アメリカ式勉強法:留学先で良い成績を!・・・授業編

皆さん、こんにちは! 秋も深まり紅葉が美しくなる中、大学に入ったばかりの1年生も大ベテランの4年生も、そろそろ「試験」の時期ではないでしょうか?何年生になっても成績は大事・・・日頃の努力の結果が表れる、重要な評価ですね。 さて、前回の記事「リベラルアーツのススメ。グローバル人材の基礎体力」で、アメリカの授業では予習・復習、課題の多さ、そしてディスカッションの重要性について触れました。今回はもう少し踏み込んで、アメリカでの勉強スタイルについて。そしてその対策について書きます。 留学の目的は何かを「学ぶ」・・・日本とは異なる勉強スタイルを事前にイメージして、留学先でも落ち着いて取り組めるようにしましょう!
アメリカでの勉強
勉強、勉強、また勉強!

教科書について

―教科書の意義

日本では主に講義が中心で、自発的に教科書を読む機会が少ないです。講義も、教授が生徒の前に立ち、プレゼンテーション用のスライドを一方的に丸読みし、生徒はそれをノートに書き込んでいく・・・という受け身の受講スタイルが一般的です。 対してアメリカでは、専門科目への入門授業などの場合を除き、授業とは「事前知識に対して、異なる視点を通じて理解度を深めていく」という認識です。そして事前知識を得るために欠かせないのが、そう、教科書です。 大体の場合、教科書は大学指定の本屋があり、そこで購入するように勧められます。ただ、教科書として使われるものは、ほとんどが専門書のことが多いため、値段がべらぼうに高いです。経験上、6000円~するものも珍しくありません。馬鹿にできない出費のため、Amazon のような通販サイトを通じて何とか低めに抑えようとする生徒も多いです。

―教科書・レンタルサービス!?

日本では見かけませんが、高額な教科書を半額以下の値段でレンタルする本屋のサービスがあります。私の場合、留学先であるDePauw University 付属の Eli’s Books という本屋で借りていました(リンク先:レンタルサービスに関する英文Q&A)。しかもこのサービス、誰かが使った中古本だけでなく、モノによっては新品の本までレンタルができます!更に、レンタルした本に線やマーカーを引いたり、付箋を貼ってもOK!更に更に、レンタルした本を気に入った場合、追加料金を払えばそのまま購入することも可能です!! お金に苦しい大学生には、まさに夢のようなサービスではありませんか。 ただし、このサービスは大学によって異なるようです。同じアメリカに留学した友人たちに聞いてみたところ、レンタルサービスは行っていても中古本のみ取り扱っていたり、一切の記入を禁止していたり、そもそもレンタルサービスを行っていなかったり、と色々です。こういったサービスを取り扱っているかは、留学先の大学に問い合わせれば教えてくれます。もちろん、サービスを行っていないからと言って、その大学がダメ!というわけではありませんので、悪しからず。

事前学習について

教科書
教科書はあくまでツール。重要なのはアナタの意見!

―まずは読む!

アメリカの大学での授業は、基本的に教科書の構造に従って進んで行きます。ただし、授業=教科書の内容を再確認する場所、ではありません。 授業で行われるのは、「教科書内のこのページにある、この文章について私はこう思うんだけど、皆はどうかな?」という感じで、自分の考え・意見に対して議論し、更なる理解を得ていくプロセスです。そのため、基本的にすべての授業で、毎回課題が出されます。他の授業との兼ね合いがあるため、かなり大変で、勉強時間が5時間以上になるのが当たり前です。授業によっては、次回までに2~3冊は並行して読むように要求されることもあります。私が経験した授業の課題で「無茶言うな、コラァ!」と思ったのが、およそ45ページある章を2日後の授業までに読んでおくことでした・・・他にも読むべき本があったので、あれはキツかったですね・・・

―効率的に、英文を読む

ただでさえ会話がおぼつかないのに、全ページ丸々英文の本を読むなんて無理!と思われる方もいらっしゃると思います。海外経験のある私でも、正直言ってキツいことが多かったです。 ココだけの話ですが、実はネイティブである現地学生も、指定されたページ全てを読んでいるわけではありません! 私たちに置き換えた場合、例えば専門書一冊を来週までに読んでこいって言われて、全部読むのって厳しいでしょう?もちろん出来ることは出来ますが、一言一句一ページずつ読んでいては、他の授業もある状況で中々読み切れません。彼らにとっても同じことなのです。 そのような時は、章の内容から重要だと思われる部分を見つけ、それらのみ読むことです。さらに、そうした部分を見つけた際には、思い切って本文に線やマーカーを引いたりして、教科書をまた開いた時にすぐわかるようにしましょう。マーカーも、なるべくカラフルなものを使った方が、白黒の印刷文字に対して映えるので、オススメです。初めのうちは慣れない英文なので、途方に暮れると思いますが、諦めないで続けていれば、慣れてきた時にスッと見つけることが出来ますよ!
教科書
実際に私が使っていた教科書です。重要な個所や分からない単語を一目でわかるようにしています。
また、本文を読んでいく中で、当然知らない単語や言い回しなどにぶち当たることがあります。そんな時は、辞書を引いて意味を調べますが、それらを集めて、ぜひ自分だけの英単語帳を作り、覚えましょう!文学作品でもない限り、文章内で使われている英語は日常的な言語です。つまり、英文で使われている単語を学ぶことは、英会話のスキルアップにも繋がり得る、ということです。そうして覚えた英単語・表現を日常会話の中でバンバン使って、英会話を磨きましょう!

授業中のふるまいについて

さて、教科書を読み、知らない単語も調べ、事前知識はバッチリ。さぁいよいよ授業に向かいましょう。前回の記事「リベラルアーツのススメ。グローバル人材の基礎体力。」 で記述したように、アメリカの大学、特にリベラルアーツ大学ではクラス内のディスカッションを中心に授業を行うこと。その場で何も言わないことは低評価につながること。そして、英語の発言に自信がなくても、その内容をシッカリ伝えることが最も重要なことだと描きました。

―発言はその場で

日本の授業では、手を挙げて意見があることをアピールし、指名されてから自分の意見を述べる、という一種の「マナー」があります。一方アメリカでは、自分の意見があったのなら、その場でズバッと言う風土があります。日本の大学でもディスカッションされたことがある方ならば、少人数の場合は直接発言した方が早い、ということをご存知でしょう。英語でのディスカッションの場合、英語特有の直接的な表現が多いこともあって、議論はテンポよく進むことが多いです。 あまりにもスピーディーに進むため、非英語圏出身の私たちは圧倒されてしまいます。どうすれば、外野にならずにディスカッションに入ることが出来るのでしょう?
授業での発言
(皆の注目を集めなくては・・・)

―「日本式・挙手してから発言」の効果

私自身も行った、最もオススメの方法は、ズバリ「日本式・挙手してから発言」方法です!その理由は、①存在をアピールできる ②自分の意見を聞いてもらいやすい、からです。日常での英会話すらスムーズに出来ないのに、ネイティブ同士の英語ディスカッションに混ざるのは大変難しいです。私も現地学生同士の白熱の英語に圧倒されて、何も発言できずにディスカッションが終わった、という悲しい経験があります。 そこで、手を挙げることで「私もいるんだよ!意見があるんだよ!」というアピールが出来ます。また、手を挙げることで、メンバーの注目が集まるので、意見を聞いてもらいやすい、という効果もあります。ディスカッション中は、発言者が目まぐるしく変わるため、自分で割り込むことが難しいです。手を挙げることで、ある意味その流れをいったん止め、皆の注目を集め、自分の意見に集中させるのです。 皆が議論している中で一人手を挙げることは、大変勇気がいることですが、そこはせっかくの留学。自分を変えるつもりで勢いよく手を挙げましょう!むしろ、せっかく事前予習で得た意見や考えを伝えないことの方がもったいないですよ! その中で発言した自分の意見に対する、皆の意見。そしてディスカッションを通じて、「あ、そのアイデアいいな」「これ、重要だな」と自分が感じたものをノートに書いて、後で見直しましょう。自分では分からない第三者からの視点とその見解を知ることで、もっともっと理解が深まりますよ!

まとめ

アメリカでは教科書の内容に対して意見を持ち、授業を通じて理解を深めることが大学生として求められています。ディスカッションも初めは怖いでしょうが、勇気を出して発言すれば、内容も自分も洗練されます。しかし、教科書は買ったけどあまり読んでない、という大学生が日本では多いです。 「せっかく大金出して買ったのに、どうして活用しないんだ!?ページごとにシワが付くくらい読み込まないと、もったいないじゃないか!」 留学後はこういう気持ちになるくらい、教科書を愛しましょう!英語の勉強にもなりますし、留学で得る自信にもなりますよ!

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