【ライターたちの知恵袋】留学ドコ行く?非英語圏編

留学先 前回(【ライターたちの知恵袋】留学ドコ行く?英語圏編)に引き続き、今回も「留学先の選び方」をテーマに、これまでの総集編をお届けします。この記事では、非英語圏に留学した人たちの声を集め、非英語圏への留学の魅力や地域を選ぶ上での注意点などを紹介します。  

★非英語圏でも基本は英語がいい、そんなあなたへ

<スウェーデン>英語圏じゃないのに、英語がペラペラ!

スウェーデン留学 「英語が通じない環境なんて…」非英語圏への留学をためらう理由の多くは、やはり言語の問題だと思います。英語以外の第二外国語を専攻している人ならまだしも、一度も習ったことのない言語が公用語だと、躊躇してしまいますよね。でも、もし非英語圏の国で、英語での意志疎通に問題のない国があったら、どうでしょう!? スウェーデンの公用語は、スウェーデン語。英語のネイティブではないものの、世界の英語力ランキングでは常に上位に入る国で(2015年は世界1位!)、大人から子どもまで英語が堪能だといいます。学校だけではなく、日常の場面でも英語が使えるのは本当に安心ですよね。また、「英語のネイティブじゃない」ゆえのメリットもあります。現在スウェーデンに留学中のゆりんさんによると、
私は自分の英語力に自信がなく、いきなりアメリカやイギリスでネイティブのスピードの英語を浴びても理解できない、そして自分の英語を伸ばすにはある程度理解できる環境から始める方が良いと感じたため、スウェーデンを選びました。(ゆりん、ベクショー、交換留学) 出典:スウェーデン留学に決めたワケ。世界一のイケメン王国!
たしかに英語圏に留学して感じたことですが、いきなりネイティブの英語に触れると、その速さに圧倒され、自分の語学力が十分でないまま留学に来てしまった感がありました。英語圏だと「英語が話せて当たり前」という空気がありますが、非英語圏だと多くの人が英語のネイティブではないため、比較的聞き取りやすく、こちらの英語にも注意深く耳を傾けてくれるような感じがしました。 非英語圏で、英語にも強い国。留学先としてアリだと思います!  

<フィジー>おトクに英語を学ぶ!賢い留学するならフィジーへ

フィジー留学 「英語圏への語学留学は高い!もっと安く、手軽に留学できないの?」 こうした悩み、ありますよね…。そんな願いを叶えてくれるのが、南の楽園・フィジー。フィジーに6週間の語学留学をした、ぐっちーさんが語る魅力を紹介します。 フィリピン留学最大の強み。それは、ほとんどの授業がマンツーマンであること。英語圏の語学学校では、数十人でのグループレッスンが基本ですが、フィリピンならスピーキング、リスニング、ライティング、リスニング、すべてがマンツーマンで指導してもらえるというから、驚きです。 さらには、授業のコマ数の多さもその魅力の一つ。フィリピンでは、スタンダードなカリキュラムでも8時~17時まで授業があり、「もっと勉強したい!」という人のためには8時~19時まで授業、さらに夕食後22時まで授業というスパルタコースもあるそうです。欧米だと午前中で授業が終わる日もあるので、がっつり勉強して語学力を上げたい人にはもってこいですね! さて気になるのは、そのお値段ですが…
みなさん授業がマンツーマン、しかも1日の授業数も多い、学校の寮生活(3食付き)でいくらだと思いますか?一カ月なんと込み込みで22~29万円程度で行けてしまうんです!学校の立地によもりますが、何人部屋にするかや、授業数の変更で少しずつ値段が変わります。ですが本っっ当に安いです!しかも、フィリピンは近いので、航空券も往復3万円代からあります。(ぐっちー、フィジー、6週間) 出典:語学留学にフィリピンが良いワケは?
私が大学1年の時に参加したイギリスの5週間の語学研修が、すべて込みで50万円ほどだったので、それと比べると本当に安いなと思います。スパルタコースは怖いですが(笑)、しっかり勉強して実力をつけられそうなところが魅力だと感じました!  

★英語以外の言語環境で暮らしたい、そんなあなたへ

<中国・香港・台湾>地域によってここまで違う!「中国語」の違いに注意!

中国、香港、台湾 福建省の厦門(アモイ)に留学していたYouさん。北京などの大都市ではなく、地方都市に留学するメリットとして、「日本人の少なさ」を挙げています。今や中国は、アメリカを抜いて日本人の留学先1位なので、多くの日本人がいてもおかしくないです。そんな時、よく起こりがちなのが、日本人留学生同士で固まってしまうこと。これでは、せっかく留学に来ているのに、あまり語学が上達せずに留学終了なんてこともありえます。敢えて日本人の少ない環境に留学することで、こうした事態を避けようと意識していたようです。 さらに、「中国で一番住みやすい街」と評されるほど治安のいい厦門を選んだYouさんですが、「日本人の少ない地方によっては、治安や環境の悪さが影響していることも多く考えられます」とのことなので、事前の情報収集は入念にしましょう!  

中国、香港、台湾、ドコに留学する?

そして気をつけなくてはならないのが、同じ中華圏といっても、中国・香港・台湾では使われている中国語に差があるということです。 中国のパンダ

中国の場合

厦門では、福建語という方言がありますが、若い世代との会話は標準語で、少なくとも大学では北京語をしっかり学べるということで、厦門を選びました。ですが、中国語初心者には北京語を話す都市(北京、天津、大連など)に行くと学びやすいかも知れません。(You、厦門、1年間) 出典:中国に留学したい!!でも、どの都市がいい??/地方都市のススメ
また、台湾に留学していたtoshiさんは、
中国は広いため訛り(方言ではなく普通語の)も人それぞれでありそのような色んな中国語の訛りを聞いてみたい人にも向いているかもしれません。このように本場ともいえる中国の中国語(普通語)を話したいという人におすすめです。(toshi、台湾) 出典:中国語を学ぶなら中国?台湾?香港?Part2
つまり、中国には方言以外にも様々な訛りがあって、自分の留学先は何語が話されている地域なのか、また留学先の大学では、現地の言葉ではなく中国の公用語である普通語(厳密には一緒ではないが、北京語とも呼ばれる)を勉強できるのか、よく調べておく必要があるようです。自分の中国語のレベルと興味に応じて決めていくのがいいでしょう。

香港の場合

香港の場合、広東語が公用語です。toshiさんによれば、香港の大学生なら、基本的に広東語・中国語(普通語)・英語のトリリンガルなので、場合によっては中国語と英語両方を学ぶこともできます。その一方で、香港の人たちは中国語・英語ともにネイティブではないと考えることもできるので、英語や中国語をネイティブレベルまでもっていきたいという人には合わないかも、とのことでした。

台湾の場合

台湾への留学で心配なのは、台湾の中国語(国語)が中国の中国語(普通語)とどのくらい違うものなのか、だと思います。
確かに台湾の国語と中国の普通語は発音・イントネーションや使われる単語が少し違います。台湾の中国語の発音は日本語と似ており日本人にとってわかりやすいです。…(中略)…繁体字に関しては心配はいらないと思います。意外と簡体字よりも日本語の漢字と似ている部分も多く親しみやすいです(逆に日本人以外の外国人は非常に苦戦していました)。実際私も周りの日本人も1ヶ月あれば簡体字で覚えた単語は繁体字でもわかるようになり3ヶ月経つと簡体字よりも繁体字が得意になりました。(toshi、台湾)
人によって程度の差こそあれ、台湾の発音や繁体字の方が、日本人学習者にとっては覚えやすく、現地に行ってからでも十分追いつけるとのことでした。今まで勉強してきた中国語(普通語)との違いに最初は苦しむのかもしれませんが、台湾の発音でも中国本土の中国人との意思疎通はできるようなので、繁体字も簡体字も読めるようになったら、むしろ一石二鳥!?  

おわりに

留学先
人と違うからこそ、得られる体験もある
いかがでしたか?今回は、非英語圏を留学先とした場合のメリットや注意点などについてお届けしました。 メジャーな英語圏ではなく、敢えて非英語圏に留学する人たち。個人的に印象に残ったのは、中国・厦門に留学したYouさんのことばです。
人と違う留学先だからこそ、自分にしか出来ない、特別な体験をすることができます。同じ国の人間が周りにいないというのは、時に寂しさを感じることもあります。ですが、それだけ、日本人として得られる/巡ってくるチャンスが多いのも事実です。(You、厦門、1年間)
見ず知らずの環境に飛び出していくのは勇気のいることですが、その一歩を踏み出すか、踏み出さないかで、世界の見方も変わるんだろうなと感じられました。この記事を通じて、少しでも非英語圏への留学に関心を持っていただけたなら、幸いです。 賢く留学準備をするなら、こちらの記事も参考に! 「自分にピッタリの留学エージェントを探せ!」
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