がんばれ、日本の大学!アジア大学ランキング 2016

Times Higher Education(以下THE)から2016年度のアジア大学ランキングが発表されました。今回はこのランキングを見ていきます! ということで、まずは気になるランキングから。1位から20位まで。(国別で文字が色分けされています。)  

Times Higher Education Asia University Rankings 2016

  1位:National University of Singapore(シンガポール国立大学)【Singapore】 2位:Nanyang Technological University(南洋工科大学)【Singapore】    Peking University(北京大学)【China】 4位:University of Hong Kong(香港大学)【Hong Kong】 5位:Tsinghua University(清華大学)【China】 6位:Hong Kong University of Science and Technology(香港科技大学)【Hong Kong】 7位:University of Tokyo(東京大学)【Japan】 8位:Pohang University of Science and Technology(芝項工科大学)【South Korea】 9位:Seoul National University(ソウル大学)【South Korea】 10位:Korea Advanced Institute of Science and Technology (KAIST)(韓国科学技術院)【South Korea】 11位:Kyoto University(京都大学)【Japan】 12位:Sungkyunkwan University (SKKU)(成均館大学校)【South Korea】 13位:Chinese University of Hong Kong (香港中文大学)【Hong Kong】 14位:University of Science and Technology of China(中国科学技術大学)【China】 15位:National Taiwan University(国立台湾大学)【Taiwan】 16位:City University of Hong Kong(香港城市大学)【Hong Kong】 17位:Hebrew University of Jerusalem(ヘブライ大学)【Israel】 Korea University(高麗大学校)【South Korea】 19位:Fudan University(復旦大学)【China】 20位:Tel Aviv University(テルアビブ大学)【Israel】   日本からは東京大学と京都大学がアジア上位20位にランクイン。東京大学は過去3年間アジアの大学のトップでしたが、今回のランキングでは7位になってしまいました。

ランキングってどうやって決める?

THEのランキングの構成要素とそれぞれの比重は
  • Teaching(教育・学習環境) 30%
  • International Outlook(国際性)7.5%
  • Research(研究)30%
  • Citation (論文被引用数)30%
  • Industry Income(産業収入) 2.5%
となっています。これらのオーバーオールスコアからランキングが決められます。なのでランキングを見るときには、ただたんにそのままランクを見るだけではなく、各大学の評価の内訳をみることでその学校の強みが見えてきます。

国別でみるランキング

2014~2016年のランキングで、上位100位にそれぞれの国からいくつの大学がランクインしているか、見ていきます。 アジアの大学ランキング   これをみると、日本は年々ランクインする大学数が減っている一方、対照的に数を伸ばしてきているのが中国です。がんばれ、日本の大学! シンガポールはそもそも大学の数が少なく6校しかありませんが、その中から2校が100位以内にランクインしています。2016年は1位、2位どちらもシンガポールの大学です。

どこが違うの?アジアのトップ大学VS日本の大学

今まで見てきたように、日本の大学は年々世界からの評価は下がってきているようです。そんな中、アジアのトップ大学として評価された大学と日本の大学との違いはなんでしょうか。 ランキングの構成要素の内訳を東京大学と今回アジアトップ5大学に選ばれた大学でみてみます。   アジアの大学ランキング   いかがでしょうか。実は、Teaching、つまり教育の質や学習環境という点では、東京大学はアジアのトップ大学よりも高得点なのです。海外では大学教授は生徒の教育よりも自身の教育に熱を入れて、授業の質はあまり高くないということもあります。しかし東京大学は授業の質の高さでは堂々のアジア1位です! ただ、日本の大学のランクが今回高く評価されなかった理由として最も顕著なものがInternational Outlook、国際性です。東京大学の国際性に対する評価はアジア大学ランキングトップ20の中でも下から4番目です。それと対照的に1位、2位に輝いたシンガポール大学の大学はどちらも国際性に対する評価が96.2ポイントと94.6ポイントとアジアの中でトップクラスです。 これは国際都市シンガポールという土地柄もありますが、シンガポールの大学は留学生の招致に積極的です。シンガポールだけではなく、香港や中国本土の大学も世界中から優秀な学生を集めるために投資をしています。日本はこの点において他国よりも遅れをとっているので、今回のランキングに響いてきたようです。   アジア大学ランキング1位のシンガポール国立大学が知りたい!に続きます。

参考

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