とは雰囲気が違うものの、街全体がそのまま保存されている点は、パリの特別なところだと思います。

フランス パリ

古今東西、ありとあらゆる映画が見られる

フランス映画に引かれてパリまで来てしまった私ですが、実際に住んでみると、パリは映画好きにとって唯一無二の街でした。というのも、日本では名画座やミニシアターと呼ばれる小さな映画館があちこちにあり、実に多彩なプログラムが上映されているのです。

パリでは常に100以上の映画が見られる、と大学時代のフランス語の先生が話していたのですが、まさにその通り。国籍も時代も様々な作品が、毎日あちこちの映画館でかかっています。日本では絶対にスクリーンで見られないような古い名画もたくさんあるので、個人的にはこういうプログラムを探して見に行くのが定番。ちなみにフランスでは日本映画も人気で、溝口健二監督や黒澤明監督の特集なんかをよくやっています。

もちろん、日本と同じようなモダンなシネコンもたくさんあり、ハリウッド映画も見られますが、待合スペースもない昔ながらの小さな映画館に入るのは、パリでしかできない貴重な体験。バカンスの時期などは、勉強せずにほぼ毎日通っています。今、パリに住んでいる日本人の中で、一番映画館で映画を見ている自信があるぐらいですが、もちろんこれからもできる限り通うつもりです。

映画

公立大学なら学費が無料!

最後に、気になるフランス留学の費用について。フランスの物価は決して安くありません。特にパリは、地方と比べるとかなり高く、生活費もだいぶかかります。東京に住むのと同じようなものというと、イメージしやすいと思います。

ただ、もしフランスの大学に入学するなら、学費は安く抑えられる可能性があります。というのも、公立の大学の場合、必要なのは基本的に登録料だけで、学費はフランス政府が出してくれるため無料だからです。フランスの大学の大半は公立なので、それなりの語学力があれば、ほぼ生活費のみで留学することも不可能ではありません。

また、語学学校に通う場合も、公立大学付属の語学学校を選べば学費はあまりかかりません。安くても、大学付属だけあって授業の質はいいといわれているので、価値はあると思います。私は最初の2年間、こういった語学学校を知らず私立の学校に通ったため、だいぶ高くついてしまいましたが、3年目は公立大学付属にするつもりです。ただ、フランス語で書類をそろえたり、一定のレベルがないと受け入れてもらえなかったりするので、その辺りはよく調べてくださいね。

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この記事の著者

旅スルモノカキ(フランス留学中)

旅スルモノカキ(フランス留学中)

パリでフランス語を学習中の元社会人。日本で約15年働いていました。
フランス映画に魅せられてここまで来たため、勉強よりも映画館通いがメインの毎日です。

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