「ホームビジット」でちょこっとホームステイ体験!

ホームビジット 「ほんの少しでいいから、ホームステイを経験してみたい!」こう思ったこと、ありませんか?そんな願いを叶えてくれるのが、ホームビジット。この記事では、私の経験をもとにホームビジットについて紹介していきます。 以下は、2015年11月現在の情報です。  

ホームビジットとは

ホームビジット(Home Visit)とは、その名の通り、イギリスの家庭に一日だけお邪魔させてもらうプログラムのことです。ステイ(泊まること)ではなく、あくまでビジット(訪問)がメインなので、夕食を一緒に食べた後はそのまま帰宅します。学生側は超短期ながらも、イギリスの家庭の様子を体験することができ、ホストファミリー側も宿泊や長期滞在を伴わずに国際交流ができるという、お互いにWin-Winな仕組みになっています。

どうやってホストを探す?

私が参加したのは、International SocietyというマンチェスターのNPOが運営している“Hospitality Scheme” というホームビジットプログラムでした。International Societyは、国際交流促進のために設立された会員制の団体(学生は年会費£20)で、毎年130ヶ国以上から約7,0000人の会員が参加しています。Hospitality Schemeは会員限定ですが、交通費などの雑費を除けば無料で参加することができるので良心的でした!おそらくホスト側もボランティアで行っているので、費用が発生しないのだと思います。
ホームビジット
International SocietyのHospitality Schemeのページ
私は、比較的簡単にホームビジットの機会を得られましたが、なかにはInternational Societyのような団体がない地域もあるかと思います。その場合の方法として、以下を紹介します。

方法1.大学を通じて探す

だいたいどこの大学にもInternational Student AssociationやInternational Student Unionといった公認の学生団体のようなものがあるので、まずはそれらに参加してみて機会を探す方法が考えられます。その団体がホームビジットの機会を提供していたらラッキー。していなければ、団体の人に相談してみる、もしくは大学の国際課・留学生担当窓口に問い合わせて、他の機関や団体を紹介してもらうなどできるでしょう。

方法2.民間団体に申し込む

イギリス国内であればHost UKという団体も同様のプログラムを行っているみたいです(※イギリス在住の大学生限定)。私は利用したことがないですが、提携している大学も多いので信用できる団体だと思います。ウェールズとイングランドが対象地域なので、自分の住んでいる地域にホストがいればいいですが、いなければ1~2時間の移動を覚悟した方がいいかもしれません。ちなみに、申し込みは有料(Weekend visit: £60, Day visit: £36)です。学生なので、できればお金をかけずにしたいものですが、どうしても体験したいのであれば、こういった機関を利用するのもいいかもしれません。料金について、詳しくはこちらをご覧ください。

方法3.友達の家に行く

クリスマスやイースター休暇の時期になると、現地の正規学生が一斉に帰省します。その時に「連れてって!」とお願いして、イギリスの家庭体験をしてみるのが実は一番手っ取り早いです。友達の家なので安心ですし、もし泊まれることになれば滞在費も浮きます(笑)そして何より、ロンドンなどの大都市ではなく、聞いたことのない街出身の人が多くいるので、旅行では絶対に行かないようなところを見て回れます。ちょっと図々しいかな、なんて思わず、思い切ってお願いしてみましょう!  

実際のホームビジットはこんな感じ!

ホームビジットまでの流れは以下の通りです。
  • 団体に申込書を送る(たしか趣味などの自己紹介入り)
  • 団体からホストファミリー決定のメールが届く
  • ホストファミリーにメールを送り、日程を決める
どのようにホストが決められているのかわかりませんが、私のホストは日本と中国の文化に関心のある方で、あらかじめ日本人か中国人学生がいいと希望を出していたのかもしれません。日程は授業の関係もあり、週末に設定されることがほとんどでした。 さあ、いよいよ当日!ということで、当日の流れを説明します。

①ホストファザーが寮まで車で迎えに来る

これは家庭によって違いますが、私のホストはいつも寮まで送り迎えしてくれていました。ホストの家から寮まで車で1時間弱ほどだったので、送迎は有難かったです。私のホストは、私以外に中国人留学生2人とスペイン人留学生1人の計4人のホストをしていたようで、それぞれの寮まで彼女たちを迎えに行っていました。

②家に立ち寄る前にお出かけ

Bramall Hall
ホストファザーが連れて行ってくれたBramall Hall
これも家庭によってプランが違うかと思いますが、初めてのホームビジットの時は、家に行く前に近所の歴史的建物やちょっとした観光スポットなどを案内してくれました。時間は1~2時間ほどで、ガイドさんとともに建物の歴史やイギリス人の生活について色々と教えてくれて、「これが憧れのホストファミリーだ!」と早速感動していました。この時にかかるお金は自分で支払うこともありますが、だいたいホストファザー持ちでした。

③いよいよお家へ!みんなで夕食会

観光後は、ホストファミリーの家へ。閑静な住宅街にある赤いレンガ調のお家で、とっても素敵!ドキドキ、ワクワクでドアが開くのを待っていると、中から優しそうなホストマザーが出てきました。玄関口で「あなたたちの文化にならって、靴を脱ぎましょうか」と言って、スリッパまで用意してくれていました。家の中はリフォームしたばかりという、白を基調とした落ち着いた雰囲気で、私は日本語でひたすら「かわいい」を連呼。本当に、照明や家具、絨毯など、一つ一つが丁寧に選ばれているのだと感じられました。 食事までの間は、暖炉のあるリビングルームに案内され、みんなで紅茶を飲みながらホストファザーと談笑。ホストマザーに食事に呼ばれると、バイキング形式の料理が用意されていて、みんなでワイワイしながら食卓を囲みました。
ホストマザー特製の夕食バイキング
ホストマザー特製の夕食バイキング

④お別れ…と思いきや

夜も更けてきて、そろそろ帰ろうかという時。楽しかったという充足感とともに、あっという間だったというもの寂しさが。私はてっきりホームビジットはこの一回きりだと思い、感傷的になっていましたが、ホストファミリーから「何回でも会えるよ」とさらりと返答が来たので、なんだか拍子抜けしてしまいました(笑) これ以降は、ホストファミリーの息子の帰省パーティーやホストファザーの所属する合唱団のコンサート、フェアウェルパーティーなど2ヶ月に1回くらいのペースで会っていました。  

おわりに

ホームビジット、いかがでしたか? ホストファミリーの懐の深さや相性にもよりますが、多くの人が一回きりではなく、その後も連絡を取り続け、複数回会いに行っているようでした。当時は、こうしたホームビジットの機会があることを当たり前のように思っていましたが、帰国してから調べてみると意外と少なく、マンチェスターはそのあたり熱心に取り組んでいたのだなと感心しました。 ホームステイは敷居が高いと感じている方、もしくは寮暮らしでホームステイへの憧れがある方、ぜひ身近なところからホームビジットの機会を探してみてください。現地で暮らす人の生活感に触れ、何かのインスピレーションが得られるかもしれません(私はホストファミリーの影響で、留学中にクラシック音楽に目覚めました笑)。おすすめです!  

参考サイト

International Society Host UK

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